1月25日、三重県の鈴鹿サーキットでスタートしたスーパーGTのメーカーテスト。今季初めて3メーカーのマシンがともに走行することになったが、2022年にAstemo REAL RACINGに加わった松下信治が、このテストでホンダNSX-GTを初めてドライブした。
2020年までFIA-F2を戦ってきた松下は、シーズン途中に日本に戻り、高木真一の負傷欠場にともないARTAからGT300クラスに参戦。2021年はニッサン陣営に移籍し、GT500クラスでカルソニックIMPUL GT-Rをドライブ。優勝を飾るなど活躍をみせてきた。
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そんな松下は2022年、ホンダに復帰。スーパーGTではAstemo REAL RACINGから、全日本スーパーフォーミュラ選手権にはB-Max Racingから参戦することになる。そんな松下が、この日Astemo NSX-GTを午後の終盤のみながら、初めてドライブした。
まずファンにとっても気になるのは、その乗り味だ。ニッサンは2022年からZ GT500に車種が変更されるため、2021年までのGT-Rとの比較にはなるが、「今日はまだ5周くらいしかしていませんが、制御系など洗練されているような印象を受けました。乗りやすいと思います」とNSX-GTのファーストインプレッションを語った。本格的にドライブするのは、テスト2日目以降となることから、そこからはさらに習熟を深めていくことになるだろう。
そして松下にとって、REAL RACINGでのレースはひさびさとなる。2014年、全日本F3選手権でチャンピオンを獲得したときのチームがREAL RACINGだ。「チームはF3で在籍していたときとまったく変わらず、『REAL RACINGだな』という雰囲気ですね」と松下は笑顔をみせた。
「でも、それから8年ほど経っているので、いなくなった人もいれば新たに加わった人もいるので、そういう意味では新たな環境ではないかと思っています」
また、チームメイトとなる塚越広大とも、ホンダ育成プログラムの先輩・後輩の間柄ながら、当然コンビを組むのは初めてだ。「塚越選手とは、スーパーフォーミュラで一緒に走ったりしたことはありますが、もちろんチームメイトになるのは初めてです。僕もまだあまり乗っていませんし、これからどんどん慣れていかなければいけません」と松下は語った。
2022年、ふたたびホンダに戻った松下は、スーパーGT、そしてスーパーフォーミュラともに開幕前からしっかりと準備を整えて迎える。「スーパーGTもスーパーフォーミュラも地に足をつけて開幕を迎えられますし、チームにも期待をしていただいてるので、それに応えることができればと思っています」と今季に向け強い意気込みをのぞかせた。
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