インディカーとF1に参戦しているマクラーレンのザク・ブラウンCEOは、F1のパフォーマンス格差が、インディカーのレベルに近づいてきていると考えているようだ。
F1は各チームが空力も含めて様々なエリアを開発しており、パワーユニット(PU)マニュファクチャラーが4社いるのに対し、インディカーはエンジンメーカーが2社、ダンパー開発以外はほぼ共通と大きく状況が異なっている。
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その分、インディカーは接戦とアクション満載のレースで知られており、予選がほんの僅かな差で決着することも多い。例えば2023年の開幕戦セントピーターズバーグでは、予選セグメント1でトップに立ったマシンと敗退したマシンの差は0.3秒ほどだった。
2023年のF1も予選はタイトな争いとなったが、これは予算制限と各チームが似たような空力デザインに収斂していったからだ。
一方で、インディカーが1シーズンで4チーム7人が優勝を記録したのに対し、2023年のF1はレッドブルのふたりとカルロス・サインツJr.(フェラーリ)しか優勝を経験していない。
両シリーズに参戦しているマクラーレンのブラウンCEOは、現行のF1レギュレーションが2025年まで続くため、F1がインディカーレベルの収束に達するのはそう遠い先の話ではないと語った。
「F1のタイムシートを見れば、(ランキング)9番手や10番手のチームでもQ3進出を狙えるんだ」
「チャンピオンシップに関しては、(上位は)おそらく同じ顔ぶれになるだろう。でも、F1の競争はより激しくなっていると思う」
「インディカーは一度に何人ものドライバーが優勝を狙い、誰かがチャンピオンシップで独走することはほぼない。F1もそうなりつつある」
「もしマックス(フェルスタッペン/レッドブル)がバナナの皮で滑ってしまったら、表彰台に何人上がったか、2位に何人が入ったかによって、チャンピオンシップはかなり違ったものになっただろう」
「私はもっと僅差になると予想しているし、それはスポーツにとって素晴らしいことだ。今年のような支配的な状況ではなくなり、ひとつのレースで7、8人が優勝を狙えるようになるだろう」
「それはこのスポーツにとって素晴らしいことだし、我々はそこに向かっているんだと思う」
レッドブルのアドバンテージが払拭されるにはどれくらいの時間がかかるのかと尋ねられたブラウンは、ライバルたちよりも早く2024年型マシンのプロジェクトに移行できたこともあって、レッドブルがどれだけのパフォーマンスを持っているかはまだわからないと答えた。
「マックスとレッドブルが今やっているようなことを続けなければ、我々もそこ(優勝を狙える位置)にいると言える」
「誰もが週末のどこかでマックスに追いついているし、遠く離されているわけではないと思う」
「だがレッドブルがいつ(開発を)止めたのかはわからない。彼らが本気で走り続けていたのかどうかは、来年になってみないと分からない。私は他のライバルほどレッドブルが本気で走っていたとは思っていない。彼らがそうする必要がなかったんだ」
「でも、フェラーリはすごく強そうに見えたし、メルセデスも土曜日は好調だった。アストンマーティンも強力なスタートを切ったし、我々も自分たちの流れを作れた。だから、収束までそう遠くないと思う」
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