【MotoGP】マルク・マルケス、8度王者の最強ライダーが来年は給料ゼロ！ ドゥカティ上層「それでも乗りたいと思われるのを誇るべき」

　現在レプソル・ホンダに在籍しているマルク・マルケスは、今年限りでチームを離れ、来年はドゥカティ陣営のグレシーニへと加入する。そしてどうやら、マルケスは来年無給で走ることになるようだ。

　ホンダでの苦戦が続いたことから、新天地を求めてドゥカティのサテライトチームであるグレシーニへの移籍を決めたマルケス。来年に向け、彼は1年契約で再びレースを楽しめるのかどうかを確かめたいと意向を語っていた。

　以前からマルケスのホンダ離脱は噂されていたが、急転直下で決まった今回のグレシーニ加入。ドゥカティ陣営上層部も本当にマルケスが離脱を決めるとは思っていなかったとして、彼は来年の給料がゼロでもグレシーニへと移ることを決めたようだ。

「私ですらホンダがマルケスを手放すとは思っていなかった」

　そう語るのはドゥカティでスポーティングディレクターを務めるチアバッティだ。

「マルクは弟のアレックスと話して昨年型のマシンの強さを評価してから、グレシーニ入りを決めたと思う。そして私の知っている限りでは、彼は事実上無給の契約でレースをする」

「私の知っている限りではそうだが、その件についてさらに聞きたいならチームかライダーに聞く必要があるだろう」

　そしてチアバッティは、マルケスのような8度も世界タイトルを掴んでいるライダーがたとえ無給であっても、型落ちだったとしても、ドゥカティのマシンに乗りたいと考えることを誇りに思うべきだと語った。

「経済的な要素が彼の選択を決定づけた訳では無いということだ。我々は、彼がドゥカティのマシンが再び競争力を発揮するためにベストなバイクだと考えたことを、誇りに思うべきだ」

「我々にはチャンピオンシップを競うライダーがすでにいるため、彼が我々にとって良いお客さんではないということは、隠すつもりはない。その観点から言えば、競争力（のあるライダー）をさらに追加する必要はなかった。彼の加入はさらにマネジメントを必要とする複雑さをもたらすが、さらに前進するための動機にもなる」

　マルケスが来年グレシーニで成功を収めた場合、2025年にドゥカティのファクトリーチームへ加入するという可能性も考えられている。ただ、チアバッティは2025年は他の多くのライダーも契約の節目となっているため、現時点では何も言えないと語っている。

「現時点ではなんとも言えないことだ。彼にとってはマーケットへ向かい、KTMやアプリリアへと進む“前奏”になるかもしれない」

「2025年はブラッド・ビンダー（KTM）を除いたほとんどのファクトリーライダーの契約が満期となる年だ。ドゥカティもそのひとつで色々な可能性があり、何も決まったことはない。マーケットが開いてくれば、どうなるか分かってくるだろう」

「マルケスの加入も、2025年に向けて何か特定の目的があって起きた訳じゃない。信じるのは難しいかもしれないが、これはグレシーニとマルケスが決めたことであって、ドゥカティの問題ではないんだ」

Comments

[kom********]

マルケスが抜けることでホンダのマシン開発の方向性が変わり
ドゥカティやKTMと同等に走るようにならないかな
ヤマハもリンスの加入で良くなればいいね

[iri********]

そこまで嫌われたホンダさん。
来年は素晴らしいマシンを開発して見返してほしいなぁ。