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ヤマハ:スプリントで課題が明らかに。クアルタラロ「一番の問題は最終セクター」/第6戦カタルーニャGP

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ヤマハ:スプリントで課題が明らかに。クアルタラロ「一番の問題は最終セクター」/第6戦カタルーニャGP

 5月25日、2024年MotoGP第6戦カタルーニャGP MotoGPクラスのスプリントがスペインのカタロニア・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは10位、アレックス・リンスは12位で終えている。

 金曜日に続いてドライコンディションでの走行となった予選日。午前のフリー走行2回目は、予選Q2進出をすでに決めたリンスとQ1発進となるクアルタラロで異なるタイヤメニューを実施した。

【順位結果】2024MotoGP第6戦カタルーニャGP スプリントレース

 レースで前半分のグリッドからのスタートが確定しているリンスは、レースペースに焦点を当てたメニューでフリー走行に臨む。2種類のコンパウンドの組み合わせをそれぞれユーズドタイヤで試し、おおむね1分40秒台で走行できるパフォーマンスがあることが確認できた。このセッションはニュータイヤを投入せず、19番手のタイムで終えている。

 クアルタラロはフロントに新品ソフトを装着してコースイン。セッション序盤から1分39秒台を連発した。その後、フロントを中古ミディアムに履き替えてのアタックでも自己ベストを更新するハイペースを見せ、7番手タイムとなる1分39秒683を記録した。

 続く予選Q1でクアルタラロは前後ソフトタイヤを履き、アタック2周目には1分38秒台に突入。勢いそのまま次の周のセクター1では全体ベスト相当のペースを見せたが、セクター2でタイムを出せず、ラップの完遂を待たずにピットに戻った。リヤに新品ソフトに交換してコースに復帰したクアルタラロはさらにタイムを更新し続けたが、最後のラップで自己ベストを出せないセクターがありQ1を7番手で終えた。スプリントと決勝は17番グリッドからのスタートとなる。

 予選Q2にはリンスが出走。フロントにミディアム、リヤにソフトの新品タイヤを選択しアタックを開始するが、思うようにタイムが伸びず暫定最下位のままピットに戻る。リヤのみ新品に履き替えて2回目のアタックに向かうと、セクター4で全体ベストを更新する1分38秒692を記録。一挙に8番手まで順位を上げて予選を終えた。これは前戦フランスGPでのクアルタラロに並ぶ、ヤマハの今季最高位だ。

 普段より見通しの良い景色からスプリントレースに臨んだリンスだが、オープニングラップで12番手へ転落。2周目では16番手まで順位を落とす苦しい展開となった。対するクアルタラロは、オープニングラップで17番グリッドから14番手までジャンプアップ。翌周にリンスをかわした後はしばらく13番手に落ち着く。

 レースに動きがあったのは5周目。トップを快走していたラウル・フェルナンデス(トラックハウス・レーシング)が転倒したのを皮切りに、リタイアが相次ぐサバイバルレースと化していく。その中でも着実に周回を重ねたヤマハの両ライダーは順位を上げ、最終的にクアルタラロは10位、リンスは12位でフィニッシュした。

 決勝に向けて重要な要素となるレースペースだが、目立つのが後半でのタイムの落ち幅だ。特にクアルタラロには問題が顕著に表れており、ペースの頂点をレース中盤に定めたライダーの中では最もペースダウンが大きい状況。暑い午後のスプリントレースで得たロングランのデータを決勝に生かせるかどうかに注目だ。

■ファビオ・クアルタラロ(予選:17番手、スプリント:10位)
「僕たちのマシンはグリップ状況に非常に敏感で、他のマシンには小さな低下でも、僕たちは完全に力を失ってしまう。ラップタイムは初めかなり遅かったが、ペースに関しては予想通りというところだった」

「一番の問題が最終セクターで、それまでは前方を走る(マーベリック・)ビニャーレス(アプリリア・レーシング)と(ジャック・)ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)との差を縮めているのに、最終セクターで毎回0.3秒遅れてしまう。このことについては今後、改善が必要だ。でもライディング自体は好調で、データを見る限り正しい方向へ着実に進んでいる。今後、予定されているムジェロとバレンシアのテストが大きな変化をもたらしてくれると思うので、期待しているよ」

■アレックス・リンス(予選:8番手、スプリント:12位)
「スプリントはタフな展開になった。常に進化を追いかけているような状況で、プラクティスの全セッション、さらには予選中でも、マシンをより理解し、限界に近づこうと努力を続けているんだ」

「スプリントでは、序盤のフルタンクの状態のときにマシンの制動に苦戦した。ラップを重ねて燃料が減ってくると、ようやく少し走りやすくなったが、依然としてハードワークの継続が必要だ」

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みんなのコメント

2件
  • fuk********
    素人考えだが、
     ドカのウイングはかなり厚みがあって、ヤマハのウイングは薄い。そのへんどうなんだろう?
  • jcp********
    いつまでたっても同じ位置で困ったものです。
    ライダーが二名しか居ないがその二名がもっと上位に上がってこそサプライヤーチームが手をあげてくれるのでは?
    今がどれだけ大事な時か改めて考えないと撤退しか無くなるよヤマハさん!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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