motorsport.comの調べによると、MotoGPのオーガナイザーであるドルナ・スポーツは2024年シーズン最終戦を豪雨被害のあったバレンシアで開催する意向を維持しているが、開催日が延期される可能性があるようだ。
今週末にマレーシアGPが開催されるセパンのパドックの大半は、バレンシアでの救助活動がどのように進展するかを見守っている。豪雨と洪水の被害により、バレンシアでは金曜日の朝までに少なくとも158人の死者を出し、いまだ多数の行方不明者が出ている状態だ。
■マルク・マルケス、豪雨被害のバレンシアGPは「倫理的に言えば、開催すべきではないと思う」
ドルナの首脳陣は、今季最終戦となる第20戦バレンシアGPの開催に関して、様々なシナリオを検討している。今のところ、公式発表と言えるのはドルナのCEOであるカルメロ・エスペレータが木曜日に『AS』紙に発表した声明のみである。
「原則として、当初の日程は維持される。彼らはアクセスやサービスを修復するために働いている。コースにダメージはない」
FIM会長のホルヘ・ビエガスは木曜日、『Sky Italia』紙にこの件について短くコメントを寄せている。
「バレンシアでレースができなければ、バレンシア共同体とその経済にとってさらに悪いことになる」
motorsport.comの調べでは、バレンシアでの最終戦を維持することが最優先だと理解しているが、それがいつ開催されるかはまだ明確になっていない。
ここ数日、様々な代替案が噂されているが、開催に必要な重要な条件を考慮していないものも多いのが実情だ。
マレーシアGP初日の午前中に行なわれたMoto2のフリー走行中には、チーム協会(IRTA)の代表団がバレンシアでの最終戦に向けて、ロードマップを作成するためにエスペレータと会談した。
彼らは当初の予定通り、11月17日(日)決勝の日程でレースを開催する可能性を否定していないが、予定を一週間延期することも検討しているようだ。
MotoGP関係者はまた、ホルヘ・マルティン(プラマック)とフランチェスコ・バグナイア(ドゥカティ)によるタイトル決定戦となるであろうバレンシアGPのさらなる延期も否定していない。
彼らがどのような選択肢を決定するにせよ、被災者を支援する意図でいくつかの取り組みが行なわれることは明らかだ。
グランプリを延期しても、開催地が元のままであれば、イメージの面ではそれほど大きな違いはないだろうという意見も内部にはある。
注意しなければならないのは、バレンシアGPは単なる1レースというわけではないということだ。バレンシアでは年間表彰式が開催される予定で、MotoGPの新しいコーポレート・アイデンティティも発表される予定だ。
ただこれまでの週末、多くのライダーたちがバレンシアでの最終戦開催に消極的な姿勢を見せている。
最も明確だったのはグレシーニのマルク・マルケスで、「倫理的に言って、バレンシアGPは開催されるべきではないと思う」と強い言葉で態度を示している。
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