2023年4月の乗用車全体(軽自動車を含む)の販売台数は28万9,525台、前年比は118.5%と4ヵ月連続で2桁の伸びを示しました。ブランドごとの前年比ではホンダがわずかに下回った以外は、レクサス(245.5%)、マツダ(193.3%)、三菱(135.0%)、ダイハツ(121.7%)、トヨタ(120.7%)など各社前年を上回る結果を残しています。
軽自動車を除く2月の新車販売ランキングは相変わらずトヨタ車が好調。6位日産ノートと9位のセレナ以外は、1位のトヨタヤリス、2位カローラを筆頭にTOP10のうち8車種を占めました。軽自動車(乗用車)はホンダN-BOXの首位は揺るがず、ダイハツタントが7ヵ月連続の2位を確保しています。今回も自動車評論家の島崎七生人さんに詳しく解説をしてもらいましょう。
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国産乗用車販売台数 2023年4月(軽自動車を除く)
※ 上記の台数は車名別の合算値となり、一部教習車などを含みます。
※ 例:ブランド通称名 カローラはカローラシリーズ全車種と教習車を含んでいます。
まだ半導体不足の影響は続いている
「代替部品などで対応しようとしているが、お客様の要望にはまだまだ追いついていないのが実情」とは、とあるメーカー関係者の証言。例えばトヨタなどは、自社のホームページで工場出荷時期の目処を公表しているが、期日が見えている車種で早くて注文から2~3ヵ月、多くの車種は“詳しくは販売店にお問い合わせください”の表示となっている。世界的な半導体部品不足による車両の生産遅延はまだまだ長引いているのが現状だ。
3月より台数は落としたものの前年比は4ヵ月連続2桁の伸び
そんな中での4月の販売台数は28万9,525台と、年度末だった直近の3月(47万,7943台)や2月(35万6,281台)と較べ、台数的には大きく落とす結果となった。各車種の販売台数を見ても、3月に対して販売台数を上乗せできたのは50位圏内でわずか2車種、日産セレナ(3月→4月=5,350台→6,507台)とアリア(同・1,101台→1,102台!)のみ。そのほかの車種はおしなべて台数を落としている。
とはいえ前年比でいえば実は4月は118.5%と3月よりポイントを上げただけでなく、これで4ヵ月連続の2桁の伸びを見せたことになる。乗用車の販売台数全体としてのこの流れは続いてほしいものだ。ちなみにブランドごとでは、ホンダが3月に続きわずかだが前年比割れだったほかは、各ブランドともに前年比を上回った。その中で伸びが大きかったのは3月に続いてレクサスの245.5%(3月は304.9%)を筆頭に、マツダの193.3%、三菱の135.0%、ダイハツの121.7%、トヨタの120.7%などと続いた。
ヤリスとカローラが4ヵ月連続1-2体制、シエンタとプリウスも好調
一方、4月の販売台数の順位では、トップ10は相変わらずトヨタ車が多勢を占め、3月同様に8車種が名を連ねた。その中でも1位のヤリス(1万4,143台)と2位のカローラ(1万662台)の2車種は、これで4ヵ月連続で同じポジション(順位)をキープしていることになる。続いて3月の4位から2月と同じ3位に返り咲いたのがシエンタ。そして4位には、3月には11位だったプリウスが、自身の台数は3月よりも落としながらもグンと順位を上げて食い込んできた。供給体制が万全ではないのは他の車種と同様だが、注目車種だけにこれからの動向を見守りたい。
セレナが久しぶりにTOP10復帰、ノア/ヴォクシーは合算すれば2位相当!
なお10位以内のトヨタ車以外の2車種だが、3月は日産ノートとホンダフリードだったが、4月はフリードが13位に落ち、代わりに日産からもう1台、セレナが22年8月以来の10位以内となる9位に入ってきた。セレナも人気の高い車種だけに、新型のe-POWERがどれだけの力を発揮するかが見物だ。ライバルのトヨタノア(7位)とヴォクシー(10位)の2車種は10位圏内におり、仮に両車を合算すると1万3,515台と、4月の台数でいえばヤリスに次いで2位ということになる。
順位変動が大きいなかで安定して売れているルーミー
11位以下は、車種ごとに順位の上下はさまざまな様相をみせている。50位までの全体を前年比で見渡すと、22位のホンダステップワゴン(1,215.5%)、21位のレクサスNX350H(808.1%)、45位の日産リーフ(399.5%)のほか、33位のマツダCX-8(270.7%)、31位の日産エクストレイル(269.4%)、32位の三菱デリカD:5(268.4%)、36位のCX-30(235.1%)を始め、前年比200%超えの車種も軒並みそろう。反対に前年比70.3%ながら5ヵ月連続で5位の座にあるトヨタルーミーといった例も見られる。
軽乗用車販売台数 2023年4月
※ 通称名についてはメーカーごとに同一車名のものを合算して集計しています(アルト、ワゴンR、ミラ、ムーヴ、eK、ピクシスなど)
モデルチェンジが近づくN-BOXが不動の1位、少し差を詰めたタント
軽自動車では、3月にダントツの販売台数(2万7,811台)を収めたホンダN-BOXが、台数は1万4,986台に落としながらも、4月も不動の1位に収まった。ただし前年比は97.0%に割り込んでおり、モデルチェンジの話題もチラホラと取り上げられているなかで、それがこの先の動向にどう影響するかは注視したい。
2位のダイハツタントは1万1,981台と、N-BOXが台数を落としたことで3,000台ほどに差を詰めた。そして3位はスズキスペーシア(1万18台)だったが、これは4位のムーヴ(1万10台)を辛くも8台差で抑えた形だ。ちなみに商用車の話になるが、スズキスペーシアベースの4月の販売台数は966台と、コチラではホンダN-VANの2,396台に倍以上の差をつけられている。
ジムニーとサクラの好調ぶりに注目
5位以下15位までは各車種の順位の入れ替わりが見られる。3月の7位から5位に順位を上げたスズキアルト(5,844台)は、6位に迫るダイハツミラ(5,540台)をなんとか抑えた。ほかにスズキジムニーが前年比130.3%(3月は74.5%だった)で台数は3,267台とし、順位も3月の13位から11位にあげて安定感を発揮しているほか、日産サクラも2,370台で12位に入るなど、注目される車種といえる。それと15位のホンダN-ONEが顔を見せたのも見逃せないが、入れ替わって15位圏外となった三菱eKについては、新登場のデリカミニの影響がどう出てくるのかが気になるところだ。
※記事の内容は2023年5月時点の情報で制作しています。
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