2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの予選が行われ、RBの角田裕毅は7番手、ダニエル・リカルドは9番手だった。CEOのピーター・バイエルをはじめとするチームの関係者は、RBのホームレースで2台そろってQ3に進んだことを喜んだ。RB関係者の声をまとめて紹介する。
▼ピーター・バイエル(ビザ・キャッシュアップRB F1チーム CEO)
「Q3で少しだけロスしたのは不運だった。だが、今日のユウキは我々に勇気を与えてくれるのに十分な走りだった。ダニエルも素晴らしかった。我々のようなチームが予選で2台そろってQ3に進出することは、とんでもないことだ。それをチームのホームグランプリで成し遂げることができた。ふたりのドライバーとともに、チームスタッフとファクトリーのみんなに感謝したい」
角田裕毅、今季ベストの予選7番手、Q2ではトップ3入り「マシンパフォーマンスは予想以上。自分自身には悔いが残る」
「ユウキの来年については、いまはまだそのタイミングではない。我々はいま今シーズンを戦っている。少なくとも夏休みまでは、来年のシートについて、話し合うことはないだろう」
▼ジョディ・エギントン(テクニカルディレクター)
「このイモラに来る前のマイアミからユウキはとても調子がよかった。そして、イモラでは金曜日からさらに調子が上向いていた。今シーズンのユウキはとても落ち着いていて、走行後のフィードバックも的確でエンジニアたちも助かっている。今週は金曜日から予選でQ3に2台そろって進出することだけに集中していたから、この結果はとてもうれしい。レースではメルセデスと戦い、できるだけ多くのポイントを獲得したい」
▼アラン・パーメイン(レーシングディレクター)
「ユウキのQ2のアタックは完璧だった。Q3で何が起きたのかはこれから調べるが、予選では風向きが変わったので、ターン5からターン7までが難しくなってしまったようだ。マイアミGPでユウキはすでにメルセデスの1台と2台のアストンマーティンの前でフィニッシュしているから、明日のレースではそれを上回る走りを期待したい」
「ユウキとは今年から一緒に仕事をしているが、速いだけでなく、とても落ち着いている。速いマシンさえ手にすれば、表彰台に上がるポテンシャルは間違いなくある」
▼パオロ・マラビーニ(チームデザイナー)
「今週、息子を連れてサーキットに観戦に来たんだ。とてもいい走りをこの目で、息子と見ることができて最高だった」
▼折原伸太郎(HRC トラックサイドゼネラルマネージャー)
「Q3は手に汗握りました。金曜日の段階でQ3に進出できるスピードがあることはわかったので、落ち着いてセットアップを煮詰めることができました。予選に向けても特に緊張感はなく、普通に戦えれば、Q3へ進出できると思って見ていました」
「Q2は少しタイミングをずらして、ライバル勢のタイムを見て、1回アタックにしたようです。ライバル勢の1回目のタイムを見て、『(みんなと同様に1回目のアタックに)出なくていい』と決めたようです。さすがにQ2を1回アタックだけで突破できるとは思っていなかったので、今週末の裕毅はとても乗っていたと思います。それくらい、素晴らしいアタックでしたね。Q2でソフトタイヤの新品を1セットしか使わなかったおかげでQ3に新品2セットを温存できました」
「Q3でQ2のタイムを上回れなかったのは、これから調べます。ただ、パワーユニットとしてはしっかりとデプロイを効かせて走ることがことができたので、いい予選だったと思います。明日のレースに向けては、予選とは異なるレース用のデプロイをすでに搭載しているので、できればディフェンス・モードではなく、オーバーテイク・モードのデプロイが使えるレースになればいいなと思っています」
ちなみに、折原GMによれば、「マイアミGPは、木曜日にブラジルが本店のシュラスコ料理屋さんへチームと一緒に行ったら、いい成績を収めたので、次のイモラでも木曜日にパーティをしようということになっていたのですが、ホームグランプリで忙しかったのか今週はやりませんでした」と言うが、パーティをやらなくとも調子がいいRBを見ていると、RBの速さは本物になりつつありそうだ。
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