もくじ
ー 「スペシャルティカー」の時代
ー 日産は開放感、トヨタは安全性
ー ベンツデザイン革命、CLSから
新型メルセデス・ベンツCLS 400d 4MATIC AMGライン 優れた内装 悩ましいオプション選択
「スペシャルティカー」の時代
かつて、乗用車のボディスタイルと言えば、セダン、クーペ(ハードトップ含む)、ライトバン(ハッチバック含む)の3種類しかなかった。
セダンには4ドアと2ドアがあり、クーペやハードトップは屋根を切ればオープンカーになった。SUVやミニバンは、バン型の発展型と考えても差し支えないだろう。
クーペやハードトップは2ドアが基本だった。両者の基本的な違いはBピラー(センターピラー)の有無で、前者がクーペ、後者がハードトップと呼ばれた。
まだ「スペシャルティカー」と呼ばれたクルマが多く存在した時代の日本でも、ほとんどのメーカーが2ドアクーペやハードトップをラインナップしていた。そんな1979年、日産セドリック/グロリアは4ドアハードトップを発表する。
日産は開放感、トヨタは安全性
セドリック/グロリアの4ドアハードトップは、その名のとおり4ドアセダンの形状ながら、リアウインドウを少し寝かせてクーペ風にし、Bピラーはドアマウント部に内蔵するもののウインドウ部にはなかった。
前後のサイドウインドウを開ければピラーのない開放感が生まれて、このスタイルが人気を呼んだ。
セドリック/グロリアのライバルたるトヨタ・クラウンは、1983年のモデルチェンジで4ドア「ピラード」ハードトップを発表する。センターピラーは存在するが、ドアサッシュ(窓枠)を廃して外観上はセドリック/グロリアと見栄えは変わらない。
トヨタは万が一の転倒時の安全性、日産は実際の開放感を取ったわけだが、どちらも人気を呼ぶ。トヨタはマークII3兄弟などにも、この手法で4ドアハードトップをラインナップしていく。
1985年、トヨタはピラーレス4ドアハードトップクーペのカリーナEDを発表。クラウンやマークIIはセダン的なフォルムだったが、このモデルは車高も低めてよりクーペ的なフォルムとなり、若い層を中心に人気を呼ぶ。
その後、マツダ・ペルソナや日産プレセア、トヨタ・カローラ・セレス/スプリンター・マリノなど、バブル期に向けて同様のモデルが登場するが、いずれも20世紀が終わるまでにはフェードアウトしていく。
スタイルは良いがリアシートは狭く乗降性も良くないとか、SUVやミニバンなどのポストセダンにクルマのトレンドが移ったことが、その要因とも言えるだろう。
ベンツデザイン革命、CLSから
2005年、メルセデス・ベンツはサッシュレス4ドアクーペのニューモデル「CLS」を発表する。トヨタや日産が4ドアハードトップを出し続けていた時代には「後席の居住性が良くない」と見向きもしなかったドイツ車メーカーが、4人乗りの大柄な4ドアクーペを送り出したのだ。
ところが、これが世界的にヒットする。
日本では、ベースとなったEクラス・セダンからCLSに乗り替える層も少なくなかった。
メルセデスの成功を、ライバルは黙ってみているわけがない。アウディはA5やA7(正確には5ドアクーペだが)、そしてBMWも6シリーズ・グランクーペを発表する。
アストンマーティン・ラピードやフォルクスワーゲン・アルテオンなども、同様のモデルと言えるだろう。メルセデスも弟分のCLAをラインナップした。
2ドアのスタイルは美しいが実質的にはふたり乗りだし、助手席シートバックを前に倒してひとや荷物を載せるのは面倒。プラットフォームの進化などで、かつてより衝突安全性は高まっているから問題ない。
こうして、美しさと実用性を兼ね備えた4ドアサッシュレスクーペは、世界的に完全な市民権を得た。
ブームを復活させたメルセデス・ベンツのCLSクラスは、3代目にフルモデルチェンジして日本に導入された。今や、「メルセデスのデザイン革命はCLSから始まる」と言われるほど。その美しい基本フォルムは初代から変わらないが、5人乗りとして実用性を増し、ディーゼルや新世代エンジンを搭載した。
日本でも世界でも、CLSは4ドアクーペのトレンドセッターとして人気が続きそうだ。
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