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ファンの声をF1へ! チーム代表もF1ファン意識調査に賛同「スポーツとは、ファンを楽しませるためにあるべきだ」

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ファンの声をF1へ! チーム代表もF1ファン意識調査に賛同「スポーツとは、ファンを楽しませるためにあるべきだ」

 2021年9月8日にスタートしたF1とMotorsport Networkが進める世界最大規模の『世界F1ファン意識調査2021』。世界中にいるF1ファンの現在の意見を把握すべく始まったこの調査に同ネットワーク傘下のmotorsport.comも参画。日本語を含め全15ヵ国語で調査が展開され、10月下旬に調査結果が公開される予定となっている。

 2016年にリバティ・メディアがF1オーナーに就任して以降、ソーシャルメディアの活用やNetflixとのドキュメンタリー番組の作成など、様々な取り組みが行なわれてきた。2022年の新レギュレーション導入に先立ち、今シーズンはイギリスGPとイタリアGPでスプリント予選レースを実験的に採用し、大きな反響を呼んだ。

■F1の将来のために……「世界F1ファン意識調査2021」が日本語含む世界15言語でスタート。9月22日まで

 F1が大きく変容する中行なわれたこの調査に関し、F1チーム代表の多くはそこから集められたファンの意見を今後のグランプリ運営に活かすことが肝心だと調査に賛成した。

「我々はファンの声に耳を傾けなければならない」そうアストンマーチンのチーム代表、オットマー・サフナウアーは言う。

「ファンがいなければ、このスポーツは全く別物になるだろう。だからファンの意見を聞かなければならないのだ。ファンは我々の観客であり、我々は観客を喜ばせることを目的としている」

「改善するためにこのデータを活用する必要がある。まず、ファンが何を求めているのかを細かく理解し、それらを提供しなければならない」

 フェラーリのマティア・ビノット代表も、この結果に注視することが重要だと賛成した。

「フィードバックが得られるから、調査を行なうことは常に重要だ」と彼は言う。

「しかし、それ以上に重要なのは、フィードバックや調査の結果をよく分析して、正しく適切な判断を下し、最終的にはアクションを起こすことだと思う」

「つまり、調査は確かに重要だが、最も重視すべきはそれを使って何をするかだ」

 アルファロメオのフレデリック・バスール代表も、チーム内部のスタッフは日々の仕事に追われるあまり大局的な見方ができなくなる節があると認め、この調査を歓迎している。

「つまるところ、我々はファンのためにレースを行なっているのだから、意味のあることだと思う」と彼は言う。

「ファンが何を期待しているのかを正確に知ることは、意味のあることだ。我々は日々の仕事に追われているため、レース以外に気を配れないことがあるからね」

「そして、彼らがどう感じているかを話し合い、その期待にどうしたら応えられるかを考えることに意味がある。ピットウォールにいるとファンは変わらないものだと思うこともある。ファン層は、主に新たなコミュニケーションツールを用いて進化している。どのような人がグランドスタンドにいるのかを知る必要があるのだ」

 またウイリアムズのCEOであるヨースト・カピトは、ファンはギミックではなくスポーツとしての“完成度”を求めていると考えている。

「スポーツとは、ファンを楽しませるためにあるべきだ」そう彼は語る。

「だから、我々が何をするにしてもファンが見たいと思うモノをベースにしなければならない。これが本物のスポーツである限りね」

「ただ、『リバースグリッドにしよう』とか『もっとクラッシュを増やそう』というのは、間違っていると思う」

「ただ、ファンから私がもらった意見やフィードバックから見るに、彼らがスポーツ性を求めていることを示している。ファンのみんなは、宝くじのようなモノではなくリアルなモノを望んでいるのではないだろうか」

 ベル社製ヘルメットを使うフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)とジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)にドライバーズカメラを試験的に搭載したことが、F1が進む方向性を示しているとカピトは語った。

「トライすべきことだと思うし、最終的には全車に搭載されるべきだと思う」と彼は言う。

「エンターテイメント性を高め、ファンに情報を与えることは全て良いことだと考えている」

 一方、アルピーヌのエグゼクティブ・ディレクターのマルティン・ブコウスキーは、新しいアイデアは採用する前にきちんとテストすべきだと慎重な姿勢を見せた。

「ファンのために我々はここにいる。ファンには感謝している」と彼は言う。

「もし誰もこのスポーツを観ていなかったら、我々もこの仕事をしていないだろう。自分のためだけにレースをしていても意味がないし、目的を見失うことになる。だからこそ、(ファンが)非常に重要なのだ」

「ひとつ気をつけなければならないのが、時には失敗に終わるアイデアもあり、それらを適切に精査する必要があるということだ。アイデアを見定めるには、F1チームやFIA、F1主催者が必要になる」

「タイヤのルールを変えようとか、(レース中の)燃料給油を復活させようとか、様々なことについて話している。ただ、実際にストラテジストと見てみると、中には一見良さげでも失敗に終わるアイデアもあり、ショーを向上させることにはつながらないのだ」

「だから、ファンの意見を聞いてみよう。ただ、ファンの意見をそのまま採用して、実際のデータ上で上手く行かないということがないように気をつけなければならない。それだけは避ける必要がある」

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