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4年ぶり開催のCOTAにドライバーは期待寄せるも「デグラデーションが激しく戦略的には難しい」と予想

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4年ぶり開催のCOTAにドライバーは期待寄せるも「デグラデーションが激しく戦略的には難しい」と予想

 WEC世界耐久選手権に参戦するドライバーたちは、シリーズが来月サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)へと戻ることを楽しみにしているようだ。

 8月30~9月1日に行われる『ローン・スター・ル・マン』は、世界を駆け巡るシリーズが4年ぶりに、高く評価されているテキサス州・オースティンの会場に戻ることを意味する。また、今季よりセブリング戦が外れたことで、WECのトップカテゴリーであるハイパーカークラスを米国で観戦できる唯一の機会でもある。

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■この冬、路面の再舗装も完了

「キャデラックとともに参戦できることを楽しみにしている。本当に特別なものになると思う」と、キャデラック・レーシングでキャデラックVシリーズ.Rをドライブするアール・バンバーは語っている。

「もちろん僕らのホームレースなので、本当にたくさんの人が集まってくれることを願っている」

「アメリカなので、会場のあちこちに星条旗がたくさん飾られ、いつもとても楽しい雰囲気だ」

「F1の人気とともに、スポーツカーレースがこちらで盛り上がっていると思うので、全体的に素晴らしいイベントになると思う。コースは素晴らしいよ」

 バンバーのチームメイト、アレックス・リンはこう付け加えた。

「オースティンは場所としてとてもクールだし、米国に戻り、ホームレースを迎えることは、僕らとGMにとって本当に重要だ」

「良い結果を出すことを夢見ている。それが僕らのやりたいことだ」

「うまくいけば、僕らのクルマに合うだろう。再舗装も面白いものになるだろう」

 FIAグレード1仕様のコースは、この冬の間に再舗装のアップグレードが行われ、来週さらに更新される予定だ。

 バンバーとリンはともにサーキットの高速性と流れの良さ、そしてサーキット以外でもファンにさまざまなエンターテインメントを提供している街自体を称賛している。

「本当にクールなサーキットだ」と語るのは、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツでポルシェ963をドライブするケビン・エストーレ。

「現代のサーキットの中でも僕のお気に入りのひとつで、流れはとてもクールだ」

「(オースティンは)本当にクールな場所でもある。本当に楽しみにしている」

 エストーレは、シルバーストンの有名なマゴッツ、ベケッツ、チャペルのコーナーをモデルにした、COTAのターン3~5のセクションが最も気に入っているという。「もちろん、最初のセクションはもっと難しくてエキサイティングだ」とエストーレ。

 さらに、フェラーリAFコルセでフェラーリ499Pのステアリングを握るジェームス・カラドは次のように付け加えた。

「最初のセクターが好きだ。本当に、本当に速い。良いサーキットだね」

「正直に言って、素晴らしいレースになると思う」とバンバーは付け加える。

「タイヤのデグラデーションも非常に激しいので、戦略的には本当に難しいと思う」

■ハイパーカー初走行に、エンジニアたちの作業時間が長くなる?

 ポルシェ・ペンスキーのドライバー、マット・キャンベルは、COTAレースデビューとなるハイパーカークラスのエントリーの洗練性を考えると、エンジニアたちは各車のセットアップを完璧にするために、長時間の作業を強いられるだろうと予想している。

「これらのクルマでは、システムなどすべてにおいて、間違いなく難しくなるだろう」と彼は語った。

「いま、トラックはかなり難しく、(さまざまな)コーナーがいい具合に混在している。トラック外でも、クルマを本当に細かく調整しようとするのと同じくらい、忙しくなるだろう」

 今季、フルタイムのWECドライバーへと復帰したオーストラリア人であるキャンベルは、米国を拠点とするペンスキーの組織(※エントリーリスト上のチーム国籍はドイツ)にとって、COTAレースの重要性を強調した。

「我々のほぼホームレースで良い結果を出すには、常に大きな影響力とプレッシャーがあるのは確かだ」とキャンベルは語った。

「今回も例外ではない。良い結果を出したいし、ホームレースなので、ペンスキーグループからたくさんの人が現場に来るだろう」

「グループにとって、これは大きくて重要なレースになるだろう」

 キャデラックとペンスキーに加えて、LMGT3クラスにアストンマーティン・バンテージAMR GT3を投入するハート・オブ・レーシングチームも、アメリカ籍チームとして米国のファンの前に姿を見せることになる。

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