“どつき”疑惑のストロール、苦戦続きのアストンでフラストレーションが爆発か。スタッフとは関係良好を主張

　F1カタールGPでランス・ストロール（アストンマーチン）は苦戦。金曜の予選では17番手となり4戦連続のQ1敗退を喫した。セッション後には感情を爆発させ、チームとしての苦戦が振る舞いにも現れてしまっていると彼は言う。

　ストロールは予選Q1終了後、出迎えたチームスタッフの手を振り払ってピットガレージの奥へと進むと、中継映像ではパーテーションに隠れてハッキリとは映っていないものの、トレーナーのヘンリー・ハウを突き飛ばしたように見える動きがカメラに捉えられた。

　こうしたストロールの行動について、インターネット上では広く批判の声が集まったが、彼は最近のアストンマーチン全体を覆っている停滞が、自身の感情的な振る舞いにも反映されていると答えた。

「僕らはマンネリ化に陥っていて、良くなっていないんだ」とストロールは言う。

「フラストレーションが、今はグループ全体を覆っていると思う。僕たちは良くしたいと思っているし、上手くやりたいと思っている。でも今はただ苦戦している」

　ストロールはこの苦戦には、アンダーステアとスナップオーバーステアの間で揺れ動くカーバランスの問題があると考えており、チームメイトのフェルナンド・アロンソはより楽にマシンを走らせることができていると認めている。

　彼は今の失望にどう対処するかを尋ねられると、「悪い1日を過ごすのはF***だ。それは変わらない」と語った。

　なお、まだF1でドライブするのを楽しんでいるかという問いに対しては「もちろん」とストロールは答えた。

　またストロールは、前述の予選後にトレーナーを突き飛ばしたように見えた件に関して、これほど大きな騒ぎになっていることには驚いているようだ。

　彼は予選後に気持ちを落ち着ける暇がなく、トレーナーからすぐに体重計測のためにFIAのガレージに向かうように促されたため、エキサイトしてしまったと考えられている。

　これはドライバーが計測前に水分を過剰に補給したり、スマートフォンを手に取ったりすることを避けるため、最近になって強化されたプロセスになっている。

　ストロールはこの”インシデント”後の状況について聞かれると「僕らは関係良好だ」と答えた。

「僕らは大丈夫だ。彼は兄弟みたいな存在なんだ。僕らは一緒にフラストレーションを乗り越えるし、一緒に歩んでいる。だから大丈夫だ」

　一方でこのインシデントをFIAが介入すべきと求める声もある。ただ、2018年のブラジルGPでのマックス・フェルスタッペン（レッドブル）とエステバン・オコン（当時フォースインディア）の間でおきた出来事とは異なり、罰則が与えられるようなことも、FIA側が事態をエスカレートさせるようなことも起こっていない。

　FIAはAutosport/motorsport.comの問い合わせに対し、公式にコメントすることを却下している。

Comments

[よしと]

道楽のF1ごっこを早く辞めた方が良い