岡山国際サーキットで行なわれている2020全日本スーパーフォーミュラ選手権の第2戦。今回、SFデビューを果たす宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)だが、予選で2番手に食い込む活躍を見せた。
新型コロナウイルス感染防止対策の一環である帰国後14日間の自主待機期間を確保できないとして中嶋一貴が欠場することになったため、宮田が急きょ代役としてスーパーフォーミュラ・ライツとダブルエントリーすることになり、同時に国内トップフォーミュラのデビューレースを迎えることとなった。
■SF第2戦岡山|平川亮2戦連続PP! デビュー戦の宮田莉朋フロントロー獲得
そんな宮田だが、ライバルを圧倒する速さをみせ予選Q1B組、Q2ともにトップタイムを記録。Q3でも好タイムを記録したが平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)に逆転されて2番グリッドにつくこととなった。
「レースウィークが始まって、こんな結果になるとは正直思っていなかったです。最初はトップ10に入れるかも危ういのではないかと自分でも思っていました。そういった意味でQ1・Q2をトップで終えて、もしからしたら(ポールポジションも)あるのかなという雰囲気になったと思います。もちろんトップチームなので、ポールを狙うという気持ちは常にあったので、僕もその気持ちに応えたいなという気持ちでした。でも、ここまでうまくいくとは思っていなかったです」
そう予選を振り返った宮田。もちろんポールポジションを狙っていたのだが、Q3でミスが出てしまい、思ったほどタイムが伸びなかったことを悔しがっている様子だった。
「(Q3で)ちょっとミスがありました。車両側のセットアップもQ2からQ3に向けた部分での判断をミスしてしまいました。セクター2までのタイムを見ると、本来なら1分12秒台が見えていたんですけど、最後のセクター3でミスをしてしまって、12秒台も出せなかったですしポールも逃してしまいました」
宮田はスーパーフォーミュラの予選前にSFライツの第5戦決勝レースを戦っており、事前にコースを走る機会があったのだが、クルマが大きく違うということもあり、そのアドバンテージは活かされなかったという。
「アドバンテージは特になかったです。やっぱりSFの方がパワーがあって車両も大きくて、タイヤも太いです。そういった意味で路面コンディションを知っていたとはいえ、実際にQ1を走ったら思っていた感覚とは全然違ったので、(SFライツで直前に走ったことは)活きる部分は少なかったです。昨日はSFで長く走り込める時間もあったので、今の僕はどちらかというとSFの方が(走り方の)切り替えがうまくできているのかなと思います」
決勝ではハンドクラッチでのスタートやピットストップなど初体験となることが多い。宮田は直前の8分間ウォームアップも最大限に利用して、万全の準備でレースに臨みたいと語った。
「8分間のウォームアップがあるので、そこで準備不足にならないようにチームと入念に打ち合わせして臨みたいです。特にミスをしやすいのはスタートとか(ピットストップからの)発進だと思います。良い位置からのスタートなのでしっかりと準備したいです」
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