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マルク・マルケス、転倒で連勝途切れる。バニャイヤ今季初優勝&小椋藍は9位|MotoGPアメリカズGP決勝

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マルク・マルケス、転倒で連勝途切れる。バニャイヤ今季初優勝&小椋藍は9位|MotoGPアメリカズGP決勝

 サーキット・オブ・ジ・アメリカズでMotoGP第3戦アメリカズGPが開催。MotoGPクラスの決勝レースは、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤが勝利した。

 アメリカズGPの決勝日は天候が不安定になっており、当初はドライコンディションだったものの、Moto2クラス決勝は雨のためウエットレースとして行なわれるという状況だった。

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 MotoGPクラスの決勝レース前の段階でもまだ弱い雨が降っている状況で、レースはウエット宣言がなされた。またフラッグトゥフラッグのレース中のマシン乗り換えも許可された。

 なおスタート前のサイティングラップで、スリックタイヤでコースインしたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が転倒してしまった。ジャック・ミラー(プラマック)の手助けもありなんとかエンジンをかけ直してグリッドに着いたが、転倒による影響が心配された。

 スターティンググリッド上で各チームは急いでタイヤ交換などの作業を進め、非常に慌ただしくレース開始時刻を迎えた。なお日本人ライダーの小椋藍(トラックハウス)とブラッド・ビンダー(KTM)、エネア・バスティアニーニ(テック3)の3名以外は、レインタイヤでのスタートを選んだ。

 しかしウォームアップラップ直前になり、ポールポジションのマルク・マルケス(ドゥカティ)がバイクの交換を決断。これが引き金になり他のライダーもピットレーンへとなだれ込んでいったが……このタイミングで赤旗が振られ、スタートディレイで仕切り直しとなってしまった。

 スタート前から大混乱となってしまったアメリカズGPは結局、1周減の全19周でリスタートが決定。赤旗前とは異なり全車スリックタイヤでの戦いとなった。なおスタート時にマーベリック・ビニャーレスのエンジンがストール……彼はピットレーンスタートとなった。

 決勝レースがスタートすると、スプリントとは異なりポールポジションのマルク・マルケスが順当にトップを先行。アレックス・マルケス(グレシーニ)、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)がその後ろに続いた。

 バニャイヤはアレックス・マルケスの追い抜きを狙っていくが、アレックス・マルケスも簡単には譲らない。ふたりがバトルしている間に、先頭のマルク・マルケスは1周目から大きく逃げようとしていた。

 トップを走るマルク・マルケスは、1周目に1秒のギャップを確保。2番手争いが一端落ち着いたアレックス・マルケスがそれを追いかけていくが、なかなかその差を縮めることができなかった。

 4周目、バニャイヤが再び2番手を狙ってアレックス・マルケスに仕掛けていくと、ターン1でオーバーテイク。反撃を許さずにしっかりと抜き去って2番手に上がり、マルク・マルケスを追った。

 バニャイヤが先頭とのギャップを詰めるかとも思われたが、マルク・マルケスは後続の動きに機敏に反応しペースアップ。バニャイヤに接近を許さず、約2秒差までギャップを広げた。

 8周目、8番手を走行していたペドロ・アコスタ(KTM)がターン1で転倒。シングルフィニッシュのチャンスを失った。

 そして9周目、トップを快走していたマルク・マルケスがターン4でゼブラゾーンに乗った際に転倒を喫してしまった。なんとかバイクを再始動してコースに戻ったが、マシンは右ステップとリヤブレーキペダルが破損している状態だった。

 ライバルの転倒によってトップに立ったバニャイヤ。2番手のアレックス・マルケスとの差は既に約2秒と、独走体制を築きつつあった。

 転倒後も復帰して走り続けていたマルク・マルケスだったが、13周目にピットインしてリタイア。開幕3連勝を果たすことはできなかった。また終盤には転倒者が続出。5番手を走っていたフェルミン・アルデゲル(グレシーニ)や、8番手を走っていたヨハン・ザルコ(LCR)らが残り3周で散った。

 トップを走るバニャイヤは、安定したラップタイムを刻んでマシンをフィニッシュラインまで運び、後続に約2秒差をつけてチェッカー。今季初優勝を果たした。

 2位はアレックス・マルケスで、兄マルクが転倒ノーポイントに終わったことで、ランキング首位に浮上した。3位はジャンアントニオだった。

 小椋藍は転倒者が続出したこのレースをしっかりと生き残り、9位フィニッシュ。7ポイントを獲得した。

文:motorsport.com 日本版 Motorsport.com日本版
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みんなのコメント

1件
  • Ken
    スタート前の混乱で、中継では理由の分からないまま赤旗が出てしまいました。
    あれがなければ(タラ話)もしかして小椋選手が…みたいなことも考えてしまいますが、終わってみれば波乱の展開の中でしっかりと完走し、ポイントを持ち帰るベテランのような走りでしたね。
    運営の怪しい裁定に負けず頑張ってください。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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