2021年F1第3戦ポルトガルGPの決勝がポルティマオ近郊のアルガルヴェ・サーキットで行なわれた。66周のレースを制したのはルイス・ハミルトンで、開幕戦に続く今季2勝目を挙げた。
開幕からの2戦はハミルトン、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が勝利を分け合う形となった今季のF1。第3戦となる今回の予選ではバルテリ・ボッタス(メルセデス)がハミルトンを0.007秒上回りポールポジションを獲得。フェルスタッペン、セルジオ・ペレスのレッドブル勢は2列目からのスタートとなった。角田裕毅(アルファタウリ)は予選Q2敗退となり14番グリッドから追い上げを目指す形だ。
■メルセデスとレッドブルで別れたタイヤ戦略……ポルトガルGPの”正解”はどっち??
スタートタイヤは半数以上のドライバーがミディアムを選択した。Q3進出組ではフロントロウのメルセデス、セカンドロウのレッドブル、そして8番グリッドのシャルル・ルクレール(フェラーリ)がミディアムを選択。11番手以下ではキミ・ライコネン(アルファロメオ)とランス・ストロール(アストンマーチン)だけがソフトで、それ以外はミディアムとなった。
スタートではボッタス、ハミルトン、フェルスタッペンというトップ3のオーダーは変わらなかったが、2周目にライコネンがチームメイトのアントニオ・ジョビナッツィとの接触によりストップしたことでセーフティカーが出動すると、7周目のリスタート直後にフェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイク。しかしフェルスタッペンは10周目のセクター3でミスがあり、翌周のターン1で再びハミルトンに抜き返されてしまった。
2番手のポジションを取り戻したハミルトンは首位ボッタスとの差をじわじわと詰めていき、20周目のターン1でボッタスをパス。ここで首位が交代した。それほどペースの良くないボッタスとそれを抜きあぐねるフェルスタッペンを尻目に、ハミルトンはそのリードを少しずつ広げていった。
レースに動きがあったのは36周目。フェルスタッペンがピットインしてハードタイヤに替えたのを皮切りに、ボッタスもそれに対応するように翌周ピットに入った。フェルスタッペンの前でピットアウトしたボッタスだったが、直後のターン5でフェルスタッペンにオーバーテイクを許してしまった。
その翌周に入ったハミルトンは危なげなくふたりの前でコースに復帰。ピットを遅らせているペレスが首位となり、ハミルトン、フェルスタッペン、ボッタス が続くという展開でレース終盤を迎えた。そして51周目にペレスがピットインするとハミルトンが見た目上でも首位に立ち、そのまま2番手のフェルスタッペン以下を寄せ付けることなくトップチェッカーを受けた。これで今季2勝目となり、ポイントランキングでも2番手フェルスタッペンとの差を広げて首位をガッチリキープした。
2位はフェルスタッペン。最終盤にはソフトタイヤに交換し、ファステストラップのボーナス1点を狙ったが、最終ラップに記録した1分19秒849というタイムは一時は最速タイムとして表示されたものの、その直後にターン14のトラックリミット逸脱により抹消となってしまい幻に終わった。
3位はボッタス。ハードタイヤを履いた第2スティントはフェルスタッペンを追い詰めたが不可解なパワーダウンなどもあり逆転は叶わず。最後はソフトタイヤに交換してファステストラップを奪った。そして4位ペレスは上位3台の争いにこそ加われなかったものの、終盤の“ファステスト合戦”の引き金となるなど、フェルスタッペンらの争いに少なからず影響を与えるファクターのひとつになっていた。
5位は前戦表彰台のランド・ノリス(マクラーレン)で、6位はルクレール。今週末好調だったアルピーヌ勢はエステバン・オコンが7位、フェルナンド・アロンソが8位に入った。9位は16番手スタートから7ポジションアップのダニエル・リカルド(マクラーレン)で、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は10位でなんとか1ポイントをもぎ取った。
14番手スタートの角田は20周を超えてすぐにミディアムタイヤをハードタイヤに交換し、そのまま走りきる作戦を取ったが、前のドライバーに肉薄するようなレースペースを刻めず、最終的に14位ストロールから16秒遅れの15位フィニッシュとなり、開幕戦以来の入賞とはならなかった。
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