現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ウイリアムズF1のアルボン、殊勝の予選4番手獲得も好結果の要因は“向かい風”にあり「問題を覆い隠してくれた」

ここから本文です

ウイリアムズF1のアルボン、殊勝の予選4番手獲得も好結果の要因は“向かい風”にあり「問題を覆い隠してくれた」

掲載
ウイリアムズF1のアルボン、殊勝の予選4番手獲得も好結果の要因は“向かい風”にあり「問題を覆い隠してくれた」

 ザントフールトを舞台に行なわれたF1オランダGPの予選。ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは4番グリッドを確保したが、その要因には風も関係していたと彼は考えている。

 ウェット混じりのセッションとなった今回の予選で、アルボンはQ1でトップタイムをマークすると、Q2も3番手で通過。Q3ではポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から0.852秒差の4番手タイムを記録した。

■角田裕毅、ハミルトンを妨害したとして3グリッド降格のペナルティ。予選直後のインタビューでは「僕が邪魔されたんですよね?」と語る

 ただアルボンは、マシンの高いダウンフォース性能が求められるザントフールトはウイリアムズにとっては「最悪のサーキットのひとつ」だとして、より「酷いパフォーマンス」も予想していたという。

 彼は中速コーナーのターン9での追い風を想定していたものの、これが“180度”変わって向かい風となり、意外な好結果に繋がったようだ。

 アルボンはSky Sportsに対して、予選4番手という結果について次のように説明した。

「低速コーナーやブレーキングが重要なコーナーでは向かい風が吹いていた。低速でのブレーキングで僕らはいつも苦戦してきたんだけどね」

「こういう向かい風が吹いていると、全てのフィーリングが良くなるし、マシンのフロントに荷重がかかる。明日(のレース)も風向きが変わらないといいね。そう祈っておくよ」

「マシンのいつもの問題は隠れていた。高速コーナーで追い風が吹いても、僕らのマシンが苦手とするところではなかった。そういう要素もあると思う」

 ウイリアムズは今季、予選で時折力強いパフォーマンスを見せることもあり、イギリスGPではアルボンが8番手のシングルグリッドを獲得した。

 アルボンはチームが今回のパフォーマンスに関しても“リバースエンジニアリング”を行ない、好結果の原因を理解する必要があると考えている。

 そしてシミュレータでは、風向きによってはいい結果を引き出せると予測していたとアルボンは説明している。

「ターン9とターン11は常に僕らにとって最悪のコーナーだった。各コーナーで0.2秒ずつロスしてきた」

「向かい風だと……0.05秒くらいかな。だからすごく助けになったと思う。いつもよりずっとね」

「実は、この風向きをシミュレータで走っていた。僕らは風向きで色々試してみて、この風だったら僕らのマシンに合っていると知っていた。でも僕らは上手くやったんだ。良いことだね」

