セパン・インターナショナル・サーキットでMotoGP第19戦マレーシアGPのMoto3クラス決勝が行なわれた。優勝はダビド・アロンソ(CFMOTO Gaviota Aspar Team)だった。
Moto3クラス予選ではアドリアン・フェルナンデス(Leopard Racing)がキャリア初ポールポジションを獲得。4番手には日本人ライダーの鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)も並んだ。山中琉聖(MT Helmets - MSI)は12番グリッド、古里太陽(Honda Team Asia)は17番手となった。
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全15周の決勝レースは、2番グリッドのイヴァン・オルトラ(MT Helmets - MSI)が好スタートを決めて、ホールショットを奪って先行。ダビド・アルマンサ(Kopron Rivacold Snipers Team)、フェルナンデスが続いた。
一方で鈴木はスタートで集団に飲み込まれてしまい、10番手まで大きくポジションを下げた。
トップ争いではアルマンサの勢いが良く、1周目からオルトラをパスして先頭へ浮上。そのままオルトラを抑えてトップを走った。
2周目には11番グリッドから一気にポジションを3番手付近まで上げていたダニエル・オルガド(Red Bull GASGAS Tech3)が転倒。戦線を離脱した。また3周目、フェルナンデスにマシントラブルが発生してしまい、スローダウン。初ポールポジションをリザルトにつなげることができない悔しいリタイアとなった。
アルマンサが引っ張るトップ集団には17番グリッドスタートからポジションを上げてきた古里が食らいついており、4周目にはコリン・ベイアー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)を抜いて4番手へ。0.7秒先のトップ3を追いかけた。
先頭争いではジョエル・ケルソ(BOE Motorsports)がアルマンサを攻略し、首位が交代。古里も5周目にアルマンサをブレーキングで攻め、3番手のオルトラがコーナーを曲がりきれなかったところをまとめて追い抜いて2番手に浮上した。
古里はケルソの後ろで機会を伺っていたが、残り8周のターン9でライバルを追い抜いてついに先頭に立った。ホームストレートではケルソに抜き返されてしまったものの、その後ケルソがコーナーでワイドになりコースアウト。これで古里は労せずトップへ返り咲いた。
2番手には今季Moto3王者となったダビド・アロンソが続く状況だったが、古里はこれを上手くディフェンス。0.2秒ほどの差でラップを消化していった。
しかし残り3周、ターン14立ち上がりでマシンをスライドさせてしまった古里が、アロンソによって追い抜かれてしまった。ただアロンソに逃げられるほどのペースはなく、古里はアロンソにプレッシャーをかけ続けた。
ラストラップに古里はアロンソ攻略を狙っていくものの、ストレートで伸びるアロンソのディフェンスに阻まれ、なかなか追い抜けずにファイナルラップへ入った。
そして最後の勝負どころとなる最終コーナーもアロンソが守りきり、トップチェッカー。今シーズン13勝目。古里は最後まで追い抜きを狙ったが、力及ばず2位となった。3位はホセ・アントニオ・ルエダ(Red Bull KTM Ajo)だった。
日本勢は鈴木がレース中盤にマシントラブルによってリタイア。山中は中盤以降に追い上げを見せ、トップ集団で争い7位でのフィニッシュとなった。
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