フォーミュラE第6戦サンパウロePrixの決勝レースが行なわれ、ジャガーのミッチ・エバンスがニック・キャシディ(エンヴィジョン)との激闘を制して今季初勝利を挙げた。
9シーズン目にして、ついにブラジルでのフォーミュラE初開催が実現。レイアウトは異なるものの、2010年から2013年にかけてインディカー・シリーズでも使用された”サンパウロ市街地サーキット”が戦いの舞台だ。
■サンパウロePrixは最終ラップバトルに!? フォーミュラEドライバー、インディカーでも使用されたコースでの頭脳戦予想
全長2.933kmのコースは4本の直線を持つレイアウト。コース幅も広くオーバーテイクが比較的容易だと見られる他、エネルギー回生ができるコーナーが少ないため、エネルギーマネジメントも非常に重要になると予想される。
ポールポジションはディフェンディングチャンピオンであるストフェル・バンドーン(
DSペンスキー)。アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ)がフロントロウに並んだ。3番グリッドにエバンス、4番手エドアルド・モルタラ(マセラティ)、5番手キャシディという上位陣だ。
気温35度、路面温度が55度を超えるというタイヤにもバッテリーにも厳しいコンディションで、31周のレースがスタートした。
バンドーンが良い蹴り出しをみせて首位をキープ。後続では接触やオーバーランなどもあったが、ランオフエリアが広いこともあってセーフティカーが出動するような事態にはならなかった。
トラブル無く序盤の混乱を切り抜けたマシンは、チームから最大限のエネルギーセーブを命じられながらラップを重ねた。そんな中、バンドーンは5周目にいち早くアタックモード1分間使用。これでダ・コスタが首位に立つことになった。
各車が数珠つなぎで走る中で、首位のマシンは直接空気抵抗を受けるためエネルギーマネジメントの面で不利になってしまう。ダ・コスタはペースが悪いのか前を譲ったのか、バンドーンが再び首位に立った。
すると8周目、サッシャ・フェネストラズ(日産)がコースサイドでストップしたことでセーフティカー(SC)が出動。日産はオープニングラップでダメージを負ったノーマン・ナトーもピットでレースを終えており、早々にダブルリタイアとなってしまった。
この時点で、首位バンドーンに次ぐ2番手にはエバンスがつけ、3番手キャシディ、4番手ダ・コスタという上位オーダーだ。
12周目にレース再開。ダ・コスタは今季これまでレースで強さを発揮してきたポルシェのパワートレインを武器に、キャシディとエバンスを続けざまにパスし2番手に戻った。しかしキャシディも黙っておらず、エネルギーマネジメントのためストレートエンドで減速するマシンを一気に抜いて首位に立つと、そのままアタックモードに入った。
キャシディはアタックモードが切れた後もアグレッシブな走りを披露。他車から追突を受けたジェイク・デニス(アンドレッティ)のストップにより、16周目に再度SCが出るまでに首位に浮上した。
キャシディやバンドーンは19周目のリスタート直後にアタックモードを使用すると、これに反応し翌周にはエバンスやダ・コスタもアタックモードを起動。マックスパワーでの上位争いでエバンスが首位に躍り出た。
しかしエバンスが2度目のアタックモードを使うためにラインを外れキャシディが首位に戻ると、約1秒ほどのリードを保って周回を重ねていった。
SC走行の長さに応じて追加されるエキストララップは4周。これでレース距離は計35周となった。各車がフィニッシュを目指してエネルギーをマネジメントする中でペースの違いも大きくなり始め、キャシディはエバンスに後ろからプレッシャーをかけられるようになっていった。
32周目、ついにメインストレートでエバンスがキャシディをパスしてリーダーチェンジ。さらにキャシディの背後には、エネルギーをマネジメントしながら追い上げていたサム・バード(ジャガー)も迫った。
エバンスとキャシディの優勝争いはファイナルラップの最終コーナーまで続いた。総力を尽くした2台はエネルギー残量0.0%でチェッカーを受け、トップチェッカーはエバンス。キャシディは惜しくも2位となった。
3位にはバードが入り、終わってみればジャガーのパワートレインを使うエンヴィジョンも含め、ジャガー勢が表彰台を独占する結果となった。
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