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メルセデス、F1開幕戦優勝も「レッドブルに対する強みはない」厳しい1年を覚悟

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メルセデス、F1開幕戦優勝も「レッドブルに対する強みはない」厳しい1年を覚悟

 2021年シーズンのF1開幕戦バーレーンGPは、メルセデスのルイス・ハミルトンが優勝を果たした。ペースで優るマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)を、アグレッシブな戦略と、ハミルトンの優れたタイヤマネジメントで逆転した形だった。

 しかしトリッキーなプレシーズンテストを経て手にした勝利の喜びとは裏腹に、メルセデスはこれまで持っていたアドバンテージが無くなったことを確信しているようだ。

■【F1分析:バーレーンGP決勝】ハミルトンの秀逸すぎるタイヤマネジメント……絶体絶命の状況を打破

 メルセデスのトラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、次のように語った。

「我々は、彼ら(レッドブル)と比較して何か強みがあるというわけではない」

「我々はこれまで、ストレートスピードや高速コーナー、連続するコーナーなどに強みがあった。でも、ここでの結果を見るとそういうところでタイムを稼ぐことができていないんだ」

「予選では、いくつかのコーナーで彼らにやられてしまった。高速コーナーやターン9、ターン10でも彼らはとても強かった」

「予選では我々にとってベストなコーナーでは彼らのペースについていくことができるが、他のコーナーでは彼らの方が速い。だからもっと速いクルマが必要なんだ」

 F1にパワーユニットが導入された2014年以降、ほとんどのシーズンでメルセデスはアドバンテージを築いてきたが、ライバルチームからの突き上げを食らったのはこれが初めてではない。

 特に2018年のシーズン序盤は、第4戦アゼルバイジャンGPまで優勝できないなど、フェラーリやレッドブルがライバルとして立ちはだかった。

 ショブリンは、メルセデスとレッドブルのパフォーマンス・バランスが当時と同様、絶妙に保たれていると感じており、今シーズンが信じられないほどの接戦になると予想している。

「過去数シーズン、我々は厳しい状況に置かれていた。だがそれは我々にとって未体験の異質なことではない。我々が取り組まなければならないことなんだ」

「現時点では、2チームはほぼ拮抗していると思われる。厳しい1年になるだろう」

「レッドブルがうまく機能していることは間違いない。シャープで集中力のあるチームで、あまりミスをしない。マックスは明らかに成熟し、非常に賢いドライバーだ。彼を倒すのは難しいし、レッドブルの開発力は高い」

「彼らは毎シーズン、クルマに多くのパフォーマンスを与える能力があることを示してきた。だからまだスタート地点にいるが、簡単なチャンピオンシップにはならないだろう。厳しい戦いになると思うが、我々は決して諦めない。彼らも同じことを言うだろう」

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