F1の2023年シーズン、ランド・ノリス(マクラーレン)はランキング6位と自己ベストの結果を残した。ノリスは度々示してきた厳しい自己批判的な姿勢が効果を発揮したと考えている。
2023年のノリスは、マクラーレンのマシンがアップデートを受け戦闘力が上がってくると上位争いに度々進出し、表彰台を計7回獲得。終盤戦はレッドブルに次ぐ2番手を争う位置で走ることも多く、最終的には前述のとおり自己ベストとなるランキング6位を獲得した。
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ただカタールGPのスプリントでの優勝など、チームメイトのオスカー・ピアストリに先行される場面もあった。
ノリスはカタールGPの予選ではトラックリミット違反によってフロントロウスタートを逃し、スプリントシュートアウトも好タイムを記録しつつあったときにコースオフし、結果に繋げられなかった。
後にノリスは「ふたつのポールポジション、そして2勝を目指して戦えるはずだった」と語っている。また、金曜日の予選で「僕は時々***だ」とSワードで自身を厳しく批判した。
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は最終戦アブダビGPで、ノリスの姿勢について「彼が自分自身のパフォーマンスに取り組むやり方は注目に値すると思う。彼は自分自身に対してとても厳しいように見えるからね」と語り、ポジティブな面に目を向けることも必要だと言及した。
しかし、ノリスとしてはこうした厳しい自己批判が結果に繋がっていると考えているようだ。motorsport.comの独占インタビューに対し、彼は次のように語った。
「僕は確かに土曜日に自分自身にかなりイラッとしたりする。それで周りから『自分を責めるべきではない』とか言われるけど、僕のベストパフォーマンスの多くはその翌日に見られるんだ」
「次の日にコースに出ても、それが影響することはないんだ。僕は『うわぁ、土曜日ミスったばっかりなんだよな』といった感じに思うタイプだ」
「でもそう言ったからといって、なにか意味があるわけじゃない。みんな色々な意見があると思うけど、僕はそういう風なんだ」
「カートのときから僕はこんな感じだった。僕はそうやって育ってきて、それが今のようなドライバーになるまで成長してきた方法なんだ」
「ときにはこれがベストなやり方ではないのかもしれない。僕もイライラしたり落ち込んだりもするけど、いい仕事をしてチームのために結果を持ち帰りたいと思っているんだ」
「だからこうしているんだ。意図的にしているだけではなくて、それが僕のベストなやり方なんだ。いちばんうまく立ち直れる方法なんだよ」
「そうやって僕は、いい仕事をしたときも悪い仕事ぶりだったときもかなり正直にやってきた」
なおノリスは2023年の全体的なパフォーマンスについては「取り組むべき場所と、十分にできていないところが明らかだった」と語る。
「でも一度そうなっても、そこから次の日に立ち直って克服したケースもたくさんある」
「基本的には土曜日にがっかりしたことを、土曜のうちになんとかするということだった。僕はまさにそれをやったと思う」
「それがミスを犯したときであっても、僕は喜んでそれを認める。そしていつも言っていることだけど、どう立ち直って日曜日に戻ってくるかだ。『OK、このポジションからのスタートだけど、ここからどうやってベストな仕事ができるかな?』って感じにね」
「そして、それらのレースは実際……僕にとっていいレースだったと思う!」
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