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昭和の写真……じゃなくて「令和」なんです! 乗り手もグリッドガールも「レトロコスプレ」した本気レースが面白すぎた

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昭和の写真……じゃなくて「令和」なんです! 乗り手もグリッドガールも「レトロコスプレ」した本気レースが面白すぎた

 この記事をまとめると

■2021年11月28日に袖ヶ浦フォレストレースウェイで「サイドウェイトロフィー」が開催

40~50年前の激レアな旧車は普通のクルマとして普段使いできるのか?

■1960年代のモータースポーツシーンを再現するサンデーレースイベントとなっている

■エントリー車両はもちろんドライバーも当時のファッションでの参加が求められる

 1960年代を再現したこんなに楽しいサンデーレースがあった!

 モータースポーツの本場イギリス、グッドウッド・リバイバル・ミーティングを範とし、2003年の筑波サーキットで産声をあげた“サイドウェイ・トロフィー”というレーシングイベントがある。現在は春と秋の2回、袖ヶ浦フォレスト・レースウェイにて開催されており、来年は10周年を迎えるヒストリックカーの祭典となっている。そこで今回は、11月28日に行われた「フェスティバルオブサイドウェイトロフィー inフォレスト2021秋」の模様をリポートしたい。

 この日のプログラムであるが、1960年代を中心としたサルーンカーによる「TINTOP CUP」と「EVER GREEN CUP」というスポーツカーによるふたつの四輪車クラスのレースに加え、モーターサイクルのレース「VINTAGE TOURIST TROPHY」「THOROUGHBRED GP & GOLDEN ERA TROPHY & PRODUCTION TOURIST TROPHY」が行われた。

 また、250ccの排気量を上限とし、市販フレームに側車を付けたニーラーと呼ばれているサイドカーも年々参加台数が増えてきており、モータースポーツ一色の1日を盛り上げてくれた。息を合わせ、地を這うようなスタイルのレースは小排気量とはいえ迫力満点だ。

 往時の再現ということもあり、日本でのレース黎明期において、いち早く世界へと羽ばたたいた元レーシングドライバー生澤徹氏も、数年前までポルシェ911Tで参戦し、その確かな腕前を披露していた。

 今回は、グループA時代にはフォード・シエラやBMW M3といった黒船で国産勢の打ち負かした長坂尚樹選手がジャガーEタイプで、FJ1600の初代チャンピオンの坂本典正選手はロータス・エランで参戦。

 あの8本スポークホイールのRSワタナベ製FLマシン、ファルコンで鈴鹿、筑波のチャンピオンからグラチャンまでを経験した篠田康雄選手はアルファロメオ・ジュリア1600GTVで、それぞれが耐久レースで顔を合わせることになった。

 そして、このフェスティバルオブサイドウェイトロフィーには、忘れてはならないのがグリッド・レディたち。

 クラシカルやモダンスタイルまで当時のファッションで、各レースのコースイン時の整列や表彰式でサポート。華を添えてくれる欠かせない存在だ。

 まるで1960年代にタイムスリップしたかのような興奮

 開会式を告げるのは、カラムさん親子のバグパイプの演奏だ。また、各レース決勝前のセレモニーはバグパイプの演奏が奏でられる。

 コースオープンとなり、それぞれのクラスの完熟走行から始まる。

 途中、2輪車、4輪車の走行会を挟み、いよいよ予選を終えたそれぞれのクラスの決勝レースが始まる。

 耐久レース「SERBRING 40M TROPHY」は40分の耐久レース。マシン性能差をピットストップ時間でハンデをつけての耐久レースは、最速車でなくとも優勝を目指せる。

 コースに並べられた反対側からセカンドドライバーが走り、窓越しにタッチしエンジン始動という、変則ル・マン式でスタートだ。

 1960年代のモータースポーツシーンで輝いていたマシンたちが、当時と変わらないアグレッシブな走りで会場を盛り上げる。

 レースは、最後尾スタートした世界的工業デザイナーのケン奥山&斉藤大輔組のオースティン・ヒーレー・スプライトが見事優勝。僅差で最速ラップタイムの安藤琢弥&長坂尚樹組、坂本典正&山路康夫組のロータス・エランは3位でフィニッシュ。

 そしてサルーンカーのスプリントレース「TINTOP CUP」は、15台のマシンがエントリー。ポールポジションを獲得したアルファロメオ1300GTジュニア(エンジンは2000ccに換装)の佐藤勝選手がそのままフィニッシュ。

 オースティン・セブン(970Sエンジン)の島津次郎選手、隅田修選手のBMW2002が続いた。

 19台が参加したEVERGREEN CUP。最後のレースに相応しく盛り上げてくれたのが、2台のロータス。ゼッケン26ロータス26Rの関口選手を何度も脅かしたのが、ゼッケン73ロータス・エランの田中選手。

 関口選手が勝利をもぎ取るも、ファステストラップは田中選手が奪取。そして、ゴール後の2人の表情がアマチュアスポーツマンらしく清々しい。

 また観客も当時のファッションでの来場を歓迎しているフェスティバルオブサイドウェイトロフィー。来年2022年は、5月29日と11月27日、どちらも日曜日の開催が決まっている。みなさん、それぞれの楽しみ方で参加してみてはいかがだろうか。

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2件
  • レトロコスプレならフルフェイスのヘルメットはないわ~
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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