プロトタイプレースの最高峰へ
BMWは、2023年に米国のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に投入する新型LMDhマシン「MハイブリッドV8」を公開した。1999年にル・マンで優勝したV12 LMR以来となるプロトタイプ・レーシングカーである。
【画像】新型BMW MハイブリッドV8【最新のプロトタイプ・レーシングカーを写真で見る】 全7枚
新型MハイブリッドV8は、FIAの新しいLMDh(ル・マン・デイトナ・ハイブリッド)規定に従って設計されている。
BMWは、ポルシェ、アキュラ、キャデラックとともに、2023年にIMSAの新カテゴリー「GTP」に参入する。翌年にはアルピーヌとランボルギーニも加わる予定だ。アウディも兄弟ブランドのポルシェとともに来年から同シリーズに参加する予定だったが、現在計画は凍結されている。
GTPカテゴリーには、ル・マン・ハイパーカーのルールに従って製造された車両も含まれるため、LMDh車両とともにトヨタGR010、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスSGC007、プジョー9X8がグリッドに並ぶ予定である。
1999年以来のル・マン制覇はあるか
2023年シーズンの初戦は、1月のデイトナ24時間レースだ。BMWは、MハイブリッドV8をWEC(世界耐久選手権)に投入するかどうかについては、まだ明らかにしていない。BMWにとって米国は最も重要な市場の1つであるため、少なくとも2023年はIMSAがメインになると思われる。
しかし、Mの元代表であるマルクス・フラッシュは昨年、ラ・サルトへの再訪をほのめかし、次のように語っている。
「BMWはプロトタイプレースで成功した歴史があります。1999年のル・マンでの勝利は忘れがたいものでした。このストーリーをMのパワートレインを搭載した最新のプロトタイプで再現することで、BMW Mモータースポーツのファンを興奮させることができるでしょう」
LMDh車両はすべて、英国に拠点を置くウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング社のバッテリーと出力50psの電気モーター、セクストラック製トランスミッションから成るハイブリッドシステムを採用している。BMWのMハイブリッドV8は、未発表のターボチャージャー付きV8エンジンを搭載し、規定で認められている最大複合出力680psを達成する予定である。
シャシー・サプライヤーについては、BMWはキャデラックと同じくダラーラを選択した。ポルシェはマルチマティック、アキュラはフランスのオレカを指名している。
ワイドなキドニーグリル採用
エクステリアは、BMWの市販モデルの特徴を取り入れたデザインとなっている。
フロントエンドのキドニーグリル(ミドマウントのV8エンジンへ空気を送る)をはじめ、「フック」スタイルのサイドミラー、独特のリアライトデザイン、さらにはBMWのトレードマークであるホフマイスター・キンクを模したサイドグラフィックが特徴的だ。
レースデビューにあわせてスポンサーのカラーリングが施される予定だが、公開されているカモフラージュ柄は1976年のBMW 3.0 CSL、1981年のBMW M1、1986年のBMW GTP、そして最近のBMW M8 GTEなど、往年のレーシングカーを連想させる。
BMWグループ・デザインワークスのグローバル・オートモーティブ・ディレクターであるマイケル・スカリーは、次のように述べている。
「わたしのチームの仕事は、BMW MハイブリッドV8をBMWらしく見せること、そしてレース・トラックでBMWらしいパフォーマンスを発揮できるようあらゆる機会を捉えることでした」
「デザインはBMWのDNAに根ざしており、エクステリアの大胆で決然としたキャラクターは、ターボパワーのフロンティアマンシップを示し、最適化されたハイブリッド・パワートレインと一体化しています」
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みんなのコメント
百花繚乱になる2023年のルマンが楽しみ楽しみ!!
2002みたいに小さい鼻なら縦長もいいんだけどね。