現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 歴史あるサーキットでもF1カレンダー残留の保証はなし「留まりたいなら正しいことをやる必要がある」とドメニカリCEO

ここから本文です

歴史あるサーキットでもF1カレンダー残留の保証はなし「留まりたいなら正しいことをやる必要がある」とドメニカリCEO

掲載 15
歴史あるサーキットでもF1カレンダー残留の保証はなし「留まりたいなら正しいことをやる必要がある」とドメニカリCEO

 F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、長年にわたってF1を開催してきた人気の会場も、将来のF1カレンダーに留まるにあたっては、その歴史、地位、名声にあぐらをかくことはできないと警告している。

 この20年でF1の年間開催数は16戦から23戦に増加したものの、近年はホッケンハイム、ニュルブルクリンク、ポール・リカール、イスタンブール・パークといった多くのコースがスケジュールから外されている。イモラ、ザントフォールトなどファンに人気のコースはカレンダーに復帰したばかりだが、モンテカルロ、スパ・フランコルシャン、モンツァ、シルバーストンといったコースは、現在脱落の危機にあると言われている。

周冠宇、4年連続のF1中国GP中止に落胆もF1人気の高まりを実感。母国レースの開催は「時間の問題」

 これはF1人気が高まったことから、世界中でグランプリレースの需要があるためで、最近ではサウジアラビア、カタール、またアメリカでの2レースが追加された。ドメニカリは、老舗のサーキットが長期的にスケジュールに残りたければ、新たな市場の最先端のサーキットと肩を並べるために、設備投資を継続してサービスを高めなければならないことが示されていると述べた。

「現在の大陸の組み合わせは素晴らしいものだ」とドメニカリは、今週行われたリバティ・メディアの投資家向け電話会議で語り、来シーズンに予定されている24戦は「適切な数字だ」と述べた。F1がヨハネスブルグ近郊のキャラミ・サーキットと契約間近であるといううわさにも言及し、「我々がアフリカへ行く機会を今も検討していることは周知の事実だ。この大陸だけが欠けている」と語った。

 一方でドメニカリは、特に素晴らしい変化のある将来を見通す土台を持つ伝統的なサーキットが、「過去ばかりを見ているとしたら芳しいことではない」と話した。

「過去100年にわたってレースを開催してきたから将来が保証されると尊大に考えていたとしても、正直なところそれだけでは十分ではない。ここ数年でこうした歴史的なコースへの印象が変わり、彼らは様子が違ってきたことを認識しているのは確かだ」

「我々はごまかすようなことはしないし、彼らに対し高い透明性を持っている。誰もが理解していることだが、カレンダーに留まることを望むなら、彼らは彼らにとって、そしてF1にとって正しいと考えることをやる必要があると、我々は言っているのだ」

 F1を真の地球規模のワールドスポーツとするために、中東とアジアで新たな市場を開拓していることは広く受け入れられているが、ひとつの国で3つのレースを開催することはなかなかの困難だった。アメリカは、国内で発展したNASCARやインディカーなどのモータースポーツ選手権があることから、これまでF1にとって参入が厳しい市場であった。アメリカGPは2000年から2007年までインディアナポリスで8回開催されたが、永久的なホームを見つけたのは2012年にテキサス州オースティンにサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)がオープンした時だ。

 しかし昨年は初のマイアミGPが開催され、今年はラスベガスGPもスケジュールに加わった。ドメニカリは、アメリカで1年に3回のレースを開催することについて、国内のF1市場を飽和させる危険はないと主張した。

「アメリカ国内だけでなく、すべてのレースにはそれぞれの個性、クオリティ、ファン層がある。私はカニバリゼーションが起きているとは考えていない。誰もが、あらゆることが、レースが、それぞれに違っているのだ。そこに問題はないだろう」

