カワサキは、2024年シーズン限りでスーパーバイク世界選手権(WSBK)へのファクトリー参戦を終了。復活したビモータにエンジン供給するという形でWSBKとの関わりを続けていくことになる。
ビモータ・バイ・カワサキ・レーシング・チームとして活動する新チームのオフィシャルパートナーとして、カワサキはNinja-10RRの既存エンジンをビモータのシャシーに供給する。
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この契約は、カワサキがWSBKにファクトリー参戦してきた長い歴史に終止符を打つものだ。
カワサキは1993年からWSBKに参戦。初年度にZXR750Rに乗ったスコット・ラッセルが初タイトルをもたらした。2013年にトム・サイクスが20年ぶりにタイトルを獲得した後、ジョナサン・レイがカワサキとともに黄金時代を築いた。
カワサキとレイは2015年から驚異の6年連続ダブルタイトル獲得という前例のない成功を収め、ドゥカティやヤマハといったライバルを圧倒した。
しかしその後、レイは苦しい3シーズンを過ごし、2023年限りでヤマハへ移籍。それから程なく、カワサキがWSBKへのファクトリー参戦を終了することとなった。
カワサキ・レーシング・チーム(KRT)のチームマネージャーであるギム・ローダは、次のように語った。
「過去13年間、私自身を含めグラノラーズにあるKRTのスタッフ全員が、カワサキのスーパーバイク・プロジェクトに心血を注いできた」
「その間に7度のWSBKライダー・タイトルを獲得したほか、数々のチームタイトルやマニュファクチャラータイトルを獲得している」
「40年近くカワサキがWSBKに参戦してきた今、新生ビモータ・バイ・カワサキ・レーシング・チームのインフラストラクチャーを形成し、新たな時代の一翼を担えることを誇りに思う」
「スーパーバイクレースにおけるカワサキの伝統を振り返り、祝福する時間を持つことはもちろんだが、ビモータとカワサキのジョイントベンチャーという新会社の中核を担えることに大きな喜びを感じている」
「これはカワサキにとって、トップレベルのプロダクションレースへのアプローチを進化させるものであり、この新しいプロジェクトで役割を持てることを光栄に思う。2025年のWSBKに2人のライダーで参戦することは、新鮮で活気に満ちた経験となるだろう」
イタリアのバイクメーカーであるビモータは、2019年時点で経営不振により休眠状態にあったが、2019年11月にカワサキの欧州法人と合弁会社を設立。復活を目指している。
ビモータはスーパーバイクレースで長い歴史を持ち、アンソニー・ゴベールや現ドゥカティMotoGPチームマネジャーのダビデ・タルドッツィらを擁し、数々のレースで勝利を収めている。
2000年以来のWSBK復帰により、市販バイクの販売を拡大しようとしている。
ビモータCOOのピエルイジ・マルコーニは次のように語った。
「カワサキが提供するエンジニアリング、テクノロジー、そして日々のビジネスサポートによって、ビモータはメディアや潜在的な顧客の注目を再び集めるようになった」
「ビモータは設立当初からレース参戦をDNAの一部とし、WSBKに参戦すると同時に新製品を開発し、ヨーロッパおよび世界のディーラーネットワークを拡大することは、当然の論理である」
「ビモータ・バイ・カワサキ・レーシングチームは、ビモータ・ストーリーの次なる章の礎となることだろう」
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