現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > アロンソ、”コース外走行”許されたライコネンへの裁定に困惑「受け入れるしかないけど……」

ここから本文です

アロンソ、”コース外走行”許されたライコネンへの裁定に困惑「受け入れるしかないけど……」

掲載 1
アロンソ、”コース外走行”許されたライコネンへの裁定に困惑「受け入れるしかないけど……」

 F1アメリカGPで、アルファロメオの2台と激しいバトルを展開したフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)。彼はF1アメリカGPでの裁定がまたも一貫性のないものだったことに困惑しているようだ。

 このレースでは、アロンソを含む多くのドライバーが、コース外走行でアドバンテージを得たとしてポジションを譲るよう指示されていた。

■ペナルティ”一貫性”へのアロンソの皮肉、スチュワードにはノーダメージ? 「ルールは全員に平等」

 だが16周目、アロンソはターン1でキミ・ライコネン(アルファロメオ)とサイドバイサイドに。ライコネンはコース外に出る形になりながらもアロンソの前に出ると、そのままポジションをキープした。

 アロンソはライコネンにポジションを戻すよう指示が出なかったことに困惑しているようだ。特に「ライコネンがコースアウトしたのは、彼が(アロンソに)押し出される形になったからだ」という指摘には納得できていないという。

 FIAの判断について、アロンソは「言うまでもないけど、彼らの判断だから受け入れるしかない」と語った。

「1周目のターン12で、ランド(ノリス/マクラーレン)にも同じようなことがあったと思う。彼はインサイドでブレーキをかけてサインツ(フェラーリのカルロス・サインツJr.)をオーバーテイクし、コースオフしたサインツがポジションを取り戻した。そしてポジションを戻さざるを得なかった」

「レース中盤(25周目)に、僕がジョビナッツィ(アントニオ・ジョビナッツィ/アルファロメオ)をオーバーテイクした時、僕はターン12のイン側でブレーキをかけ、彼を押し出す形になってしまった。彼はコース外でポジションを回復し、その時は僕にポジションを返さなければならなかった」

「ある意味で、イン側でブレーキをかけるときは、いつも相手をコース外に追いやることになるんだ。そして彼ら(アウトサイドのドライバー)は、手を引くのか、それとも”サーキットの外”を全開で走るのかを決めなければならない」

「それはサインツやジョビナッツィ、そして僕がやったことだ。そして僕たちはポジションを戻さなくてはいけなかった。トラック外をフルスロットルで走ったからね。だがキミは例外だった。それが、一貫性がないと感じた理由だ」

「そうしたことで10秒くらいロスしてしまい、ポイント獲得の可能性が無くなってしまった。でも1ポイントしか獲れなかっただろうから、あまり怒らないでおこうということだ。それにリヤウイングの故障もあったし、これでレースが変わってしまったわけではないんだ。だから、問題というわけではない」

 アロンソは「リヤウイングが壊れた」と無線で訴え、残り5周のところでピットに戻ってレースを終えている。

 アロンソは今季、何度か裁定の一貫性に対して不満をこぼしている。ロシアGPでは、スタート直後のターン2でランオフエリアに飛び出し、ポジションを落とすことなくコースに復帰。翌トルコGPで、自分に対してどんな裁定が出るのか、FIAを試していたかのようなコメントを残している。

 そのアロンソは、21周目にターン12でジョビナッツィにオーバーテイクをしかけ大きくオーバーラン。ジョビナッツィの前でコースに戻ったが、ポジションを戻すようFIAに指示された。

 ライコネンに対してペナルティが出されない中で、ある意味FIAにアピールするような意図があるオーバーテイクなのではないかとも思われたが、アロンソはそれを否定した。

「アントニオをオーバーテイクした時の感触はOKだった」と、アロンソは語った。

「ターン12に向けて、かなりレイトブレーキングだったから、出口でコースを外れてしまった。だから、チームからポジションを返せと言われたときには、それが正しいことだと理解したし、ブレーキが遅すぎたのだから論理的にも納得できた。もし、あそこに壁があったら、あんなに遅くブレーキをかけることはないだろう」

「僕がコースを外れてアドバンテージを得たから、ポジションを戻さなくてはいけなかった。だからスローダウンしたんだ」

「残念ながら、すでに彼より3秒も前にいたので、かなりの時間をロスしてしまった。でもその判断は理解できた。そしてその後、彼も同じことをして、僕にポジションを返さなければならなくなった。そう、僕の最初の主張に戻ってくるんだ。キミに関して、おかしいと感じていることにね」

「でも、僕は何かを証明しようとしていたわけではない。ただ、順位を挽回しようとしていただけだ。10位が本当の目標だったし、努力もした。僕たちは、FIAが言っていることすべてをリスペクトしているよ」

