現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ラスベガスの経営者グループがF1に補償を求める。グランプリ開催に伴う工事などで事業が混乱、減収に繋がったと主張

ここから本文です

ラスベガスの経営者グループがF1に補償を求める。グランプリ開催に伴う工事などで事業が混乱、減収に繋がったと主張

掲載 9
ラスベガスの経営者グループがF1に補償を求める。グランプリ開催に伴う工事などで事業が混乱、減収に繋がったと主張

 ラスベガスの事業経営者グループは、昨年11月のF1ラスベガスGPの準備中に被った損失に対する補償をF1に求めている。経営者らは、ラスベガスGP開催に伴う工事や道路閉鎖により事業に重大な混乱が生じたことが収益の減少につながり、またF1とクラーク郡政府が彼らの懸念に適切に対処しなかったと主張している。

 F1は自身でラスベガスGPのプロモーターを務め、ラスベガスGPプロジェクトを少なくとも10年間支援すると確約して推定5億ドル(約730億円)を投資した。レースウイークは、木曜日に波乱含みのスタートを切った。カルロス・サインツ(フェラーリ)のマシンが巻き込まれたウォーターバルブカバーのインシデントを受けてFP1が中止となり、FP2は無観客行われるなどといったことがあったが、レース当日は大きな成功を収めた。

フェラーリ代表とメルセデス代表、記者会見中に“容認できない言葉”を発し、F1スチュワードから警告受ける

 それでもなお、名乗り出たラスベガスの地元グループはF1に対する不満をさらけだした。この状況を非難した経営者のひとりであるウェイド・ボーンは、「我々はF1を必要としていない。F1が我々を必要としているのだ」と語った。

「我々は、F1、郡、LVCVAが行ったすべてのことによって生じた損失の補償を望んでいる」

 ラスベガスのストリップ近くに位置するボーンの事業の収益は、2022年の850万ドル(約12億4200万円)から2023年には400万ドル(約5億8400万円)強まで減少したが、その原因はF1の建設工事によって顧客が彼の店舗にアクセスすることが困難になったためだという。

「我々は、郡に責任があると考えている。彼らは税金を使ってF1を街に呼び込んでいる。F1が郡に進出したとき、彼らは妨げにならないことと、コミュニティの一員になることを約束した」

「彼らは入ってきてすべてを破壊し、レースを開催してさっさと出ていっただけだ……。来年に(この事業損失が)また発生するのなら、私は100%廃業するだろう」

 紛争に関与している他の経営者も、ボーンの懸念を共有している。F1とクラーク郡政府は建設工事の影響を軽減すると約束したが、その約束は守られなかったという。訴訟に関与している別の経営者ランディ・マーキンは、「我々コミュニティは欺かれた」と語った。

「我々はだまされた。このようなことはこれまでに一度も起きたことがない。制御できないほど強引だった」

『LVSportsBiz.com』によると、先週火曜日、数社の企業がクラーク郡委員会に出廷し、金銭的補償を求めて陳述した。

 一方F1は、建設工事の影響を最小限に抑えるためにクラーク郡政府と緊密に協力したと述べ、自社の行動を擁護し、グランプリがラスベガス地域にプラスの経済効果をもたらしたと述べた。F1の広報担当者は「このイベントがネバダ州に12億ドル(約1760億円)の経済的利益をもたらしたと考えている」と述べた。

 しかし、経営者らは依然として懐疑的だ。彼らは、グランプリによる経済的利益が彼らのビジネスへの悪影響を上回ったと述べた。

「グランプリ自体はおもしろいものだった」とボーンは語った。「しかし我々にとっては何の役にも立たなかった」

 F1はラスベガスでの長期開催に向け尽力しているが、さらなる反感を避けたいのであれば、地元コミュニティの懸念にさらに対処しなければならないだろう。F1は、F1とラスベガス市双方の利益のために、開催によってプラスがマイナスを上回るようにする必要がある。

