ウイリアムズF1のロブ・スメドレーは、2018年シーズン終了と同時にパフォーマンス・エンジニアリング部門責任者の職を退くことが決まっているが、その後はフェラーリへの復帰に向けた準備に入るかもしれない。
現在44歳のスメドレーは、過去フェラーリに10年近く在籍し、その大部分をフェリペ・マッサのレースエンジニアとして過ごした。
ロブ・スメドレー、2018年限りでウイリアムズF1離脱を表明。今後については言及せず
その後2014年に、スメドレーはマッサとともにウイリアムズに移籍。チームで5年間を過ごしたが、今シーズン最終戦アブダビGPを最後に離脱することが決まっている。
スメドレーは、今後について考える前にいったんF1から離れ、家族と過ごす時間を取りたいという希望を表明している。
だが、現在もモデナに自宅を持つスメドレーにとって、フェラーリから持ちかけられた古巣への復帰は抵いがたいほど魅力的な提案だろう。
「参考までに言うと、1月にモデナで休暇を過ごす予定だ」と、スメドレーはLa Gazetta dello Sport紙のアンドレア・クレモネシ記者に語った。
「現時点では、どんな選択肢も排除するつもりはない」
「私と話したいと言ってくれる人たちがいて、自分はとても幸運なポジションにいるのだと感じる。だから話に応じるし、繰り返しになるが、どの道であれ閉ざすことはしない」
「私が実際にすべきなのは、ある時点で2019年初頭に向けた、すべての選択肢を机上に並べること。そして一旦そこを離れて少しだけ疲れを取り、すっきりした頭で物事を見渡せるようにしてから決断を下す、ということだ」
「それまでは、選択肢として何があるのかを見定め、そしてそこから出発する」
将来どの道が待ち受けているかはともかく、F1でほぼ20年を過ごしてきたスメドレーにとって、このスポーツを完全に離れ、エンジン音が聞けなくなるなど考えられないことなのだろう。
「F1には絶対に残りたい」とスメドレー。
「F1こそ私が情熱を傾けられる対象だ。仕事を始めてからずっと関わってきた世界だし、今もF1がモータースポーツの頂点だ」
「健闘しているシリーズは他にもあるが、まだ足りない要素が多い。一方F1において、我々は常に努力を続けているが、完ぺきなパッケージはできていない。F1は現実に見えているよりもずっと大きなポテンシャルを秘めている」
「だから、私は技術の領域でF1に関わり続けたい。私は恵まれた人間だと思う。すでにいろいろな人たちと今後について話しているが、それができるというのは自分が幸運なポジションにいるということだ。最終的にどの道に導かれるのかは、時間とともに見えてくるだろう」
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