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F1の将来の利益のために……今こそレースのガイドラインを見直すべき時。マクラーレン代表主張

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F1の将来の利益のために……今こそレースのガイドラインを見直すべき時。マクラーレン代表主張

 ここ最近のF1では、コース上でのバトルにおけるガイドラインについて、様々な議論が巻き起こっている。マクラーレンのアンドレア・ステラ代表はこの件について、将来に向けてガイドラインを見直す上での材料を、F1とFIAは手にしているはずだと語った。

 F1アメリカGPでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンと3番手を争っていたマクラーレンのランド・ノリスに、コース外でオーバーテイクしたとして5秒のタイム加算ペナルティが科された。その1週間後に行なわれたメキシコシティGPの際にも、フェルスタッペンとノリスのコース上でのインシデントがあり、今後はフェルスタッペンに20秒のペナルティが科された。また、RBのリアム・ローソンと、ウイリアムズのフランコ・コラピントの”事件”もあった。

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 マクラーレンはアメリカGPでノリスに科された5秒のタイム加算ペナルティを不服として、再審を要求した。しかしFIAがノリスがコース外からフェルスタッペンを抜いたという見解を崩すことはなく、結局再審請求は却下された。

 ステラ代表とマクラーレンは、ノリスがフェルスタッペンに押し出される前に当該のコーナーであるターン12で既に先行していたと考えており、再審請求が却下されたことについては不満を隠していない。しかしその一方で、レース中のバトルに関するガイドラインを、今こそ「一歩前進させる」べき時だとも考えているようだ。

「我々はすでに、今回のようなドライビング中の動きに関するガイドラインを、見直す必要があるとの見解を表明している」

 そうステラ代表は語った。

「オーストリアでもいくつかのことが起きた。その後、オースティンでも同じようなことが起きた」

「我々はオースティンでの出来事について、ランドとマックスの動きに対する解釈が、ランドに不当に不利だったと考えていることを示した」

「我々はチームとしては、FIAのリーダーシップに委ねている。我々は常にFIAに対して敬意を持っているし、建設的かつ協力的に接している。今後もそうするつもりだ」

「ドライバーたちも意見を述べる機会があったと思う。そして彼らは皆、やるべきことがたくさんあることに同意している。オースティンで起きた出来事についても意見を述べたと思う」

「資料はたくさんあるし、情報もたくさんある。今こそこの情報を処理して、このスポーツの利益のために、一歩前進すべきだと思う」

 ステラ代表としては当初、裁定を受け入れることになるだろうと語っていた。しかしコース上でのマシンの位置の解釈が曖昧であったため、再審を請求することに決めたと明かした。

 そしてステラ代表は、FIAの解釈と「新しく、重要で、関連性のある」情報の適用について同意していないものの、FIAの迅速な解決を歓迎しているとも語った。

「レース直後の私のコメント、つまり再審請求を進めなかったということは、当時の私が知っていることに基づいたモノだった」

「しかし裁定の文章を読んでみると、その裁定には、国際モータースポーツ競技規則で要求されている通り、再審請求を成功させるための新しく、関連性があり、重要な要素に関連する要素が存在することが非常に明確になった」

「裁定の文章を読むと、この裁定には客観的で、測定可能で、証明可能な誤りが含まれていることが非常に明確だった。このことは、新しく、関連性があり、重要である要素を必要とする上で、我々が考慮したい要素だった」

「この要素は重要で、関連性があり、新しいモノではないというスチュワードの解釈には同意できなかった。実際そうだったと思う」

「しかしスチュワードが、この件について非常に迅速に検討してくれたことには感謝している。そしていつものように、建設的で強力的なアプローチを続けているのだ」

 ただ、マシンの位置に関する解釈が明確にされてしまったことで、不具合とも思える事象も生じている。たとえば前述のローソンとコラピントの一件については、ローソンに非があるとの声が多いものの、ペナルティを科されたのはコラピントの方だった。

 今後もこの件についての議論が進んでいくのは必至と思われる。

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