来シーズンのMotoGPは、プラマックがヤマハ陣営に乗り換えることが決まったため、ドゥカティのバイクが8台から6台に減ることになるが、それに伴いドゥカティが供給する最新仕様のファクトリーバイクも3台に減ることになりそうだ。
これまでプラマックとVR46、グレシーニの3チームをパートナーに、MotoGPのグリッドを席巻していたドゥカティ。VR46とグレシーニにはパフォーマンスが保証されている前年型のバイクを供給し、プラマックはファクトリーチームと同じ新型バイクでデータを集めるという体制だった。
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ドゥカティのゼネラルマネージャーのジジ・ダッリーニャは『スカイ・イタリア』の番組に出演し、次のように語った。
「まず最初にプラマックに感謝したい。彼らの貢献によって我々はバイクを向上させることができたし、若い才能あるライダーを育てることができたからだ」
「このような重要な現実を失ったことは残念だが、誰もが来年、チームを失うことを望んでいた」
ダッリーニャはチームを失うことを望むという発言についてそれ以上説明はしなかった。
またドゥカティはプラマックから、若いライダーを育てるという哲学を維持するのではなく、「クリスティアーノ・ロナウドと契約した」と非難されている。
これは、現在プラマックでポイントリーダーに立っているホルヘ・マルティンではなく、ホンダを離れ今季グレシーニに加入したマルク・マルケスをファクトリーチームのライダーに選んだことを指している。
しかしダッリーニャは、現在Moto2クラスに参戦しているフェルミン・アルデゲルを起用するなど、若手育成を捨てたわけではないと語った。
「我々は哲学を変えてはいない。実際我々はアルデゲルと契約し、エネア(バスティアニーニ)や(ホルヘ)マルティンと何年もやってきたことを彼とやろうとしている」
「これが我々を待ち受けている挑戦であり、人生は続くんだ」
これまでサテライトチームとしてファクトリーバイクを使用してきたプラマックがいなくなり、来季は誰がファクトリーバイクを使うのか、アルデゲルはどこでレースをするのかを聞かれ、ダッリーニャはファクトリーバイク3台、前年型バイク3台という体制になると話した。
「我々はオフィシャルバイク3台と、前年型バイク3台を走らせたい。それがベストだと思うし、我々の目標でもある」
「現時点ではまだ発表できる段階ではないが、近いうちに発表できるだろう。今、我々は誰も傷つけずに8台のマシンを走らせることができていると思う。我々はいい仕事をしているんだ」
良くも悪くも、マルケスのファクトリーチーム昇格をきっかけにドゥカティは大きな体制変更を迎えることになった。プラマックはヤマハに鞍替えし、マルティンやマルコ・ベッツェッキ、バスティアニーニといった有力ライダーが他メーカーに移籍したのだ。
ダッリーニャは、難しい状況だったことを認めながらも、可能な限り最高のライダーをチームに揃えることを選んだと語った。
「もしマルクがプラマックに行っていたら違ったかもしれないが、ふたりのライダーをキープするのは複雑だった。とはいえ、ライダーを選ばなければならなかった。3人のライダーが市場に出ることも承知していたんだ」
「いくつかの新聞で書かれているように、ペッコ(バニャイヤ)を評価するためにマルケスをバニャイヤの隣に置いたわけではない。ペッコは我々の旗手であり、ドゥカティでふたつのタイトルを獲得し、素晴らしい活躍をしている。可能な限り最高のライダーふたつをチームに揃えるのが正しいと思った」
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