F1メキシコシティGPの予選では、タイミングスクリーンと放送用グラフィックにタイヤ情報が正しく表示されないトラブルが起きたが、ピレリはシステムがクラッシュしてしまったと説明した。
この問題が明らかになったのは、マクラーレンのドライバーがミディアムタイヤでQ1に出走したことがきっかけだった。ソフトタイヤを温存するため、他にもフェラーリ勢やメルセデス勢がミディアムタイヤで走行したのだが、国際映像やライブタイミングではマクラーレンの2台がソフトタイヤを装着していると表示されていたのだ。
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Autosport/motorsport.comが何が起きたのかと尋ねると、ピレリのモータースポーツ責任者であるマリオ・イゾラは、「システムがクラッシュがした。基本的にシステムは機能していなかった」と答えた。
「(ガレージを出るときに各ドライバーが装着しているタイヤを記録するための)タブレットからデータが届かなかった。だから我々のサーバーにデータがなくて、F1にそれを伝えることができなかったのだ」
「なぜこのような問題が起きたのか調査中だ。ここ何年間で一度もなかったことだからね。不思議だ」
「我々のシステムは当然ながら、Wi-Fiで他社が提供する他のシステムとも連動している。日曜の決勝や他のレースでも同じことが起こらないよう、問題の原因を解明する必要がある」
「正直なところ、これまで起きなかったことなので奇妙だ」
決勝レースのタイヤ戦略について、ピレリは1ストップのレースになると予想。ほとんどのドライバーがミディアムタイヤでスタートし、ハードタイヤでフィニッシュすることになると見ている。
しかしセーフティカーが出動するのを期待してハードタイヤでスタートし、可能な限り長く走るというリバース・ストラテジーを試すドライバーが出てくる可能性も否定していない。特に後方スタートのドライバーはこの戦略に賭ける可能性がある。
ハードタイヤでスタートし、うまくタイヤをマネジメントしたドライバーにとっては、2セット目のタイヤとしてソフトタイヤが選択肢のひとつになってくる。燃料タンクが軽くなっているレース終盤はタイヤのデグラデーションもマシになっているはずで、最後まで走りきるための選択肢となり得るのだ。
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