F1中国GPのスプリントが行なわれ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。2位にメルセデスのルイス・ハミルトンが入った。一方でポールスタートのランド・ノリス(マクラーレン)は6位に終わった。
しかしマクラーレンのアンドレア・ステラ代表は「彼が謝る必要はない」とノリスを擁護している。
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グランプリ初日に雨の中行なわれたスプリント予選でポールポジションを獲得したノリスだったが、グランプリ2日目のスプリントでは、スタート直後のターン1でハミルトンと両者一歩も引かない横並びに。大きく右へ回り込むコーナーでアウト側のラインを走ったノリスは、少し汚れた路面に足を取られグリップを失い、アウト側に大きくはらんで順位を大きく下げることとなった。
最終的にノリスは6位でフィニッシュできたものの、もっと良いレースができたはずだと考え、チェッカー後の無線で「ターン1でやっちまった。ごめん。完全にマシンの挙動を失ってしまった。本当にごめん。もっとポイントを獲得できたはずだった」と悔しさをあらわにした。
しかしステラ代表は、ノリスが謝罪する必要はないとレース後に明言。むしろ優勝争いができるようなマシンを与えられなかったチーム側が謝るべきだと語った。
「彼が謝る必要はないというのは確かだ」
ステラ代表はSky F1に対してそう語った。
「彼はもっと上手くやれたはずだと分かっているが、我々は(ノリスの)最大限の努力を認めているし、チームとして仕事をしている」
「今回のことから、彼がどういう人間なのかが示されているとも思う。彼はきっと『チームを失望させてしまった』と感じているだろう。しかしランド、心配しないで欲しい。チームを失望させてなんかいない」
「我々は君にもっと良いマシンを与える必要がある。そうすれば、重要な結果を持ち帰るため常に限界ギリギリで走ることもなく、状況はもっと楽になる」
「つまり、どちらかと言うと我々次第なのだ。マクラーレンのスタッフたちは、マシンを改善するため懸命に働いている」
またノリスは、仮にターン1を上手く抜けることができれば、スプリント序盤にハミルトンとトップ争いを繰り広げる可能性があったと考えている。しかし2位に13秒差をつけて優勝したフェルスタッペンを止めることができたか、ということに関しては否定的だ。
今回は勝つチャンスがあったと思うかと訊かれたノリスは次のように答えた。
「そうだね。チャンスはなかったよ」
「もしかしたら、ひとつかふたつ上の順位だったかもしれないけど、それまでだったと思う」
「今回はメルセデスのペースがとても良かったと思う。ジョージ(ラッセル)はすぐに僕らを捉えていたし、ルイスも良いペースだった。正直に言うと、レッドブルやフェラーリもね」
「僕はDRSのおかげでなんとか生き残ることができた。DRSがなかったら、僕は彼らからかなり離されていただろうね。今回のレースペースはかなりショッキングだったけど、コースの状態やマシンの限界を考えれば、予想できたことだ」
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