新型車比較・ライバル車対決 [2023.12.31 UP]
コンパクトSUVガチンコ比較! 有力6車のエクステリア&パッケージング
コンパクトSUVガチンコ比較! 有力6車のキャビン&ユーティリティ
コンパクトSUV見くらべカタログ
ヤリス クロス/カローラ クロス/キックス/ヴェゼル/CX-30/クロストレック
コンパクトSUVは、いま最も旬なモデルが揃っているカテゴリーのひとつ。どれを選んでもハイレベルな実力派が揃うのだが、どれがベストチョイスかはユーザー次第。そこで有力モデル6台を比べることで、ベストモデル選びをお助けしましょう。
●文:川島 茂夫
コンパクトSUV《エクステリア&パッケージング》
個性の主張も積極的
必ずしも機能優先にあらず
コンパクトSUVの中でも、上級コンパクトをベースに開発されたモデルは、車体のサイズアップは控えめ。今回オススメする6モデルの中では、カローラクロス、クロストレック、CX-30の3つがそんなモデルだ。
まずカローラクロスは、大径タイヤの採用や、全幅もカローラスポーツ(5ドア)より一回り拡大しているが、より注目したいのは全高。なんと160mmも増加している。リヤオーバーハングも含めてキャビンスペースは一回り以上大きくなっている。
逆にベース車とあまり変わらないのがクロストレックだ。デビュー時期からすると「ベース」という表現には引っかかるところもあるが、基本ボディシェルはインプレッサと共用のもの。インプレッサに比べて高くなった全高と最低地上高は悪路対応を目的としたもので、パッケージングは上級コンパクトのショートワゴンと同等クラス。キャビンの余裕や高い見晴らし感をアドバンテージにしていない。目線を変えれば、SUVらしさを意識しないで運転できるタイプだ。
マツダ3のハッチバックとプラットフォームを共用するCX-30は、全高は100mm高くなるものの全長はベース車よりも短い。これは魂動デザインへのこだわりの結果。同じマツダ車との比較では最も実用的なモデルだが、このカテゴリーのライバル車と比べた場合では、スペース効率やキャビン実用性はあまり評価できない。ただ、このデザイン優先のパッケージング設計は、マツダ車らしいアイデンティといえる。
残る3モデルはひとつ下のクラスのスモール2BOXをベースに開発されている。ベース車から大きく変化しているのはヤリスクロス。ヤリスがスポーティ&パーソナルに振ったスタイルとしたこともあるが、平面寸法は一回り以上大きく、ヤリスの面影はほとんど残っていない。
キックスもヤリスクロスに近いタイプだが、後席居住性への配慮も効いているノート(先代)をベースにしているせいか、キャビンはエクステリアほどの印象の違いを感じない。シート格納などのアレンジ性は平凡だが、キャビン設計は無難にまとめている。
比較6モデル中、ベース車との全長の差が最も大きいのはヴェゼルで、フィットより335mm拡大している。全高はほとんど変わっていないが、これはフィットはハイトワゴンに近いパッケージングを採用しているためで、全長の拡大分の多くはリヤオーバーハング、つまり荷室部の拡大に振り向けられている。
TOYOTA ヤリス クロス
コンパクトなお手頃サイズに実用テイストを巧みにプラス
要所要所にヤリスらしいテイストを感じるが、リヤオーバーハングを中心に240mm拡大した全長など、一回り大きくなった車体サイズを採用している。さらに荷室の存在感を高めたことで、ヤリスとは適応用途の異なるモデルであることも主張している。全幅は1.7mを超えているが、タウンユースで便利に使えるサイズになっている。
【DATA】(HYBRID G 2WD)
●全長 4180mm
●全幅 1765mm
●全高 1590mm
●ホイールベース 2560mm
●トレッド(前/後) 1525/1525mm
●車両重量 1170kg
●タイヤサイズ 205/65R16
TOYOTA カローラ クロス
実用性、使いやすさに配慮したカローラらしい生真面目なパッケージ
全長はツーリング(ワゴン)とほぼ等しいが全高は他系統より160mm大きい。また、全幅もカローラ系最大で、スポーツ(5ドア)に対して35mm拡幅している。荷室周りのボリュームを採ったキャビン周りのデザインなど、実用重視のコンセプトが見て取れるパッケージだ。最低地上高設定はSUVとして低めの160mmだが、カローラツーリングに対しては30mm増となる。
【DATA】(HYBRID S 2WD)
●全長 4490mm
●全幅 1825mm
●全高 1620mm
●ホイールベース 2640mm
●トレッド(前/後) 1570/1580mm
●車両重量 1370kg
●タイヤサイズ 215/60R17
