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FIA、F1トラックリミット違反を監視する新AIシステムを開発中。2024年はコースに暫定措置

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FIA、F1トラックリミット違反を監視する新AIシステムを開発中。2024年はコースに暫定措置

 FIAがF1において優先事項とみなしている問題のひとつは、トラックリミットにまつわる論争に終止符を打つことであり、そのために即時に100パーセント正確な判断がなされるようなシステムを導入することである。ただ、そういったシステムはまだ開発段階であるため、サーキットには暫定的な対策が求められる。

 FIAが目指しているのは、車両のタイヤ4本すべてがトラックリミット、つまり白線を越えた場合、それをリアルタイムに検出する人工知能システムを導入することだ。アブダビではこのテクノロジーを使用したテストが行われ、トラックリミット違反が起きた場合には、そのラップの終わりまでにドライバーとチームに通知された。

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 テストは比較的うまくいったものの、当然のことながら完全ではなかった。たとえば、ローガン・サージェント(ウイリアムズ)はQ1で2ラップともトラックリミット違反で失ったが、最後のアタックラップのターン1出口で白線を越えたことを認識していなかった。また、セルジオ・ペレス(レッドブル)もQ3最後のラップでトラックリミット違反を犯したのかどうか確信を持てなかったが、結局は自己ベストラップが取り消され、3グリッド下がる結果になった。

 この冬の間、FIAは、AIプロバイダーと協力し合い、トラックリミット違反を取り締まるためのプログラムの開発に取り組んでいる。これは、トラックリミット違反が発生するたびに、レースディレクター、ドライバー、彼のチームに即座にそれを通知するようにするものだ。そういったテクノロジー自体は存在するものの、目標はプロセスへの人間の介入を完全に排除し、下された判断からあらゆる疑念を取り除くことであるため、そういう完璧な形で適用するには、ある程度の時間がかかる。

 2024年にFIAは、一部のサーキット、特に上空から白線が容易に見え、木や建物が邪魔にならないサーキットを対象にして、このシステムを使用することを考えている。一方で、他のいくつかのサーキット、具体的にはレッドブルリンク、シルバーストン、ロサイル、オースティンでは、カタールGPで多くの問題を引き起こしたピラミッド状縁石を使用することなく、ドライバーがコースからはみ出すことを防止するための物理的な対策を導入することが求められる。

 レッドブルリンクでは、ターン1や最後のふたつのコーナーの縁石の外側にグラベルストリップが追加される可能性が高そうだ。カタールでは具体的なソリューリョンが定まっていないが、ピラミッド縁石を取り除くことは決まっている。

 その他のサーキットは、非常にグリップが低いアストロターフの使用を検討している。最終的にはすべてのサーキットでAIを使ってトラックリミット違反を取り締まることになるのであれば、それ以前の対策に多額の投資を行うことは避けられるものと考えられている。

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