アウディとBMWが2021年シーズンをもって撤退することになったフォーミュラE。そのふたつの大規模メーカーが離脱することで、シリーズの将来に暗雲が垂れ込めているのではないかという見方もあったが、フォーミュラEのCEOであるジェイミー・ライグルは、逆に2メーカーの撤退により、FEの魅力は高まったと語る。
2020年12月上旬、アウディとBMWが相次いで2021年限りでフォーミュラEから撤退することを発表した。メルセデスのトト・ウルフは、この2メーカーの撤退は「警鐘のようなもの」と発言し、シリーズに改善を要求した。
■マクラーレン、フォーミュラEのエントリー枠を確保。2022年から参戦の可能性も?
とはいえ2メーカーが撤退した後も、日産、DS、メルセデス、ジャガー、ポルシェ、マヒンドラが自動車メーカーとして参戦を継続し、NIO333とドラゴンも、自社のパワートレインを作り続けることになっている。
また今月初めにはマクラーレンが、2022年からのエントリー枠を確保。まだ正式に参戦が決まったわけではないが、マクラーレンが決断を下せば、エントリーが保証されることになった。
さらにアルピーヌとロータスも、「アルピーヌのモータースポーツに関するプラットフォームを活用する」動きの一環として、共同でのフォーミュラE参戦を検討していることが明らかになった。
ライグルCEOは、アウディとBMWが早期に撤退を決断したことは、最大12チームという参戦枠を確保する上で大きな後押しになる可能性があるとmotorsport.comのインタビューに対して語った。上記の2メーカーが既に撤退を明言したことにより、新たに参戦を検討しているメーカーが参戦に現実味を感じることができるようになり、投資の形が変わってきているというのだ。
「興味深いのは、アウディとBMWが決断を下したことが、フォーミュラEにとって何を意味するのかということだ」
そうライグルCEOは語った。
「我々は様々なメーカーと話をしてきたが、彼らはこう言うんだ。『フォーミュラE参戦にあたっては昔から障壁があった。フォーミュラEは競争のレベルが高く、パワートレインの開発にはかなりの資金が必要だ。そして今いるメーカーの中で戦い抜く必要もある』とね」
「実際には、いくつかの関心が寄せられており、その中には現実味の高いモノもある。そして我々……フォーミュラEのオペレーションとFIA、そしてチームは、コスト上限に向けて真剣に取り組んでいるので、これらが組み合わさることで投資の形が変わってきている。かなり良い感じだよ」
しかしその一方で、フォーミュラEは今よりも少ないメーカー数でも成功できるはずだとライグルCEOは語る。
「『アウディとBMWが撤退することを決めて嬉しい』などとは、決して言えない」
「彼らは素晴らしいレースの伝統を持つ、素晴らしいブランドだ。全てが平等であり、このチャンピオンシップに是非参加し続けて欲しいと思う。それはただの事実だ」
「興味深いここ数ヵ月だった。明らかに12月の上旬は、厳しい週が続いた……ふたつの残念な発表があったからね」
「それから逃げることはできない。その決定には、かなり残念に思った。ただ、完全に驚きであり、ショックを受けたとは言わない」
「フォーミュラEには、数え方によって異なるが、7~9社の世界的なメーカーが参戦している。しかしこれは、チャンピオンシップのエントリー数から考えれば非常に多い数だと思う。実際にはもう少し少ない数でも成功できると思う」
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