F1エミリア・ロマーニャGP決勝では、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。チームメイトのセルジオ・ペレスは8位に終わったが、これより上位を目指すことは難しかったと語った。
ペレスは予選でRBのダニエル・リカルドに0.015秒及ばず11番手でQ2敗退となった。
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そうした状況から、多くのドライバーがミディアムタイヤを履く中、ペレスはハードタイヤでレースをスタート。他のドライバーが先にピットへ入る状況で、バーチャルセーフティカー(VSC)やセーフティカー出動のチャンスを最大限に活かそうと考えた。しかし、そのチャンスは訪れず、ペレスのレース大半は防戦一方だった。
ペレスは予選順位から、RBの2台とハースのニコ・ヒュルケンベルグを上回ったものの、フェルスタッペンとは55秒差の8位に終わり、「ただただタフなレースだった」と語った。
「これが望みうるベストなモノだと分かっていたんだ。当初はハードタイヤが難しいと分かっていたけど、適切なタイミングでセーフティカーが入ることを期待していた。そうすれば(上位の)戦いに戻れたかもしれないからね」
ペレスにとって、セーフティカー出動のベストタイミングは、前を走るドライバーがピットに入った28周目だったはずだが、当時ペレスはトップのフェルスタッペンから15秒遅れの5番手と上位争いに戻るのは難しかっただろう。
ペレスは17周目にリヴァッツァでロックアップ。グラベルトラップにはみ出して5秒ほど失い、「ダメージも負った」とペレスは説明した。
さらにペレスはハードタイヤでの第1スティントに、タイヤを履き替えたマクラーレンのランド・ノリスやオスカー・ピアストリ、フェラーリのカルロス・サインツJr.やメルセデスのジョージ・ラッセルに抜かれた。それまでは1分21秒台で走っていたが、ピットインするまでそのペースは回復しなかった。
「(オーバーテイクされた時に)できるだけタイムを落としたくなかったんだ」とペレスは言う。
「残念ながら、同時にスティント終盤に差し掛かり、路面温度が下がってきて、グリップがとても悲惨な状態になった」
エミリア・ロマーニャGPでフェルスタッペンはポールポジションから優勝とイモラでも強さを見せたが、フリー走行では正しいセットアップを見つけることに苦労するなど、レッドブルは危なげのない週末を過ごすことはできなかった。
ペレスはイモラでのパフォーマンス不足は「サーキット特有のモノ」だとしながらも、次戦モナコGPに向けてマクラーレンとフェラーリが「一歩前進した」と語った。
「マクラーレンもフェラーリもかなり強いと予想しているから、大きな挑戦になるだろう」とペレスは締めくくった。
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