NTTインディカー・シリーズの最終戦がナッシュビル・スーパースピードウェイで開催され、チップ・ガナッシ・レーシングのアレックス・パロウが昨年に引き続き3度目のチャンピオンを獲得した。
27歳5カ月14日で3度のタイトル獲得を果たしたパロウは、サム・ホーニッシュJr.が2006年に達成した27歳2カ月8日に続く史上2番目に若いスリータイムスチャンピオンだ。
パロウが連覇達成。レースはハータが制し、逆転タイトルを狙ったパワーは序盤のトラブルに泣く/インディカー最終戦ナッシュビル
予選は15番手、エンジン交換のペナルティで24番手スタートだったパロウは、イエローコーションのタイミングが悪く一時はラップダウンに陥いり、最終戦は苦戦の展開だった。終盤は燃費走行のストラテジーで2番手を走行するも、展開向かず10位でフィニッシュ。
ライバルのウィル・パワーが12周目にシートベルトのトラブルで大きく後退していたため、ポイントリードを守り2021、2023年に続く3度目のシリーズチャンピオンを獲得した。
「とにかく前進し続けるしかなかった、10号車のクルー全員に感謝しなければならないね。とても感謝しているよ。素晴らしいシーズンを送ることができ、再びチャンピオンシップを獲得できて幸せだ」とレース後に語ったパロウ。
チャンピオン獲得3回以上となるのはインディカー史上13人目。4年間で3つのタイトル獲得は、2009~2011年で3連覇を達成したダリオ・フランキッティ以来となる史上7人目のドライバーとなった。
チップ・ガナッシ・レーシングにとっては16回目のドライバーズタイトル獲得で、ペンスキーの持つ17回に迫っている。
逆転でチャンピオン獲得を狙ったパワーは、4番手スタートからズルズルと後退。シートベルトが外れるという稀なトラブルで12周目にピットインし5周のラップダウンを喫し、タイトル獲得は序盤で絶望的な状況となってしまった。
「フロントストレッチを走行していたら、ベルトがポンと鳴ったんだ。とても異常な事だったよ。何が悪かったのかわからない奇妙なトラブルだった。こんなことは今までにもないよ。エンジントラブルやギヤボックストラブルはあるだろうけど、ベルトのトラブルとは……」
「残念だったけど、アレックスには心から祝福したい。倒すのが難しい男だね。ガナッシは素晴らしい仕事をしたし、今シーズン彼らとレースするのは楽しかったよ」とパワーは語っている。
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