F1第16戦ロシアGPフリー走行1回目がソチ・オートドロームで行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムを記録した。
気温は23℃、路面温度25℃のコンディションでフリー走行1回目の開始時間を迎えた。
真っ先にコースインしたのはランド・ノリス(マクラーレン)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ランス・ストロール(レーシングポイント)といった面々だ。その後多くのドライバーがコースへ入り、インスタレーションラップをこなした。
フェルスタッペンはインスタレーションラップをこなして一度ピットへ戻ったものの、あまり間を開けずに再度コースイン。そのままアタックラップかのような走りを見せたが、タイムは計測せずにガレージへ戻った。
15分が経過する頃にはレーシングポイントの2台がタイム計測に入った。セルジオ・ペレスが1分39秒844までタイムを縮め、ひとまずのトップタイム。セッション開始から25分ごろには、母国GPを迎えたダニール・クビアト(トロロッソ)が1分38秒550をマークし一時的にトップとなった。
そこから徐々にタイム計測に入るドライバーが増え、ダニエル・リカルド(ルノー)が1分37秒605、アレクサンダー・アルボン(レッドブル)が1分37秒653をマークしてクビアトを上回っていった。
そして同じ頃、フェラーリ勢が遅めのコースイン。シャルル・ルクレールはそのままタイム計測へ入り、1分37秒593をマークしトップタイムを更新した。
30分が経過した頃、ターン15でクビアトが停止してしまった。何らかのトラブルがあったようでスローダウン。クビアトはマシンを降りた。
メルセデスのルイス・ハミルトンはその直前にこのセッション初めてのコースイン。バーチャルセーフティカーが解除されるとそのままアタックへ移行し、1分36秒031までトップタイムを縮めた。チームメイトのバルテリ・ボッタスも1分36秒174とそれに近いタイムをマークして2番手となった。メルセデス勢はミディアムタイヤ、フェラーリやレッドブルはソフトタイヤで走行を続けた。
コース上ではアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がターン4でスピンを喫してしまったが、大きなクラッシュへは発展せずにすんだ。
また停止してしまったクビアト車はセッション中頃にはピットへ戻され、メカニックの手でメンテナンスが行われた。後に車体が映された際にはマシンを持ち上げて下に潜り込んでいるメカニックの姿が見られた。
タイヤ返却を経てセッションは後半戦に。ボッタスがミディアムタイヤを装着して真っ先にコースへ戻ると、1分35秒551までタイムを縮めてトップにつけた。
残り30分を目前にした頃、アルボンが1分35秒878をマークし、2番手に浮上。だが直後にベッテルが1分35秒005でトップに躍り出たため3番手となった。
フェルスタッペンも残り30分となるとアタックラップを開始。1分35秒516を記録して3番手とした。ただハミルトンに上回られ、ルクレールが1分34秒462を記録したことでポジションは下がった。
残り20分を切ると、フェルスタッペンが1分34秒544をマークし2番手に浮上。ルクレールに0.082秒差に迫った。
その後は多くのドライバーがロングランのプログラムに移行したようで、コース上ではタイムを縮める動きは見られなくなっていった。
残り6分、ロバート・クビサ(ウイリアムズ)がスピン。コースの中ほどだったが、後続車に接触されることもなく、無事に走行へ戻った。
またターン2でも多くのドライバーがコースオフを喫しており、度々タイヤをロックさせる姿が見受けられた。
セッション終了直前には、ボッタスにトラブルが発生。DRSを作動させた際にフラップの固定が外れたのか、左側が下がってしまう状態に。ボッタスはその状態でもなんとかマシンを減速させると、スロー走行でピットへと戻った。
さらにはリカルドがセッション終了後にクラッシュを喫してしまった。ターン10でスピンすると、マシン後部からバリアに突っ込んでしまった。リヤウイングは根本から壊れ、マシンから垂れ下がるような状態となってしまったが、リカルドは自走でピットへと戻った。
こうしてフリー走行1回目はセッション終盤にトラブルが立て続けに起こる中で終了。トップタイムを記録したのはフェラーリのルクレールとなった。
2番手にはフェルスタッペン、3番手はセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が続いた。メルセデス勢はボッタスが4番手、ハミルトンが5番手だったが、この2台はミディアムタイヤで記録したタイムだった。
もう1台のレッドブルに乗るアルボンは、最終的に6番手タイムとなった。
またトロロッソはピエール・ガスリーが12番手、クビアトはマシン修復のためセッション後半は走行せず19番手でFP1を終えた。
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