アウディ ジャパンは4月6日、翌7日に予定されている一般公開に先駆け『アウディe-tron GT』のジャパンプレミアをオンラインで開催し、次世代のアウディブランドを象徴する特別なモデルを国内初公開した。同モデルは今年1月に期間限定でオープンした、Audi House of Progress Tokyoにて4月7日から5月31日まで展示される。
モビリティの急速な電動化が進められている欧州において、アウディもまた市販モデルの電動化を推進し、持続可能性の実現に向けて取り組む企業のひとつだ。同社は2025年までに、二酸化炭素排出量の30%削減を目標に掲げている。
アウディ、東京・青山に『Audi House of Progress Tokyo』をオープン。Q4 Sportback e-tron conceptも展示予定
そんなアウディから今年2月に発表された『e-tron GT(eトロンGT)』は未来のグランツーリスモの姿をアウディ流に解釈したモデルであり、アウディの最高経営責任者(CEO)のマルクス・ドゥスマンは、「そのデザインは紛れもなくプレミアムカーのものだ。印象的なドライビングパフォーマンスを提供するこのクルマは、もっともエモーショナルな方法で、eモビリティを表現したモデルと言えるだろう」と語っている。
今回のジャパンプレミアで国内初公開された『アウディe-tron GT』は、ドイツのメーカーが送り出す電気自動車の第2弾。発表会ではe-tron GTクワトロと、その高性能バージョンにあたるアウディRS e-tron GTの登場がアナウンスされた。
“グランツーリスモ”を冠する4ドアセダンモデルは4990×1965×1415mm(RSは1395mm)というボディサイズが示すように、迫力あるワイド&ローのスタイリングが与えられている。
そのなかで前後のライトや、リヤに備えられた大型ディフューザーに至るまですべてのボディパネルとラインは高い製造精度の下で調和をみせ、エアロダイナミクスが追求されたボディのCd値(空気抵抗係数)はわずか0.24という数値をマークしている。
インテリアは、外観と同様にエレガンスでありながら運転席にはスポーティーで低い着座姿勢となるシートを設定。幅の広くとられたセンターコンソールによって仕切られたモノポストデザインによってドライバーを包み込むスタイルとなっている。
また、持続可能社会への取り組みとして“レザーフリーパッケージ”が採用されているのも同モデルの特徴のひとつ。具体的にはフロアマットはペッドボトルの、シートには漁網のリサイクル素材が用いられた。
■モーターの最高出力は350kW、RSは475kW
車内は2900mmのロングホイールベースの恩恵を受け、リヤシートに大人ふたりが乗車しても充分に寛げるスペースが確保された。ラゲッジスペースも405リットルの容量を備えている。
操作系では12.3インチのアウディ・バーチャルコックピット、10.1インチ大型タッチディスプレイを標準で装備するほか、音声によるオンラインサーチやWi-Fiホットスポットを備えたMMIナビゲーションプラスを標準装備し、Audi connectの幅広いサービスを受けることが可能に。また、急速充電ステーションを使用して最短の充電時間で最速ルートを計算するための“e-tronルートプランナー”も搭載されている。
パワートレインは車両前後に搭載されたふたつの電動モーターと電子制御四輪駆動システムの“エレクトリックquattro”からなり、最高出力は350kW(約475PS)、RSモデルでは475kW(約645PS)を発揮する。最大トルクはそれぞれ640Nm、830Nmだ。これによりRS e-tron GTはわずか3.3秒で静止状態から100km/hに到達する。
動力源となる総容量93kWh(実使用容量は84kWh)の車載バッテリーは多くのEVと同様に、フロア下に配置された。システムの電圧は800Vとなっており、WLTCで500km以上の航続距離を実現するスペックを有している。
運転支援システムでは、アウディプレセンス・セーフティシステムをはじめ、アダプティブクルーズコントロール、サイドアシスト、リヤクロストラフィックアシスト、ターンアシスト、エマージェンシーアシストなどが標準装備されたアウディe-tron GTの日本での発売は2021年秋を予定。
価格はe-tron GTクワトロが1399万(税込)、高性能版のアウディRS e-tron GTは1799万円(税込)となっている。なお、日本仕様の詳細は国土交通省の認可取得後にアナウンスされるという。
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みんなのコメント
EVといえば、ボッテリとしたSUVタイプばかり出してくるメルセデスに見習ってほしい。
今までアウディは購入対象にはなかったけど、AMGからの乗り換えも考えてしまいます。