FIAは、世界ラリー選手権(WRC)最終戦ラリージャパンのSS12がステージキャンセルとなった原因について、無許可の車両がステージ上に侵入したためだと説明した。
DAY3午前のループを締めくくる全長22.79kmの恵那でのSS12。出走順通りアンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン組(ヒョンデ)からRally1が出走していったが、7番手出走のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタ)以下はスタートできず。安全上の問題によりステージがキャンセルされることが発表された。
■「最悪の出来事だ……」ヒョンデ、タイトル王手ヌービル苦しめたWRCラリージャパンでのトラブルを謝罪。ターボ関連の疑い
当初これについて詳しい原因は明らかとなっていなかったが、FIAはステージに無許可の車両が侵入するアクシデントが発生していたと説明。実際、国際映像でもスタートを待つエバンスの前に、向かい合わせで横浜ナンバーの黒い日産キャラバンが止まっている様子が映し出されていた。
今回のアクシデントについてFIAはレポートで次のように声明を発表した。
「FORUM8ラリージャパンのスペシャルステージ12は、セキュリティインシデントが発生したため、安全のため中止となった」
「7台目の競技車両がステージをスタートする直前、無許可の車両が侵入し、スタートラインを塞いだ。このため、ステージは直ちに中断され、残りの競技者は次のリグループまで別ルートを通るよう指示された」
「現在、地元当局が立ち会っており、この問題が適切に処理されるよう、引き続き協力していく」
SS12をスタートできなかったドライバーには暫定タイムが与えられ、午後のループを前にタイヤフィッティングゾーンへと向かった。
なお、ラリージャパンではWRCカレンダーに復活した2022年大会でも、一般車が規制線を超えてステージに侵入し、Rallly2クラスのドライバーがコース上で遭遇するというアクシデントが発生していた。その際はFIAの調査の結果、大会が安全に継続できるとの判断が下された。
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