WEC世界耐久選手権第3戦ル・マン24時間レースの走行初日である6月8日(水)に、LMGTEプロおよびLMGTEアマクラスのマシンを対象とした最新BoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)が発表され、フェラーリとポルシェがこの対象となっている。
フェラーリ488 GTEエボは、ル・マンでのトラックアクションが始まる際に発行された最新のBoPリストに従い、3つのパラメーターの調整を受けることになった。
2022年ル・マン24時間レース出場全車総覧【LMGTEプロ/LMGTEアマ編】
GTEプロとGTEアマ両クラスの488GTEエボには、ターボブースト圧と最大搭載燃料量の削減、リヤウイングの最小許容アングルの変更が言い渡された。
具体的には、プロクラスは7ミリバール、アマクラスのフェラーリは6ミリバールのターボブースト圧が全回転域で削減されている。また、燃料タンク容量はともに3リットル減らされ、変更後はそれぞれ87リットルと84リットルとなった。
リヤウイングの最小アングルについては5.3度からマイナス5.3度へと変更された。
プロ、アマ両クラスすべてのポルシェ911 RSR-19のリヤウイング角度も“跳ね馬”と同様の変更を受けており、最小アングルが2度からマイナス1.8度となった。
一方、GTEプロクラスのシボレー・コルベットC8.Rと、GTEアマクラスを戦うアストンマーティン・バンテージAMRのパラメーターは今回のBoPでは変更されていない。
8日に発表されたGTE車両向けの調整は先週日曜に行われたテストデー以降、初めて実施されたBoP変更となっている。
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