こんな記事も読まれています

早期スタートに終盤遅延。雨対策で6時間超のウエットタイヤ戦をトヨタのベルが制覇/NASCAR第18戦
早期スタートに終盤遅延。雨対策で6時間超のウエットタイヤ戦をトヨタのベルが制覇/NASCAR第18戦
AUTOSPORT web
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
くるまのニュース
WRC最高峰デビューのセスク車が公開。母国ラトビアカラーのフォード・プーマ・ラリー1は初のノンハイブリッドに
WRC最高峰デビューのセスク車が公開。母国ラトビアカラーのフォード・プーマ・ラリー1は初のノンハイブリッドに
AUTOSPORT web
イース・コーポレーションが露チェルノフケーブルのデジタルケーブル2アイテムを販売開始
イース・コーポレーションが露チェルノフケーブルのデジタルケーブル2アイテムを販売開始
レスポンス
車名の由来は「セクシー」&「エレガント」! 日野「セレガ」の最新モデルが最新技術のるつぼだった
車名の由来は「セクシー」&「エレガント」! 日野「セレガ」の最新モデルが最新技術のるつぼだった
WEB CARTOP
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
グーネット
『バルセロナで速ければどこでも速い』はもう幻想? F1マシンの実力テストコースと言われた評価にドライバー疑問符
『バルセロナで速ければどこでも速い』はもう幻想? F1マシンの実力テストコースと言われた評価にドライバー疑問符
motorsport.com 日本版
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
motorsport.com 日本版
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
くるまのニュース
人気のホンダ「モンキー125」が大変身! 改造なしに名車「CB750F」風にカスタムできる!! 気になる各種パーツの出来栄えとは?
人気のホンダ「モンキー125」が大変身! 改造なしに名車「CB750F」風にカスタムできる!! 気になる各種パーツの出来栄えとは?
VAGUE
カーインテリアデザイナー団体JAIDとワールド、廃材ファッションショー「HORUMON NIGHT」を青山にて開催
カーインテリアデザイナー団体JAIDとワールド、廃材ファッションショー「HORUMON NIGHT」を青山にて開催
レスポンス
ホンダ、N-VAN e:は、仕事も趣味も”使える”盤石のEV性能 
ホンダ、N-VAN e:は、仕事も趣味も”使える”盤石のEV性能 
driver@web
レッドブルのお膝元でフェルスタッペンの連勝は続く? 角田裕毅所属のRBは復活なるか|F1オーストリアGP DAZN配信スケジュール
レッドブルのお膝元でフェルスタッペンの連勝は続く? 角田裕毅所属のRBは復活なるか|F1オーストリアGP DAZN配信スケジュール
motorsport.com 日本版
車検の更新、「2か月前」からに拡大 2025年4月から変更 国土交通省
車検の更新、「2か月前」からに拡大 2025年4月から変更 国土交通省
グーネット
[音響機材・チョイスの勘どころ]「単体サブウーファー」の細かなスペックの見極め方を解説!
[音響機材・チョイスの勘どころ]「単体サブウーファー」の細かなスペックの見極め方を解説!
レスポンス
【MotoGP】マルク・マルケス「今のMotoGPは長期キャリアが難しい」なお当人は来年13年目に突入
【MotoGP】マルク・マルケス「今のMotoGPは長期キャリアが難しい」なお当人は来年13年目に突入
motorsport.com 日本版
天候不良の中、ドライバーたちは何を訴えていた? スーパーフォーミュラ第3戦SUGO、レース当日の無線交信を振り返る
天候不良の中、ドライバーたちは何を訴えていた? スーパーフォーミュラ第3戦SUGO、レース当日の無線交信を振り返る
motorsport.com 日本版
ホンダの「V型10気筒エンジン」搭載スーパーカー!「“NSX”後継車」指名された本気の「超ロングノーズ」モデルに反響あり!
ホンダの「V型10気筒エンジン」搭載スーパーカー!「“NSX”後継車」指名された本気の「超ロングノーズ」モデルに反響あり!
くるまのニュース

みんなのコメント

9件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村