 そしてチーム代表のジェームス・ボウルズは、今回の予選結果は終始好調さを見せるオランダGPの週末を裏付けるモノだと語っている。

「FP1が開始された時点から、マシンのバランスもタイヤに関する状態も良かった」

 ボウルズ代表はSky Sportsにそう語った。

「そうなると、すぐさま体制を整えることができる。だからFP1の時点から、いつもよりチャンスがあることは分かっていた」

「ただ、今回のコンディションは我々に有利に働いた。通常のドライコンディションなら4番手だっただろうか? いいや、そうはならない」

「でもアレックスとチームは今回全てを出し切った。とても印象的な結果だ」

こんな記事も読まれています

5速MTあり! ホンダ「斬新”カクカク”SUV」がスゴい! めちゃ「ユニークすぎデザイン」がカッコイイ! ほぼ「コンセプトカー」な「エレメント」は時代を先取りしすぎたのか
5速MTあり! ホンダ「斬新”カクカク”SUV」がスゴい! めちゃ「ユニークすぎデザイン」がカッコイイ! ほぼ「コンセプトカー」な「エレメント」は時代を先取りしすぎたのか
くるまのニュース
面白くて信頼できるクルマづくり トヨタ「最高の自動車メーカー」に:AUTOCARアワード2024
面白くて信頼できるクルマづくり トヨタ「最高の自動車メーカー」に:AUTOCARアワード2024
AUTOCAR JAPAN
彼女の初めての愛車はマツダ「RX-8」…父も「RX−7」乗りだったことを購入後に知り、偶然にも親子でロータリーエンジン乗りになりました
彼女の初めての愛車はマツダ「RX-8」…父も「RX−7」乗りだったことを購入後に知り、偶然にも親子でロータリーエンジン乗りになりました
Auto Messe Web
横浜ゴム、中国に新工場を設立 アドバンなど高付加価値タイヤを生産
横浜ゴム、中国に新工場を設立 アドバンなど高付加価値タイヤを生産
日刊自動車新聞
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「ロボタクシー」サービスの今とこれから~市場と主要企業の最新動向~
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「ロボタクシー」サービスの今とこれから~市場と主要企業の最新動向~
レスポンス
突然!? 「ゴールド免許」剥奪? 事故違反ナシでも「ブルー免許」強制格下げの理由は? 何が問題? 金色免許を継続する方法とは
突然!? 「ゴールド免許」剥奪? 事故違反ナシでも「ブルー免許」強制格下げの理由は? 何が問題? 金色免許を継続する方法とは
くるまのニュース
気付かなかったじゃ済まされない!? うっかりハイビームのまま走行し続けた際の罰則とは
気付かなかったじゃ済まされない!? うっかりハイビームのまま走行し続けた際の罰則とは
バイクのニュース
ポールスター『3』、納車開始…最強仕様は517馬力ツインモーター搭載
ポールスター『3』、納車開始…最強仕様は517馬力ツインモーター搭載
レスポンス
【MotoGP】プラマック、ヤマハ陣営入りの2025年はアンドレア・イアンノーネを起用? チームオーナーが可能性示唆
【MotoGP】プラマック、ヤマハ陣営入りの2025年はアンドレア・イアンノーネを起用? チームオーナーが可能性示唆
motorsport.com 日本版
全長2.3m! 日産が新型「2シーター」モデル公開! 超軽量“500キロ級”の「斬新コンパクトカー」! 都会派の「S04ナノカー」フランスとイタリアで発売
全長2.3m! 日産が新型「2シーター」モデル公開! 超軽量“500キロ級”の「斬新コンパクトカー」! 都会派の「S04ナノカー」フランスとイタリアで発売
くるまのニュース
日産のインフィニティブランドのフラッグシップSUV「QX80」が第2世代の新型に移行して本年7月末より米国で発売
日産のインフィニティブランドのフラッグシップSUV「QX80」が第2世代の新型に移行して本年7月末より米国で発売
カー・アンド・ドライバー
立ち位置、絶妙である──新型レンジローバー・スポーツ・オートバイオグラフィーP550e試乗記
立ち位置、絶妙である──新型レンジローバー・スポーツ・オートバイオグラフィーP550e試乗記
GQ JAPAN
スズキ、クーペSUVの新型車「フロンクス」 2024年秋に日本導入
スズキ、クーペSUVの新型車「フロンクス」 2024年秋に日本導入
日刊自動車新聞
【6気筒対決】BMWとマセラティとポルシェが異なる6気筒で王座を争う!BMW M4対ポルシェ ケイマン対マセラティ グラントゥーリズモの勝者は?
【6気筒対決】BMWとマセラティとポルシェが異なる6気筒で王座を争う!BMW M4対ポルシェ ケイマン対マセラティ グラントゥーリズモの勝者は?
AutoBild Japan
伊勢湾岸道~中部空港に「最短ルート」建設中! 橋脚ニョキニョキで「東海IC」大変化!?「西知多道路」工事はどこまで進んだのか
伊勢湾岸道~中部空港に「最短ルート」建設中! 橋脚ニョキニョキで「東海IC」大変化!?「西知多道路」工事はどこまで進んだのか
くるまのニュース
レクサスLBXが絶好調! 日産ノートオーラも売れている! 日本には「高級コンパクト」の潜在需要があり
レクサスLBXが絶好調! 日産ノートオーラも売れている! 日本には「高級コンパクト」の潜在需要があり
WEB CARTOP
トヨタ次期「セリカ」に期待! 「まもなく登場?」 8代目「次期型」20年弱ぶりに復活!? みんなの声は
トヨタ次期「セリカ」に期待! 「まもなく登場?」 8代目「次期型」20年弱ぶりに復活!? みんなの声は
くるまのニュース
オーストリアでの接触で友情にヒビ? ノリス、フェルスタッペンが責任逃れをするなら「リスペクトを失う」
オーストリアでの接触で友情にヒビ? ノリス、フェルスタッペンが責任逃れをするなら「リスペクトを失う」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村