来る2023年シーズン、F1は6会場でスプリントレースを開催することを発表した。
2021年シーズンから試験導入されたスプリント形式のレース週末では、金曜日に通常の予選を行ない、土曜日にタイヤ交換義務の内レース距離100kmの短いレースを実施し、日曜日の決勝レースに向けた最終グリッドを確定する。
■F1スプリントレース:2022年シーズンはどう変更された? 今年の開催地や獲得ポイントなど
F1としては金曜日から3日間を通して見ごたえのあるセッションを提供するという狙いがあり、2022年シーズンも微調整が加えられたものの、3レースでの実施が継続されてきた。
そして今回、F1は史上最多の24戦を開催する2023年シーズンでは、6回のF1スプリントを実施すると明かした。
「スプリントは、金曜日のスタートから日曜日のメインイベントまでの3日間に渡り、ドライバーが競い合うことでアクションを提供し、週末にさらなるドラマと興奮を与えてくれる」
発表に際し、F1のステファノ・ドメニカリCEOはそう語る。
「ファンやチーム、プロモーター、パートナーからはとてもポジティブなフィードバックが得られている。このフォーマットはF1を新たな次元へと連れて行くモノであり、我々全員がこの成功を未来に向けて確かなモノにしたいと考えている」
F1とそのオーナーであるリバティ・メディア、F1チームは、F1スプリントの成功を受けて、2023年の実施回数を拡大する計画をF1委員会の会場で支持していた。
しかし、それは4月のこと。9月末まで決定が遅れたのには、FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長が決定に”待った”をかけたという事情がある。ベン・スレイエムは、F1スプリント拡大がレース運営とチームスタッフに与える影響を再検討するとして、決定を保留にしたのだ。
当初、ベン・スレイエムの判断は、F1スプリントでさらなる”金儲け”を目論む「強欲」のひとつだとする声も委員会関係者からは上がっていた。しかし、ベン・スレイエムは、「我々の現地チームがレースによる追加業務に対処できるかどうかを見極める必要がある」として、その見方を否定していた。
今回、ようやくFIAの世界モータースポーツ評議会(WMSC)の特別投票により、F1スプリントの拡大案が承認を受けたが、FIAの声明にある注釈には、スプリントの承認がF1の商業権所有者との金銭的条件の変更には繋がらないと記載されている。
声明にはこうある。
「スプリントセッションに関して、FIAとFOM間の商業的合意には何の変更もない」
スレイエムは、今回の発表に際して、次のように語っている。
「FOMとステファノ・ドメニカリ、そして仲間たちの密接な協力により、スプリントセッション追加による影響についての徹底的な分析が終了した。最高レベルでレギュレーションを維持できるよう、我々の仕事の関連パラメータを調整した」
「スプリントセッションは、レース週末のフォーマットにエキサイティングなダイナミズムを与えた。過去2シーズンでもその人気は証明されている」
「私はこのポジティブなトレンドが続くことを確信している。今回、WMSCがスプリントセッションの実施を承認できたことを嬉しく思う」
来季はF1スプリントを6回実施することが決まったことで、F1は今後、どこでそれを開催するのかを検討することになる。
2022年シーズンでは、最終的にエミリア・ロマーニャGP、オーストリアGP、サンパウロGPをが選ばれた。2023年シーズンに向けた当初の計画では、それら3ヵ所にバーレーンGPとカナダGP、オランダGPを加えたモノが検討されていた。
現時点で確定されているモノではないが、F1スプリントはオーバーテイクが比較的容易なサーキットでの開催が好ましいというのが大方の見方であり、は長い直線区間を持つバクー市街地サーキットで行なわれるアゼルバイジャンGP主催者もスプリント実施に手を挙げていた。
なおF1に追従する形で、MotoGPも来季から最高峰クラスでスプリントレースを実施することとなっている。MotoGPでは初年度から全戦導入となる。
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みんなのコメント
年間23レース×2の46レースになるかもね。
サーキットによっては逆回りもあるかも。
そんだけやってもギャラ同じで・・・