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サインツ、アウディ電動車に“初勝利”をもたらす。総合首位はアル-アティヤ/ダカールラリー3日目

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サインツ、アウディ電動車に“初勝利”をもたらす。総合首位はアル-アティヤ/ダカールラリー3日目

 1月4日、中東のサウジアラビアで開催されているダカールラリー2022は競技3日目の“ステージ3”が行われ、今大会に出場するレジェンドドライバーのひとりであるカルロス・サインツ(アウディRS Q e-tron)がステージ優勝を記録した。彼はシリーズハイブリッド車で参戦するチーム・アウディスポーツに、T1アルティメットカテゴリー車での初勝利をもたらすと同時に、電動車による初のステージ優勝というダカールラリーにおける新しい歴史を刻んだ。

 大雨によるビバークの浸水被害の影響で“マラソンステージ”が中止され、アル・カイシュマをスタート/フィニッシュ地点とした新たなループステージとして設定されたステージ3の走行距離は255kmだ。

ローブがステージ2を制す。MotoGPから転向のペトルッチは2日目に戦線離脱/ダカールラリー

 2日(日)の競技初日にナビゲーションの問題などで大きく出遅れたサインツらアウディ勢だったが、この日はステージを制したスペイン人のチームメイトたちも健闘をみせ、トップと38秒差のステージ2番手となったTOYOTA GAZOO Racingのヘンク・ラテガン(GRダカールハイラックスT1+)を挟んでステファン・ペテランセル(アウディRS Q e-tron)が同3番手に入った。

 また、ステージ4番手につけたナニ・ロマ(バーレーン・レイド・エクストリーム/BRXハンターT1+)の後方5番手にはマティアス・エクストローム(アウディRS Q e-tron)が続き、アウディの全3台がトップ5入りを果たしている。

 通算40回目のステージウインを飾ったサインツは、「これからだ。セブ(セバスチャン・ローブ)は問題を抱えトランスミッションも壊れていた。だが、それを除けばクルマには満足している」とコメント。

「僕たちは速く走り、クルマについて学んできた。これは最初のレースなので、徐々に慣れてきているんだ」と続けた。

 なお、総合順位では総合19番手のエクストロームがアウディ陣営の最上位。サインツは総合26番手、初日にクラッシュを喫したペテランセルは16時間のタイムペナルティにより総合71番手となっている。

 一方、初日からトップに立つTOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤ(GRダカールハイラックスT1+)は依然として総合首位をキープしている。彼は、前日のステージ2を制したローブが2度のパンクと後輪駆動を失い、都合33分の後れをとったのを尻目に、サインツから5分10秒差の8番手タイムでステージを走破。総合首位の座をキープしつつ、総合2番手につけるローブとの差を37分40秒に広げることに成功した。
 
 総合3番手は引き続きオーバードライブ・トヨタのルシオ・アルバレス(ハイラックス・オーバードライブ)で、アル-アティヤとのギャップは42分06秒だ。総合5番手も前日から変わらず、TGRのジニエル・ド・ヴィリエール(GRダカールハイラックスT1+)がトップと45分22秒差でつけている。

■二輪部門はトップ2が急接近。ギャップはわずか4秒

 四輪部門・市販車クラスでは、トヨタ・オートボデーの三浦昂(トヨタ・ランドクルーザー200)と僚友ロナルド・バソ(トヨタ・ランドクルーザー200)がプロローグから4ステージ連続でのクラスワン・ツーを達成し、それぞれ総合48番手、総合54番手へと順位を上げた。トラック部門の排気量10リットル未満クラスを戦う日野チームスガワラの菅原照仁(日野600ハイブリッド)は、22番手タイムでステージ3を走破し、総合でもトラック部門23番手から同22番手にポジションを上げてみせた。
 
 二輪部門では、ヒーロー・モータースポーツ・チーム・ラリーのホアキム・ロドリゲス(ヒーロー450ラリー)が自身初のステージ優勝を飾った。レッドブル・KTMファクトリー・レーシングのトビー・プライス(KTM450ラリー・ファクトリー・レプリカ)が1分03秒差のステージ2番手、そこから11秒後方の3番手にはダカール・ルーキーのマーソン・クライン(BASダカール・KTMレーシングチーム/KTM450ラリー・ファクトリー・レプリカ)が続いた。
 
 同部門総合トップ2オーダーはサム・サンダーランド(ガスガス・ファクトリー・レーシング/KTM450ラリー・ファクトリー・レプリカ)と、アドリアン・ファン・ビファレン(モンスターエナジー・ヤマハ・ラリーチーム/ヤマハWR450F)で変わりはないが、両者のギャップは大幅に縮まり2分51秒あった差がわずか4秒となっている。総合3番手はレッドブル・KTMファクトリー・レーシングのマティアス・ウォークナー(KTM450ラリー・ファクトリー・レプリカ)。トップとの差は1分30秒だ。

 ダカールラリーの競技4日目、5日(水)に行われる“ステージ4”はアル・カイシュマから首都リヤドに至るルートとなっており、その走行距離は465kmだ。242kmのリエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は707kmとなっている。

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みんなのコメント

1件
  • すげーな。なんでも乗り越えそう。
    タイヤに埋もれるキャビンという設計は珍しい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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