現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 後続チームの“脅威”が予算制限ルールの効果を証明。 マクラーレンCEO「F1にとって素晴らしいこと」と賞賛

ここから本文です

後続チームの“脅威”が予算制限ルールの効果を証明。 マクラーレンCEO「F1にとって素晴らしいこと」と賞賛

掲載 1
後続チームの“脅威”が予算制限ルールの効果を証明。 マクラーレンCEO「F1にとって素晴らしいこと」と賞賛

 マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、F1に予算制限レギュレーションが導入されたことで、予選セッションでは下位チームにノックアウトされかねないという状況が常に生まれるようになったとして、このレギュレーション導入を改めて高く評価した。

 F1はチームの持続可能性を危険に晒す“予算合戦”を回避するため、2021年からファイナンシャルレギュレーションを導入。それ以来、各F1チームは決められた予算制限内で運営されている。

■F1新車”雑感”解説2024「VCARB 01」は、正常進化ながらも、よりレッドブルに近いマシンに!

 導入初年度にレッドブルが予算制限を超過したように、大所帯のトップチームにとってはこの条件を守り続けることは難しいタスクだが、一般的にこのレギュレーションを導入したことによって競争の場が平準化されたと言われている。

 マクラーレンのブラウンCEOは、現在のF1で競争が激化しているのは予算制限レギュレーションのおかげだと考えている。無論、上位チームに食らいつくマクラーレンにとっては厳しい状況だ。

「予算制限はこのスポーツにとって素晴らしいモノだと思う」とブラウンCEOは言う。

「まだ完璧とは言えない。あまり日の経っていないモノだし、(F1以外のプロジェクトの知的財産をF1に活用することを禁じた)技術指令TD45みたいに、FIAが抜け穴を埋めることになる」

「マックス(フェルスタッペン/レッドブル)は、ひとりのドライバーとひとつのチームによる最も支配的なシーズンを送ったが、マックスを除けば、7回以上の表彰台を獲得したチームが5つもあったのは初めてのことだ」

「コンストラクターズ(選手権)10番手で常に予選Q3進出が狙えるチームは私の記憶にない。ポールポジションから3秒離されている10番手チームは見慣れていると思うけどね」

「予算制限は競争を高めるという意図した通りの結果をもたらしたと思う」

「ピットウォールに座っていて言えることは、タイムを見る限り、Q3進出で脅威にならないチームはいないということだ。それが予算制限のメリットだ」

 昨年の最終戦アブダビGPでは、予選Q1でのトップから20番手までの差は0.999秒。Q2進出が可能な15番手とトップのタイム差はたった0.440秒差だった。

 現行のグラウンドエフェクトレギュレーションが導入された2022年シーズンの開幕戦バーレーンGPでは、全体の差が2.163秒、トップからQ1足切りタイムまでが1.255秒だったことを考えると、予選でのパフォーマンス差が収束していることが分かる。

 ブラウンCEOが語るとおり、昨年コンストラクターズランキングで最下位となったハースも予選では上位グリッド争いに食い込む活躍を見せた。ニコ・ヒュルケンベルグはQ3に何度も進出し、ケビン・マグヌッセンはマイアミGPで2023年シーズンの予選最上位となる4番手を獲得した。

 なお、メルセデスF1でテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは最近、グリッドの競争が接近しているのはレギュレーションが比較的安定していることが原因だとの考えを語った。

「シーズンの始まりから終わりまで昨年を振り返ってみると……もちろん、レッドブルはシーズンのほとんどを支配して最終戦まで弱さを見せなかったが、大きな視点で見るとグリッド上の差は徐々に縮まっている」とアリソンは言う。