こんな記事も読まれています

見た目に惚れて選んでも後悔しない魅力がある【試乗レポート メルセデス・ベンツ CLA】
見た目に惚れて選んでも後悔しない魅力がある【試乗レポート メルセデス・ベンツ CLA】
グーネット
役者が揃った優勝争い─マルティンの長い長い残り5周、M.マルケスの誤算、バニャイアの9コーナー/第5戦フランスGP
役者が揃った優勝争い─マルティンの長い長い残り5周、M.マルケスの誤算、バニャイアの9コーナー/第5戦フランスGP
AUTOSPORT web
コスパ最強のスポーツカーは[先代スイスポ]!! スポーツカーが40万!? 130馬力超えの6MTで買える!
コスパ最強のスポーツカーは[先代スイスポ]!! スポーツカーが40万!? 130馬力超えの6MTで買える!
ベストカーWeb
今なら完全NGよ!! 昔にあった信じられない[ゆる~い交通ルール]
今なら完全NGよ!! 昔にあった信じられない[ゆる~い交通ルール]
ベストカーWeb
マクラーレン「750Sスパイダー」を関西まで長距離テスト! サーキットが真骨頂のクルマが提案する日常の楽しみ方とは
マクラーレン「750Sスパイダー」を関西まで長距離テスト! サーキットが真骨頂のクルマが提案する日常の楽しみ方とは
Auto Messe Web
新型ロータス・エレトレ Sへ試乗 「5.1m」が小さく感じる敏捷性! 歴代最高のインテリア
新型ロータス・エレトレ Sへ試乗 「5.1m」が小さく感じる敏捷性! 歴代最高のインテリア
AUTOCAR JAPAN
GTWCアジア第2ラウンドタイはアウディ&ポルシェが優勝。レース2で5ZIGENが2位に
GTWCアジア第2ラウンドタイはアウディ&ポルシェが優勝。レース2で5ZIGENが2位に
AUTOSPORT web
盟主PWRが『クプラ・ボーン』披露と同時にEuroRX1王者起用を発表。エクシオンは異車種6台体制に/STCC
盟主PWRが『クプラ・ボーン』披露と同時にEuroRX1王者起用を発表。エクシオンは異車種6台体制に/STCC
AUTOSPORT web
ル・マンの戦いはすでに始まっている。LMDhの逆襲を象徴するポルシェの躍進と謎多き性能調整の裏側
ル・マンの戦いはすでに始まっている。LMDhの逆襲を象徴するポルシェの躍進と謎多き性能調整の裏側
AUTOSPORT web
ラッセル「毎週5位~8位を争うのが現状」短期的な解決策は役に立たず、今後数週間は“痛みを伴う”と覚悟
ラッセル「毎週5位~8位を争うのが現状」短期的な解決策は役に立たず、今後数週間は“痛みを伴う”と覚悟
AUTOSPORT web
免許取得したてで「高級ミニバン」購入!? 「初心者」マーク貼付けた“斬新な姿”に「なかなかいないですよ」 芸人、エハラマサヒロが実車を公開!
免許取得したてで「高級ミニバン」購入!? 「初心者」マーク貼付けた“斬新な姿”に「なかなかいないですよ」 芸人、エハラマサヒロが実車を公開!
くるまのニュース
ボッタスのレースエンジニア交代は、アウディのF1参戦に向けた取り組みの一環。本人とも計画を話し合ったと代表が明かす
ボッタスのレースエンジニア交代は、アウディのF1参戦に向けた取り組みの一環。本人とも計画を話し合ったと代表が明かす
AUTOSPORT web
PHEVには馴染めなかった? V8へ "リターン" の可能性 メルセデスAMG新型「CLE 63」に導入か
PHEVには馴染めなかった? V8へ "リターン" の可能性 メルセデスAMG新型「CLE 63」に導入か
AUTOCAR JAPAN
ロータスが持続可能なモビリティの未来を牽引する動画を公開。2038年までのカーボンニュートラル達成に向けた戦略とは
ロータスが持続可能なモビリティの未来を牽引する動画を公開。2038年までのカーボンニュートラル達成に向けた戦略とは
Auto Messe Web
【顧客の平均年齢43歳】 カリナンがシリーズIIへ進化 ロールス・ロイス製SUVが成し遂げた功績
【顧客の平均年齢43歳】 カリナンがシリーズIIへ進化 ロールス・ロイス製SUVが成し遂げた功績
AUTOCAR JAPAN
第9戦はキャシディが21番手から逆転優勝。第10戦はダ・コスタがポルシェに母国勝利をもたらす/フォーミュラE
第9戦はキャシディが21番手から逆転優勝。第10戦はダ・コスタがポルシェに母国勝利をもたらす/フォーミュラE
AUTOSPORT web
ポルシェ・ペンスキー、キャデラックの牙城を崩しIMSAラグナ・セカを制す。恐竜カラーの911がGTDプロ初優勝
ポルシェ・ペンスキー、キャデラックの牙城を崩しIMSAラグナ・セカを制す。恐竜カラーの911がGTDプロ初優勝
AUTOSPORT web
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
くるまのニュース

みんなのコメント

1件
  • それにしてもレースの記事多くなりましたね。
    それだけ新車などの情報が無くてネタ切れ状態なのでしょう。
    本屋さんに行けばカー雑誌は激減しましたね。
    その代わりアウトドアやキャンプ関係の雑誌だらけ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村