ジャッキー・スチュワートは、F1デビューを果たすルーキーたちはトップドライバーを観察し、コミュニケーションを取ることで多くを得られると考えている。
ジョージ・ラッセル、ランド・ノリス、それにイギリス出身のアレクサンダー・アルボンらは2019年に、ぞれぞれウイリアムズ、マクラーレン、トロロッソからF1デビューを果たす。
スチュワート、フェルスタッペンの例をあげF1を目指す若手へのサポートが充実することを願う
若手ドライバーは、より経験豊富なチームメイトやスター選手の成績に対して萎縮してしまうかもしれないとスチュワートは考える。しかし彼は、ルーキーはチームメイトから何を得られるかということに集中すべきだとしている。
「私がデビューしたのは、ジム・クラークやジャック・ブラバム、グラハム・ヒル、ブルース・マクラーレンの時代だった。彼らは皆、トップドライバーだったのだよ」とスチュワートは言う。
「トップドライバーを観察し、言葉を聞き、コミュニケーションを取ろうとすることで、彼らから学ぶことができると思う。全員と打ち解けたいと思うことだろう。人間関係は重要なことだからね」
3度のチャンピオン獲得経験を持つスチュワートは若手に対し、ベテランドライバーの実績に打ちのめされるべきではないと助言した。彼は素晴らしきチャンピオンであり大成功を収めているルイス・ハミルトンを例にあげたものの、その成績の一部分は運によるところもあるからだ。そして前途有望な若手たちは、そのことを見落とすべきではない。
「ルイスはただ上手く走っているだけではなく、今は世界最高のチームに所属し、世界最高のエンジンを手にしている。ただし、彼はそれらを非常に上手く扱ってもいる」とスチュワートは述べた。
「F1ドライバーであるということは、他の多くの側面を持つことでもあるし、マシンに頼る部分も多い」
「私はマトラを離れ、(1970年に)マーチへと移った。今になって考えると、あれはチャレンジだったよ! だからもしもルイスがメルセデスから、他の競争力の低いチームへ行くとなったら、それもまたチャレンジだ」
「ルイスはこれまで極めて上手くやってきたが、とても運のいい青年でもあった。(マクラーレンの元CEOである)ロン・デニスに見出され、ああいったかたちで成長させてもらったのだ」
「当時のマクラーレンはフェラーリをも含めたF1界で、最高のマシンだったのだ」
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