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MotoGPバルセロナテスト|アレックス・マルケスがトップ。ルーキー小椋藍は最多86周を走り込み

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MotoGPバルセロナテスト|アレックス・マルケスがトップ。ルーキー小椋藍は最多86周を走り込み

 MotoGPのシーズン最終戦が行なわれたのもつかの間、MotoGPは2025年シーズンに動き出した。バルセロナのカタルニア・サーキットで恒例となっているポストシーズンテストが行なわれ、グレシーニのアレックス・マルケスがトップとなった。

 このテストは日曜日に最終戦を終えたばかりのカタルニア・サーキットで火曜日に実施され、各ライダーが2025年に走るチームからテストに参加。年明けから行なわれるプレシーズンテストに向けてデータを収集し、プロトタイプバイクのフィードバックをライダーから得られる貴重な機会となる。

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 アレックス・マルケスは7時間のセッションの前半に1分40秒006を記録してトップに躍り出ると、セッションの大半でリードした。

 KTMのファクトリーチームに昇格するペドロ・アコスタが序盤トップに立ったが、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤがテスト開始から3時間目に1分39秒398を記録してトップに。

 その後、ヤマハのファビオ・クアルタラロがそれを上回ると、アレックス・マルケスが1分38秒803を4時間目に記録し、これがこの日のトップタイムとなった。

 アレックス・マルケスは終盤にターン7で転倒を喫し、マシンにダメージを負ったが、夕方になって路面温度が急速に冷え込むなか、彼のタイムは破られることはなかった。

 クアルタラロは1分39秒199で2番手。コンマ2秒差の3番手には、マシンを3台試したバニャイヤが入った。彼はソリダリティGPで優勝した2024年仕様のデスモセディチGP24と2025年仕様のGP25だけでなく、この2台のハイブリッドマシンもバルセロナでテストした。3連覇を逃したバニャイヤは、ひさしぶりに以前使用していたゼッケン63番でテストを行なった。

 マルク・マルケスは、ドゥカティのサテライトチームであるグレシーニで1年間レースをした後、バニャイヤのチームメイトとしてこのテストから、ドゥカティのファクトリーチームの一員となった。

 マルク・マルケスは合計49周を走行し、残り15分で1分39秒454を記録してリーダーボードの4番手に浮上した。

 新チームメイトのバニャイヤと同様、マルク・マルケスも異なる仕様のバイクを用意してテストに臨んだが、新型GP25で初めてサーキットを走った。彼のバイクは鮮やかな赤に塗られ、レーシングスーツと同じようにスポンサーブランドはほとんど入っていなかった。

 トラックハウスのラウル・フェルナンデスがアプリリア陣営トップで5位、KTMファクトリーのブラッド・ビンダーが終盤に順位を上げて同陣営トップの6番手となった。

 フランコ・モルビデリは、師であるバレンティーノ・ロッシのチーム、VR46での初ライドで、ヤマハのアレックス・リンスに0.003秒差をつけて7番手。ホンダ勢トップはLCRのヨハン・ザルコで10番手だった。

 MotoGP新チャンピオンに輝いたばかりのホルヘ・マルティンはこのテストからアプリリアのライダーに。ターン7での低速クラッシュを除けば概ね順調に走行を重ね、77周を走行。ベストタイムはアレックス・マルケスに1秒差の11番手だった。

 テック3に移籍したマーベリック・ビニャーレスは12番手。新たにチームメイトとなるエネア・バスティアニーニはセッション後半にターン5で転倒し、バイクを壊してしまった。スペアバイクで残りのテストをこなしたバスティアニーニは16番手でフィニッシュした。

 また引退したばかりのアレイシ・エスパルガロがホンダのテストライダーとして初参加し、HRCのジョアン・ミルを抑えて14番手となった。

 2025年シーズンのルーキー3人もこのテストで走行。グレシーニのフェルミン・アルデゲルがトラックハウスの小椋藍のひとつ前、20番手となった。LCRのソムキャット・チャントラも23番手と、ルーキー3人は後方に固まった。

 3人のライダーはいずれも最初の3時間で転倒に見舞われたが、アルデゲルは58周、小椋は86周、チャントラは61周と2025年に向けて重要な走行距離を稼ぐことができた。なお、小椋の86周は今回のテストでの最多ラップとなる。

 肩の手術を受けて回復を続けているVR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオの代役としてドゥカティのテストライダーであるミケーレ・ピッロが出場したが、彼はドルナが開発を進めている新しい双方向無線通信システムのトライアルを行なっていた。

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みんなのコメント

1件
  • ada********
    まだテストなのでタイムアタック争いなどは無いだろうが、日本人ライダーも気になりますが、ヤマハがV4エンジンを開発していると聞きましたが、それを使うのだろうか。2026年までエンジン開発は凍結されると聞きましたが、ヤマハ、ホンダにも適用されるのだろうか?ヤマハは今調子も上がってきているようだし直4で行くのか・・。ホンダもシャーシを改良してコンセッションを利用して巻き返して欲しい。そして2028年にはかなり性能もイコールコンディションになりそうなので、800cc時代にホンダが強かったようにマルケスが悔しがるようなマシンを出してほしい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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