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スタート直後に宙を舞ったシュペングラーが戴冠。優勝は若手のプラカー/IMSA iRacing Proシリーズ第6戦

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スタート直後に宙を舞ったシュペングラーが戴冠。優勝は若手のプラカー/IMSA iRacing Proシリーズ第6戦

 6月11日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の公式eレースイベント『IMSA iRacing Proシリーズ』第6戦ワトキンスグレンが行われ、ロドリゴ・プラカー(フォードGT)が同シリーズ最終戦を制した。

 新型コロナウイルス(COVID-19)の“パンデミック”により3月以降、1月末にデイトナで開幕した2020年シーズンが中断されることになったウェザーテック・スポーツカー選手権。この期間に始動したのがレーシングシミュレーターの『iRacing』を用いたシリーズ初のバーチャルシリーズ、IMSA iRacing Proシリーズだ。
 
 IMSAシリーズに参戦している現役ドライバーのみを対象としたシリーズはこれまでに5戦が開催され、今回の第6戦が最終ラウンド。そのラストイベントでポールポジションを獲得したのはロドリゴ・プラカー(フォードGT)で、ジェシー・クローン(BMW M8 GTE)が2番手につけた。2列目にはランキング2番手につけるニッキー・キャツバーグ(BMW M8 GTE)、ジョン・エドワーズ(BMW M8 GTE)が続いた。
 
 迎えた決勝ではプラカーが好スタートを切った一方、後方ではマシンが宙を舞う大クラッシュが発生。ランキング首位で最終戦を迎え、予選8番手からのスタートとなったブルーノ・シュペングラー(BMW M8 GTE)がこのアクシデントに巻き込まれてしまう。
 
 そのシュペングラーと初代チャンピオンを争うキャツバーグはオープングラップで、2番手争うバトルでクローンと接触し順位をひとつ落とす。しかし、レース中盤にはエドワーズを交わして2番手に浮上する。
 
 スタートから首位を快走するプラカーは、シリーズ恒例の“コンペティション・コーション”を経てのレース後半戦でも速さをみせ、ピットストップ時以外は他車に首位を譲らず。23歳のペルー人ドライバーはその後も安定した走りを続けトップチェッカーで見事初優勝を飾った。
 
 1.784秒差の2位は10番手スタートながら徐々にポジションを上げてきた“SVG”ことシェーン・ヴァン・ギスバーゲン。VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの公式eシリーズのチャンピオンとなった彼は、IMSAのバーチャル戦では優勝こそ成し遂げられなかったものの、シリーズを盛り上げた立役者のひとりだ。今戦も終盤に追い上げをみせプラカーの背後に迫ってみせた。
 
 レース終盤に3番手争いを演じたエドワーズ、キャツバーグ、ロビー・フォリーのBMW勢3名は、そのままの順位でフィニッシュ。タイトル獲得には優勝が必要だったキャツバーグは4位でレースを終えることとなった。これにより初代IMSA iRacing Proシリーズチャンピオンはシュペングラーに決定。彼はスタート直後、リチャード・ハイスタンド(フォードGT)とのクラッシュで勝負権を失ったが、コーション下でリードバックに成功すると、一時は41番手まで下げた順位を14位まで挽回してチェッカーを受けている。
 
 ポルシェ911 RSRで最終戦に臨んだ道見真也は予選28番手からスタートし、12位でeレースシリーズのラストレースを終えた。シリーズランキングはレース開始前の5位からふたつポジションを上げた3位だ。
 
 コロナショック後のシリーズ再開がすでにアナウンスされているIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は7月3~4日、フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・レースウェイで2020年第2戦が実施される。2時間40分で争われる同イベントは観客を入れない無観客レースとして開催予定だ。

フォードGTがBMWとの一騎打ち、波乱の終盤バトルを経て初優勝/IMSA iRacing Proシリーズ第5戦


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