F1カナダGPの決勝レースを2番グリッドからスタートしたフェルナンド・アロンソは、レース中にエンジンの問題に苦しみ、スピードダウン。レース終盤にはアルファロメオのバルテリ・ボッタスの猛攻を受けたが、チームメイトであるエステバン・オコンのサポートによりDRSを使うことができ、なんとかオーバーテイクを阻止することができた。しかしアロンソは、ストレート上で複数回進路を変えたとしてペナルティを受けてしまい、オコンの働きに報いることができなかった。
レース終盤、セーフティカー解除後はオコンが6番手、アロンソが7番手を走っていた。ただアロンソはエンジンのエア漏れと思われる症状に悩まされており、最高速が不足していた。そんな中、ボッタスがプレッシャーをかけた。
【動画】アロンソ、ディフェンス”し過ぎて”タイムペナルティ。7位入賞失う
オコンはアロンソをサポートするために、自分の真後ろにつかせることでアロンソにDRSを使う権利を与えた。これによりアロンソはパワーの不足分を補うことができ、ボッタスの攻撃を阻止。7番手でチェッカーを受けることができた。
オコンは6位という結果に満足。金曜日や土曜日よりも、日曜日が一番フィーリングが良かったと語る。
「僕たちとしては、今日の結果に満足できると思う」
そうオコンは語った。
「このマシンは、それまでの2日間よりも少し生き生きとしているように感じたんだ」
「なぜそうなったのかを理解するためには、やるべきことがたくさんある。でも前のマシンは速すぎたから、最大限のポテンシャルを発揮できたと思う。そして後ろにいたマシンは、僕らよりも少し速かった」
「終盤、バルテリはフェルナンドにかなりプレッシャーをかけていた。そして僕はフェルナンドにDRSを使わせるために、チームプレイをしようとした。うまくやれたし、完璧に任務を遂行することができたよ」
「フェルナンドはエンジンに小さな問題を抱えていた。それで少しパワーを失っていたんだ。だから僕は、彼がバルテリの攻撃から逃れられるように、彼を引っ張るために少し後退したんだ」
「僕らは本当に良いチームワークで、全てを成し遂げることができた。ミラーでレースを見ていたけど、かなりタイトではあったといえ、なんとか抑え込むことができたんだ」
「この結果は、コンストラクターズ選手権において、僕らを大いに後押ししてくれるだろう。マクラーレンがポイントを獲得しなかったのも後押しとなった」
しかしアロンソは、前述のようにボッタスの攻撃を封じるため、ストレートで複数回進路を変更してしまった。これがペナルティの対象となり、5秒タイム加算されてしまい、結果的に9位……オコンの”好サポート”が功を奏さなかったわけだ。
なおレース終盤には、アロンソが「自分の方が速い」と言って先行させるよう訴えるようなシーンもあったが、チームはそれを許可しなかった。
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