先日、2021年シーズンのF1を戦う『C41』を発表したアルファロメオ。2月26日にはカタルニア・サーキットで早速シェイクダウンが行なわれる予定だ。
今季のF1マシンに関しては、コロナ禍におけるコストカットという側面もあり、各チームが2020年のコンポーネントを多くの引き継いだ、いわば“改良型”のようなマシンとなっている。しかし2022年シーズンには技術レギュレーションが大幅に変更されることとなっており、各チームは今年の1月1日から新規則下の2022年マシンを開発することが許されている。
■アルファロメオF1の新車C41、26日にカタルニアでシェイクダウン実施「新たな冒険の始まり」
そのため各チームは、どのタイミングで2022年マシンの開発に焦点を移すべきか見極めようとしている。中でもハースは、できる限り早いタイミングで2021年マシンの開発をストップし、新世代マシンに対応する方針であることをほのめかしている。
アルファロメオのテクニカルディレクターであるヤン・モンショーはC41の発表会の中で、2022年にレギュレーションの大変革が起こるにも関わらず、2021年シーズンの序盤にもいくつかのアップデートを計画していると述べた。
「2022年は技術面においてF1の新たな時代となるだろう」とモンショーは語った。
「比較的小規模なチームである我々にとっては、前のチームに追い付く絶好の機会だ。だから我々にとって重要な1年となるだろう」
「そんな中、2021年には初めて予算制限が導入され、限られたリソースでしか開発できないという現実に直面した。現行マシンにどのくらいのリソースを費やすか、翌年のマシンにどのくらいのリソースを費やすかはトレードオフの関係なんだ」
「どのチームも最終的には、次の年のマシンに最大限リソースを投じるために、早めに2021年マシンの開発を止めるだろう」
「しかしそれは我々が(2021年)マシンの開発をしないということではない。最初のレースで進化を遂げることを計画しているし、このマシンに関してはまだ風洞で少しだけ作業をしている」
モンショー曰く、アルファロメオはシーズン序盤のパフォーマンスを評価した上で、2021年マシンの開発をどこまで続けていくのかを決めるという。
「シーズンがどのように展開していくのか、予想以上の作業を余儀なくされるのか、それとも早く(2022年マシンに)手をつけられるのかを見ていくことになるだろう」
「しかし、ほとんどのチームが2022年を見据えているだろうから、今までと異なるシーズンになることは間違いない。予算制限もあるから、単純に2台のマシンを並行して開発できないということもある」
2021年マシンの開発に関しては基本的に凍結されているものの、各チームにふたつずつ割り当てられたトークンを使って部分的な開発が可能となっている。アルファロメオはそのトークンをノーズの変更に使用。それと同時にフロントサスペンションも変更するなど、フロントセクションを大きく変更したようだ。
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