「Q1では全てのマシンが1秒以内にひしめいているが、これは偶然ではない」

「これは2022年から起きている傾向で、2023年も続いていて、2024年もその傾向は続くと思う。改善幅はみんな同じようになっていくからね」

こんな記事も読まれています

トヨタ新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待の声! 爆速「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」がスゴイ! 開発進む「GR最強モデル」に反響殺到!
トヨタ新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待の声! 爆速「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」がスゴイ! 開発進む「GR最強モデル」に反響殺到!
くるまのニュース
最高時速349.4キロは当時の世界最速市販車! 30年前の個体なのに走行距離5600キロの極上ジャガー「XJ220」を発見 どんなスーパーカー?
最高時速349.4キロは当時の世界最速市販車! 30年前の個体なのに走行距離5600キロの極上ジャガー「XJ220」を発見 どんなスーパーカー?
VAGUE
メルセデスベンツ、アップルウォッチで車両情報を確認可能に
メルセデスベンツ、アップルウォッチで車両情報を確認可能に
レスポンス
製造期間わずか[10カ月]!? 初代[シビック]のスポーツモデルである[シビック1200RS]が想像以上にヤバい
製造期間わずか[10カ月]!? 初代[シビック]のスポーツモデルである[シビック1200RS]が想像以上にヤバい
ベストカーWeb
同乗者が12歳未満だらけなら7人乗りミニバンに10人乗れるってマジ!? 安全面で問題のある道交法の「乗車定員」の考え方は見直すべきだろ!
同乗者が12歳未満だらけなら7人乗りミニバンに10人乗れるってマジ!? 安全面で問題のある道交法の「乗車定員」の考え方は見直すべきだろ!
WEB CARTOP
トランプ再選で「台湾軽視」加速? 日本企業3000社以上進出、有事リスクをどう捉えるべきか
トランプ再選で「台湾軽視」加速? 日本企業3000社以上進出、有事リスクをどう捉えるべきか
Merkmal
「すごい横転事故…」 首都高羽田線が一時「通行止め!」 東品川の“合流部”で「衝突事故」発生 「完全ストップ」で2車線ふさぐ… 湾岸線や海岸通りも大混雑に
「すごい横転事故…」 首都高羽田線が一時「通行止め!」 東品川の“合流部”で「衝突事故」発生 「完全ストップ」で2車線ふさぐ… 湾岸線や海岸通りも大混雑に
くるまのニュース
ソニー・ホンダの次世代EV『AFEELA』にZoom導入、車内会議が可能に
ソニー・ホンダの次世代EV『AFEELA』にZoom導入、車内会議が可能に
レスポンス
トヨタ、WRCマニュファクチャラー選手権4連覇。エバンス今季初優勝、全3台がラリージャパンの上位占める
トヨタ、WRCマニュファクチャラー選手権4連覇。エバンス今季初優勝、全3台がラリージャパンの上位占める
AUTOSPORT web
レッドブル&HRC密着:バトルよりタイヤ温存を優先。ノリスの前でフィニッシュするための戦略を遂行したフェルスタッペン
レッドブル&HRC密着:バトルよりタイヤ温存を優先。ノリスの前でフィニッシュするための戦略を遂行したフェルスタッペン
AUTOSPORT web
マーベリック・ビニャーレスの最新レプリカモデル「RX-7X マーベリックオークリー」がアライヘルメットから登場!
マーベリック・ビニャーレスの最新レプリカモデル「RX-7X マーベリックオークリー」がアライヘルメットから登場!
バイクブロス
ガッチリ固定・ワイヤレス充電「スマートフォンホルダー +e」がデイトナから発売!
ガッチリ固定・ワイヤレス充電「スマートフォンホルダー +e」がデイトナから発売!
バイクブロス
ワゴン専用になったVW『パサート』、524万8000円で日本発売 PHEVはEV航続142kmに
ワゴン専用になったVW『パサート』、524万8000円で日本発売 PHEVはEV航続142kmに
レスポンス
「“新型”スカイライン」登場はいつ!? 北米では「次期型」を示唆! 67年・13世代続いた「老舗ブランド」の刷新で「ニッサン復活」を目指せ!
「“新型”スカイライン」登場はいつ!? 北米では「次期型」を示唆! 67年・13世代続いた「老舗ブランド」の刷新で「ニッサン復活」を目指せ!
くるまのニュース
シンプルなデザインが光る新製品「RAPIDE-NEO 46works/ラパイド・ネオ 46ワークス」がアライヘルメットから12月下旬発売!
シンプルなデザインが光る新製品「RAPIDE-NEO 46works/ラパイド・ネオ 46ワークス」がアライヘルメットから12月下旬発売!
バイクブロス
「大人レゴ」にマンセルのウィリアムズF1マシン登場、価格は1万2480円
「大人レゴ」にマンセルのウィリアムズF1マシン登場、価格は1万2480円
レスポンス
[NAでFR]のロードスターと[ターボでFF]のスイフトスポーツを比べてみた
[NAでFR]のロードスターと[ターボでFF]のスイフトスポーツを比べてみた
ベストカーWeb
ペレス「マックスのすごさを実感した一年。ベストのマシンがないときでも卓越した仕事をし、チームの推進力となった」
ペレス「マックスのすごさを実感した一年。ベストのマシンがないときでも卓越した仕事をし、チームの推進力となった」
AUTOSPORT web

みんなのコメント

1件
  • wat********
    バジェットキャップ無し=3チームが、やり合い逃げる…面白い
    有り=混戦だが、1チームがブッチギリ…面白い?
    レッドブルは 初年度に、バジェットキャップオーバー
    明らかに罰則が軽く 制裁に成っていないw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村