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BMW M8クーペ/コンバーチブル 625psの4.4ℓV8 まずはコンペティションから

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BMW M8クーペ/コンバーチブル 625psの4.4ℓV8 まずはコンペティションから

もくじ

ー M850iから飛躍 数値情報
ー 内外装の変更点 M6との差

スポーツ・クーペ決定戦:前編 ――ポルシェ・パナメーラ・ターボ vs BMW M6グランクーペ vs メルセデス-AMG S63クーペ

M850iから飛躍 数値情報

9月のフランクフルト・モーターショーでの正式発表に先駆け、M8コンペティションが公開された。

BMW MディビジョンはM850iをベースにM5と共通のパワートレインと、ニュルブルクリンクで24カ月かけて熟成させたというシャシーを組み合わせている。

すでにおなじみとなった4.4ℓV8は最上位のコンペティション仕様では625psを発生し、最高速度は306km/hに達するという。これは吸気システムとエンジンマウントを変更したことによるものだ。

ピークパワーは6000rpmで、76.5kg-mの最大トルクは1800rpmから5800rpmの間で得られる。BMWによればM8コンペティション・クーペの0-100km/h加速は3.2秒、コンバーチブルでは3.3秒とのことだ。

通常版のM8に搭載されるV8はややデチューンされM5と同じ600psだ。最大トルクはコンペティションと同じ76.5kg-mだが、その発生回転数は1800rpmから5600rpmとやや狭い。

これはM850iを70ps上回るが、トルクは同一である。

スタンダードなM8の0-100km/h加速はクーペで3.3秒、コンバーチブルで3.4秒だ。車重は両者ともに1885kgとなり、最高速度は250km/hにリミッターで制御されるが、オプションのドライバーズ・パッケージを選択すれば307km/hへと引き上げられる。

内外装の変更点 M6との差

M850iと同様に、コンバーチブル仕様ではマルチレイヤーのファブリックルーフが採用され、これはリアの専用コンパートメントに収納される。このモデルはBMW Mのラインナップ中後輪駆動のM6を置き換えることになり、メルセデス-AMG S63カブリオレに対抗する。

M8のスタイリング上の識別点は、専用デザインのバンパー、グリル内のMバッジ、サイドのエアベント、20インチのホイール、専用ミラーハウジング、リアスポイラー、そして4本出しマフラーなどが挙げられる。

全長4867mm、全幅1907mm、全高1362mmとなるM8クーペはM6クーペよりも36mm短く、8mm広く、12mm低い。ホイールベースは24mm短い2827mmとなり、フロントのトレッドは4mm拡大されて1627mm、リアは20mm拡大されて1632mmだ。

内装にもMディビジョンならではのパーツが多数使用されている。たとえば専用ステアリングホイール、ステンレスペダル、Mスポーツシート、それにMスポーツ・ギアレバーなどだ。

M8に搭載される4WDシステムは現行M5ゆずりのもので、標準、4WDスポーツ、そしてDSCオフ、さらに完全な後輪駆動モードも用意される。

M8のシャシーにはフロントにダブルウィッシュボーン、リアに5リンクを組み合わせるアダプティブMサスペンションおよび減衰力可変ダンパーが装着される。

20インチのホイールにはフロントに275/35、リアに285/35サイズのタイヤが装着される。ステアリングはM850iの可変レシオの電動パワステにM専用のチューニングが施されたものが使用されている。

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