NISSAN キックス
見た目以上に使える実用設計が光る
4.3m弱の全長はスモール2BOXベースとしては大きめだが、現行ノートとの比較では一回り大きくなった程度。見晴らしのいいウインドウグラフィックもあって、タウンユースでも取り回しやすい。最低地上高は170mm。このカテゴリーでは標準的だが、後輪駆動力に余裕を持たせたe-POWER・4WDもあって、タウン&レジャー用途への適性も良好だ。
【DATA】(X FOUR)
●全長 4290mm
●全幅 1760mm
●全高 1605mm
●ホイールベース 2620mm
●トレッド(前/後) 1520/1535mm
●車両重量 1480kg
●タイヤサイズ 205/55R17
HONDA ヴェゼル
スタイルと実用性を高いレベルで融合させている
前傾したウインドウグラフィックもあってクーペスタイルが際立つが、絞り込みの少ないキャビン後半部のデザインや、後方に配したリヤウインドウのおかげでキャビンスペースは十分に確保されている。スタイルと実用性を上手に織り込んだパッケージングだ。なお、フィットとの比較では全長が335mm、全幅が95mmほど拡大している。4WD車(X)の最低地上高は170mm。
【DATA】(e:HEV Z 4WD)
●全長 4330mm
●全幅 1790mm
●全高 1590mm
●ホイールベース 2610mm
●トレッド(前/後) 1535/1540mm
●車両重量 1450kg
●タイヤサイズ 225/50R18
MAZDA CX-30
スタイリングにこだわったマツダ車らしい独自パッケージ
コンパクトSUVは、ベース車から全長を長く採るのが一般的だが、CX-30はマツダ3ファストバックよりも65mm短く、平面寸法はほぼ同等。2BOX車とSUVを融合させたようなフォルムにより、独特な雰囲気を醸し出している。最低地上高は、ハードな悪路走行では余裕はないもののアウトドアレジャーには十分な175mmを確保している。
【DATA】(XD レトロスポーツエディション 4WD)
●全長 4395mm
●全幅 1795mm
●全高 1540mm
●ホイールベース 2655mm
●トレッド(前/後) 1565/1565mm
●車両重量 1540kg
●タイヤサイズ 215/55R18
SUBARU クロストレック
最低地上高はクラストップ級。オフユースも強く意識させる
クラッディングなどの艤装が追加されているとはいえ、見た目はインプレッサのリフトアップ仕様に見えるクロストレック。だが最低地上高は200mm(インプレッサは135mm)と、同クラスの中では最も余裕がある高さを確保。乗用車そのもののパッケージはSUVとしては少し異端だが、本格4WDシステムのおかげもあって、ミドルSUVの本格派にも迫る悪路性能を備えている。
【DATA】(リミテッド AWD)
●全長 4480mm
●全幅 1800mm
●全高 1575mm
●ホイールベース 2670mm
●トレッド(前/後) 1560/1570mm
●車両重量 1580kg
●タイヤサイズ 225/55R18
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みんなのコメント
リアシートがスライドするので、シートアレンジが豊富。
フルフラットモードで、僅かな段差を埋めるマットや布団を用意すれば、車中泊も可能。
また、クロスビーは、運転しやすいのも特長の一つ。
スクエアな形状で車両感覚が掴みやすく、さらに、ボンネットの前端を運転中でも常に視認できる。
ライズ/ロッキーが販売停止になって、コンパクトSUV市場に空きができたので、各メーカーとも狙い目になっているが、モデルイヤーが長くても クロスビーは魅力的なコンパクトSUVに変わりはない。
元祖街乗り四駆、SUVの先駆者であるエスクードは他に類を見ないコンパクトSUVだ
JWRC制覇を果たした2代目スイフトをベースにWRC参戦も考えて剛性を強化して開発されたクロスオーバーハッチのSX4
残念ながらリーマンショックにてその夢は絶たれたが、
2代目はSX4 S-CROSS として更なる高剛性化と軽量化されて登場した
4代目エスクードは、そのS-CROSSをショートホイールベース化した兄弟車である。
外寸はほぼヤリスクロス、高さが有るのでそこそこ荷物も載るのに走りは正にスポーツハッチ
YouTubeの海外動画で見れるが
ミニサーキットではGR86よりも速いタイムを出し
ムーステストでは良好な結果で、スラロームでは超高級SUVに負けないタイム
高いオンロード性能と共に走破性もトップレベルで3ローラーテストでも3輪空転しても脱出余裕だぜ