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中嶋一貴がニッサンZを駆りTEAM IMPULに刺激もたらす。「自分も楽しみ、楽しさを伝えられたら」

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中嶋一貴がニッサンZを駆りTEAM IMPULに刺激もたらす。「自分も楽しみ、楽しさを伝えられたら」

 5月26~28日に静岡県の富士スピードウェイで開催されるENEOSスーパー耐久シリーズ第2戦NAPAC富士SUPER TEC 24時間レースに向け、5月26日から専有走行がスタートした。今季もさまざまな話題があるレースだが、その中でも大きなトピックのひとつが、ナニワ電装TEAM IMPULにTOYOTA GAZOO Racing EUROPE(TGR-E)副会長である中嶋一貴が乗り込むことだ。この日、初めてニッサンZ GT4をドライブした一貴と、チーム代表兼Dドライバーの星野一樹に初ドライブの感想を聞いた。

 今季からスーパー耐久ST-Zクラスに参戦しているナニワ電装TEAM IMPULは、4人のドライバーラインアップのうち、平峰一貴、大木一輝、そして星野一樹と、たまたま3人の『カズキ』が揃っていた。そこで、体制発表時に星野一樹がSNSで送った提案から実現したのが4人目の“カズキ”である中嶋一貴の参戦だ。

スーパー耐久富士24時間にビッグサプライズ! 中嶋一貴がナニワ電装TEAM IMPUL Zをドライブへ

 TOYOTA GAZOO Racing EUROPE(TGR-E)副会長という立場ながら、TGR、そしてニッサン/NMCの理解のもと実現した今回の参戦だが、いよいよ5月25日10時20分からスタートしたSTEL専有走行のなかで、一貴のニッサンZ GT4のドライブが実現した。

 実は一貴にとって、スーパー耐久への参戦自体もひさびさだ。2005年にトヨタ・アルテッツァでスポット参戦して以来で、アルテッツァというところがまた時の流れを感じさせる。そして、長年国内ではライバルとして戦ってきたTEAM IMPULからの参戦というところも興味深いところだ。

「スーパー耐久という場所もあると思いますが、非常にフレンドリーに受け容れていただいていると勝手に思っています(笑)。今日が初めてという違和感もありませんし、チームの皆さんのおかげでスッと馴染める環境を作っていただいていますね」と一貴はすっかりチームに溶けこんでいる様子をうかがわせた。

 そして、気になるのはニッサンZ GT4の“乗り味”。一貴はニュルブルクリンクでトヨタGRスープラGT4もドライブしており、GT4の経験がある。「直接GRスープラとの比較はしませんが」と一貴は断りつつ、「チームからは今年走らせはじめて苦労があるという話も聞いていましたが、パッと違和感なく乗れるクルマでした。乗る前は僕もドキドキしていましたが、誰でも乗れるクルマだと思いますし、不安なくレースができる手ごたえを得ることができました」と手ごたえを語った。

 ちなみに、一貴は今回ナニワ電装 TEAM IMPUL ZにTOYOTA GAZOO RacingのWECのレーシングスーツで乗り込んでいる。違和感ある光景だが、急遽決まった参戦だけに「これしかないんです(笑)」とのこと。「スーツはチームとニスモの皆さんの多大なるご理解のもと、甘えさせていただきまして」と一貴。

 そんな一貴の走りを見守ったのが、星野一樹。SNSにもすでに掲載されているが、一貴が乗り込むシーンを興奮気味に載せた。「午前に乗ってもらいましたが、僕もミーハーになって写真を撮っちゃったりして(笑)。ホントに実現したのは嬉しいですね」と一樹。ただ、驚きはクルマを下りた後にあった。

「自分に与えられたランプランのなかで完結することを逆算して乗るタイプですし、僕が何か評価するなんておこがましいくらい。さすがル・マン24時間ウイナーだなと。ステップ・バイ・ステップですぐにクルマにも慣れてタイムも出してきますし、コメントも的確ですごく分かりやすいです」と一樹は評した。

「何が足りていなくて、何が良いところで、何をすればレースに向けてもっと良くなるのかを分けてしゃべってくれる。ウチの若いドライバーたちにとっても良い刺激になりますし、1スティント乗っただけでも驚きがあります。速さはさることながら、組み立てなどドライバーの人間力が見えてくることもありますね。さすがのひと言です」

 今回の中嶋一貴の参戦には、2022年GT500チャンピオンの平峰一貴も興奮気味に「すごいです」と語った。シリーズにもチームにも大きな刺激を与える参戦となりそうだ。

「レースなので真剣勝負ですから、楽しんでいるだけではいけないと思います。でも、富士24時間はお祭りの要素もあるレースですからね。だからこそこういうことも実現していると思いますし。そういう楽しい部分を自分自身も楽しむことが大事ですし、そういった楽しさを伝えることがいちばんの大きな意義だと思っています。とはいえ、ちゃんと走れないと楽しくなれないですからね。自分にできることをちゃんとやり切ることも両立していきたいです」と一貴は週末のレースへ向け意気込みを語った。

「僕がトヨタ車以外でレースすることもまれなことですが、GT4というカテゴリー自体ももっと盛り上がってほしいカテゴリーなので、いろんな意味でこのカテゴリー含めレースを盛り上げたいですね」

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