こんな記事も読まれています

ポルシェ、電動モデル『タイカン』に“GTS”と4輪駆動の“4”を追加設定。左ハンドル仕様も初導入
ポルシェ、電動モデル『タイカン』に“GTS”と4輪駆動の“4”を追加設定。左ハンドル仕様も初導入
AUTOSPORT web
ライバルもフェルスタッペンの選手権4連覇を祝福「すべて彼の力によるものだ」「彼の時代が来たことを裏付けている」
ライバルもフェルスタッペンの選手権4連覇を祝福「すべて彼の力によるものだ」「彼の時代が来たことを裏付けている」
AUTOSPORT web
トヨタ、ダカールラリーの王座奪還へ。2025年は6台の最新型ハイラックスを投入
トヨタ、ダカールラリーの王座奪還へ。2025年は6台の最新型ハイラックスを投入
AUTOSPORT web
全長5m超え! 新型「最上・最高級SUV」世界初公開! 奇抜な“一文字ライト”&「3列7人乗り」豪華ラウンジ風内装採用! “メーカー初の機能”も搭載の「アイオニック9」発表!
全長5m超え! 新型「最上・最高級SUV」世界初公開! 奇抜な“一文字ライト”&「3列7人乗り」豪華ラウンジ風内装採用! “メーカー初の機能”も搭載の「アイオニック9」発表!
くるまのニュース
ポルシェの空力モンスターマシン! サーキットで911 GT3 RSを変貌させる「マンタイ・キット」がリリース
ポルシェの空力モンスターマシン! サーキットで911 GT3 RSを変貌させる「マンタイ・キット」がリリース
VAGUE
2026年のF1参戦に関する基本合意について、GM社長は「世界最高峰のシリーズに参加するのは名誉なこと」コメント
2026年のF1参戦に関する基本合意について、GM社長は「世界最高峰のシリーズに参加するのは名誉なこと」コメント
AUTOSPORT web
若手成長株が初ポールから今季最多の3勝目。新型SUV『トヨタ・カローラクロス』も登場/SCB第11戦
若手成長株が初ポールから今季最多の3勝目。新型SUV『トヨタ・カローラクロス』も登場/SCB第11戦
AUTOSPORT web
NSX GT3が北米主要レースから消滅。レーサーズ・エッジは2025年からアストンマーティンに変更へ
NSX GT3が北米主要レースから消滅。レーサーズ・エッジは2025年からアストンマーティンに変更へ
AUTOSPORT web
コンパクトなのに "いかつい" 新SUVが登場! 改良で大胆イメチェン キア・スポーテージ実車公開
コンパクトなのに "いかつい" 新SUVが登場! 改良で大胆イメチェン キア・スポーテージ実車公開
AUTOCAR JAPAN
【気づけばビートル越え】フォルクスワーゲン9世代目の新型パサート 計7グレード展開にて販売開始
【気づけばビートル越え】フォルクスワーゲン9世代目の新型パサート 計7グレード展開にて販売開始
AUTOCAR JAPAN
アライ、MotoGPライダーのマーベリック・ビニャーレス選手レプリカモデルを発売 オークリーとコラボ
アライ、MotoGPライダーのマーベリック・ビニャーレス選手レプリカモデルを発売 オークリーとコラボ
レスポンス
トヨタに22歳のWRC2王者パヤリが新加入。勝田貴元も認める才能と、「スーパースムーズ」なドライビング
トヨタに22歳のWRC2王者パヤリが新加入。勝田貴元も認める才能と、「スーパースムーズ」なドライビング
AUTOSPORT web
トヨタWRC育成の小暮と山本が『ラリージャパン』初参戦。高難度の母国イベントで多くの学びを得る
トヨタWRC育成の小暮と山本が『ラリージャパン』初参戦。高難度の母国イベントで多くの学びを得る
AUTOSPORT web
ホンダ最強「タイプR」の“VTECエンジン”搭載!「GT-R」に並ぶ“超加速”実現する「爆速スポーツカー」に反響殺到! 日本でも手に入る「アトム」が凄すぎる!
ホンダ最強「タイプR」の“VTECエンジン”搭載!「GT-R」に並ぶ“超加速”実現する「爆速スポーツカー」に反響殺到! 日本でも手に入る「アトム」が凄すぎる!
くるまのニュース
デザイナーが憧れていた「1970年代の国産GT」のようなルックスがカッコいい! “6速MTのみ”とメカも硬派なミツオカ「M55」ついに市販化
デザイナーが憧れていた「1970年代の国産GT」のようなルックスがカッコいい! “6速MTのみ”とメカも硬派なミツオカ「M55」ついに市販化
VAGUE
「伝統を受け継ぎつつ常に前に」。2025年日本GPに向け佐藤琢磨と市川團十郎が語ったF1と歌舞伎の共通点
「伝統を受け継ぎつつ常に前に」。2025年日本GPに向け佐藤琢磨と市川團十郎が語ったF1と歌舞伎の共通点
AUTOSPORT web
JVCケンウッド、前後2カメラ・ドラレコの新モデル「DRV-G50W」発売 デザイン刷新
JVCケンウッド、前後2カメラ・ドラレコの新モデル「DRV-G50W」発売 デザイン刷新
レスポンス
ハリウッド映画にも登場! 東京オリ&パラリンピックでも登用! 日本の文化「デコトラ」が世界の人々を虜にしている
ハリウッド映画にも登場! 東京オリ&パラリンピックでも登用! 日本の文化「デコトラ」が世界の人々を虜にしている
WEB CARTOP

みんなのコメント

15件
  • >>「留まりたいなら正しいことをやる必要がある」
    その「正しい事」って金をたくさん出すことですからねぇ
    前のTOPも拝金主義者で呆れたけど、今はそれ以上の「銭ゲバ」だからなぁ
    しかも、金になるならなんでもいい。って感じでルールすら変えようとしているし。
  • 金出せだろ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村