フェルスタッペンとお揃いの罰は嫌だ！ ルクレール、放送禁止用語使う”しくじり”で処罰の危機か……FIA審議か否か検討中

　F1メキシコシティGPで3位となったシャルル・ルクレール（フェラーリ）は記者会見でFワードを使用してしまったため、今後FIAから処罰を受ける可能性がある。

　ルクレールはレース終盤まで2番手を走っていたが、62周目に最終コーナーでコースオフ。クラッシュは免れたが、2番手をランド・ノリス（マクラーレン）に明け渡すことになり、3位でのフィニッシュとなった。

　レース後、彼は記者会見でこのコースオフした時のことについてたずねられた。そして、そこでルクレールは最近“FIAの言葉狩り”が話題となっている中にもかかわらずFワードを使ってしまったことで、処罰を受ける可能性が出てしまった。

　ルクレールは「マシンを（コースへ）戻した時、自分になんて言った？」と尋ねられ、次のように答えた。

「一度オーバーステアが出て、それから回復した後に今度は逆のオーバーステアがあって、その時は『F***』っていう感じだった」

　そしてFワードの使用をしくじったと思ったようで、ルクレールはすぐにこう付け加えた。

「うわ、ごめん！　いやいやいや！　マックス（フェルスタッペン／レッドブル）と一緒にはなりたくない！」



　最近ドライバーの発言が注目を集めるようになったのは、FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長が汚い言葉つかいを慎むように求めてからだ。

　そしてシンガポールGPの記者会見でフェルスタッペンは放送禁止用語を含むコメントをしてしまった結果、国際モータースポーツ競技規則第12条2項1kの違反として召喚された。そして彼は社会奉仕活動の処分を下された。

　なお同レギュレーションでは「FIA、FIAの組織、FIAのメンバー、またはFIAの執行役員に対する、さらに一般的にはモータースポーツの利益やFIAが擁護する価値観に対して、誹謗中傷や損失を引き起こす、いかなる言葉、行為または記述」も違反であるとされている。

　この“言葉狩り”問題は尾を引いているが、そうした中でルクレールはFワードを使ってしまったわけだが、彼も処罰を受ける可能性がある。

　会見後、ルクレールはFIAのメディア代表から長時間話しを聞かされ、そこで再び謝罪をして、そうした話し合いの時間が持たれた意味も理解したと示したようだ。

　加えてその後、FIAのメディア代表もこのインシデントをスチュワードらに報告しなくてはならなかったと理解されている。

　現在はルクレールのコメントに対して、正式な調査を行なうかどうかが議論されている。

　現時点ではいつ決定が下されるかは分かっていないが、2023年にラスベガスGPでトト・ウルフ（メルセデス代表）とフレデリック・バスール（フェラーリ代表）が会見でFワードを使用した際には、その次のレースであるアブダビGPで審議が行なわれ、最終的に警告が与えられていることから、ルクレールも同様の推移をたどる可能性がある。

　また審議が行なわれる場合でも、ルクレールが既に何度も謝罪していることが考慮されると考えられている。

Comments

[*****]

ヨス・フェルスタッペン

[tnw]

僕は人の生理現象がそういった言葉と重なり合う状態が避けられないのだと思うことにする。普段は使いたくないし使わずに済んではいる。